フジテレビ番組打ち切りラッシュ? 日曜報道 THE PRIMEも終了、サン!シャインやこの世界は1ダフルも…

『アンガールズ』の田中卓志さんの冠番組『呼び出し先生タナカ』（フジテレビ系 月曜20時）の終了が決定したと、週刊誌『女性自身』Web版が報じています。

記事ではフジテレビ関係者が、『呼び出し先生タナカ』の終了理由について、「『呼び出し先生タナカ』は予算がそれほどかかっていないのですが、現在のフジテレビではバラエティ軽視の流れから今度の改編で番組終了が決定しました」と明かしています。

田中卓志さんは『呼び出し先生タナカ』で初めてゴールデン帯（19～22時）でMCを務め、2022年4月～2023年3月まで日曜21時枠で放送され、2023年4月から現在の月曜20時枠で放送されています。

番組終了の背景には視聴率低迷があり、各テレビ局が重要視しているコア視聴率（13～49歳の個人視聴率）はスタート当初4％を記録していましたが、その後は徐々に落ちていき、今年10月放送の2時間スペシャルはコア視聴率が1.5％、平均個人視聴率は2.5％でした。

同時間帯に放送の『有吉ゼミ』（日本テレビ系）には倍以上の差をつけられていて、昨年9月にはリニューアルを敢行したものの、視聴率は伸びず終了が決定したそうですが、「安価な制作費の割に内容は面白く、視聴者のウケも悪くなかっただけに終了を悔やむスタッフも多い」とフジテレビ関係者が明かしています。

また、『呼び出し先生タナカ』の終了を巡り別の問題も発生し、「演出責任者・Aさんも激怒して退社するようです」「Aさんは『めちゃイケ』出身で、一時は“松本人志の懐刀”とも呼ばれていたバラエティ部門のエースでしたが、会社の方針で番組が次々と終了させられることに怒り心頭のようです。“周りのタレントや作家も含めて、もうフジには協力させない”という剣幕で怒りを見せていると聞きました。今後の彼の進路はまだわかりませんが、フジテレビ系列以外のバラエティ番組で復帰することは間違いないでしょう」ともフジテレビ関係者が語っています。

『呼び出し先生タナカ』の打ち切り終了説は先月にも、『フラッシュ』のWeb版『SmartFLASH』や『ピンズバNEWS』が伝えており、女性自身は制作費が安いとしているものの、同番組には生徒役で複数のタレントが出演していたため制作費が高く、一方で視聴率が伸び悩んでいたことから、コスパが悪い番組として打ち切り対象になっているとのことでした。

『週刊新潮』が先日報じた記事によれば、フジテレビは来年春の改編で複数の番組を終了させるそうで、『呼び出し先生タナカ』の他にも、『サン!シャイン』、『この世界は1ダフル』、『日曜報道 THE PRIME』などが終了するとしています。

現時点で後番組に関する情報は出てきていないのですが、女性自身が報じている通り、バラエティ部門のエース社員が退社するとされているほか、スポンサー離れによる“金欠”によって複数の外部スタッフとの契約を終了する方向といい、さらに全番組で制作費を35％もカットするという情報も出ているだけに、後番組には期待できそうにありません。

フジテレビは新春特番として、『なるほど！ザ・ワールド』と『クイズ＄ミリオネア』を放送することを発表しており、過去にヒットした番組を焼き直しする形で数字を取ろうとしている様子なのですが、ネット上では期待よりも冷めた反応が目立ちます。

優秀な人材の流出に加えて制作費削減によって、来年春スタートの番組はさらに質が落ち、視聴者離れが加速するといった悪循環に陥る恐れもありますが、果たしてどうなるでしょうかね。