4月24日からスタートした新番組『呼び出し先生タナカ』(フジテレビ系 日曜21時)の内容を巡り、かつて同局の『めちゃ×2イケてるッ!』で放送の抜き打ちテスト企画と酷似しているとして、視聴者から“パクリ番組”との指摘も相次ぐ中で、15日20時から2時間スペシャルの第2回が放送されます。
このオンエア前に、番組でMCを務めている『アンガールズ』の田中卓志さんや、めちゃイケの抜き打ちテストで先生役を演じていた『ナインティナイン』の岡村隆史さんが、パクリと指摘されている番組の内容について言及し話題になっています。
新番組『呼び出し先生タナカ』は、生徒役のタレントが主要5科目の小・中学生レベルの学力テストや、美術や体育などの実技テストを受け、その後に先生役の田中卓志さんが珍回答を紹介しながら、テスト結果を順位ごとに発表していくという内容になっています。
<↓の画像は、『呼び出し先生タナカ』出演の田中卓志さん等の写真>
その内容は、めちゃイケの抜き打ちテストとソックリで、初回の放送開始後からネット上では「めちゃイケのパクリ」「既視感ハンパない」などの指摘が相次いでおり、初回の3時間スペシャルは平均世帯視聴率6.2%という結果でした。
<↓の画像は、めちゃイケ・抜き打ちテスト企画の写真>
そして、アンガールズのネットラジオ番組『アンガールズのジャンピン』(ニッポン放送 PODCAST STATION)にもリスナーから、「呼び出し先生タナカの初回を拝見させていただき、とても面白かったのですが、同時に残念な気持ちになりました。それはフジテレビの過去の番組の企画に酷似していたからです。恐らく田中さんも企画が来たときに全てを悟ったと思います。」
とのメールが寄せられ、田中卓志さん自らこの件に言及しました。
このメールにアンガールズの2人は爆笑しつつ、田中卓志さんは『呼び出し先生タナカ』の内容について、「悟っていたって言うかさ、そりゃわかるよ!『めちゃイケ』もやっていたスタッフさんが入っているし、フジテレビの番組内で企画を使うって別に悪いことでもないと思うしさ。」
などと語り、自身もめちゃイケの抜き打ちテスト企画と酷似していることには気付いていたと明かしています。
続けて、「(自身はMCとしては新人で)全く何もやったことのない企画で初回3時間やらせるほどフジテレビもバカじゃない。ある程度見えるものがあるから、田中が新人でも何とかなるだろうって、色んな計算してるんです。」
などと説明していました。
ちなみに、『呼び出し先生タナカ』の総合演出はめちゃイケの元ディレクターで、他にも複数の元めちゃイケスタッフが番組制作に携わっています。
めちゃイケに出演していたナインティナインの2人も、先日放送されたラジオ番組『ナインティナインのオールナイトニッポン』(ニッポン放送)で、リスナーから寄せられたメールを受けて『呼び出し先生タナカ』について言及し、めちゃイケの抜き打ちテスト企画と酷似していることを認め、同じような内容の番組がスタートすることは全く知らなかったことを明かしています。
その上で、「これさ…アンガールズの田中くんは何にも悪くないよ。ビックリしたと思う」「そこまでめちゃイケみたいになるとは思ってなかったんちゃう」「田中くんは、これ可愛そうやと思うで…1番ビビってるよ」「これやるんやったら、俺らやったらアカンのかって言う(笑)」「(元めちゃイケスタッフは)どう思って番組作ってるのかな。俺とか(よゐこの)濱口とかの顔は全く浮かばへんかったのかなと思った。こんな悲しいことある?」「他のめちゃイケメンバーも多分、驚いたと思う」
などと想像しながら、ナイナイの2人も恐くて番組スタッフたちに話を聞けていない状況とし、岡村隆史さんは一部教科の先生役で番組に出演したいとも語っていました。
このようにアンガールズ、ナインティナインのそれぞれが、『呼び出し先生タナカ』がめちゃイケの抜き打ちテスト企画と酷似している件について語っていたのですが、これに対するネット上の反応を見てみると、
- 初回は、MCが田中さんの意味も感じられない薄いものだったから、やはりスタッフの問題なのだろうね。
めちゃイケのテストに参加していた出演者を参加させていたことは大失敗。テストに誘う導入部も弱かったし、回答編へのつなぎも薄い内容だった。 - ナイナイの反応が意外だった。もっと見守ってあげましょうスタンスかと思いきや、口調はともかく内容は結構厳しく指摘してた
制作陣に対しての苦言だけど、やっぱり良いものを作ってきた自負はあるんだろうな - めちゃイケやヘキサゴンを知らない、見てない人にとっては面白いだろうけど、テレビに映りたいがために珍回答してるんじゃないかって思う人は出てくるだろうな。
浜ちゃんがMCやってた『トリニク』も結局は方向転換して終了した。初期の珍回答の部分に問題があったと言うことでしょう。
田中の番組も1年持てばいい方。初回放送してから次回の放送も2週間後だったし。 - ゴッドタンの『勝手にお悩み先生』がどれだけ面白かったか‥。番組内でもこの番組をイジってたけど。
企画自体は問題ではないけど、『めちゃイケ』の場合、教室に連れてくる迄に無駄に綿密なドッキリがあり、教室内(生徒の小物まで)ネタを仕込み、テストにも色々と仕掛けがありで、間違いを指摘する以外も盛り沢山な作りだったわけで劣化と言われても仕方ないかも。 - フォーマット同じでキャストだけ変えるってのは、もうフジテレビは後がないんだろうね。アイデアを出せるでもなく、予算もなく、試してみる余裕もない
どんどん空振りで追い込まれて、ファウルでも打たなきゃ終わるとこまで来たんだろう。そりゃ過去の焼き直しに行き着くやろね
戦術としては理解できるけど、こういう戦略がなく戦術のみみたいなパターンは戦略論の中では一番まずいんだけどね
などの声が上がっています。
似通った番組が放送されるのはよくあることで、めちゃイケの元スタッフが呼び出し先生タナカの制作を手掛けていること、同じ局での放送ということから、内容が似ている事自体は問題ないとの声も少なくありません。
ただ、田中卓志さんの良さを活かしきれておらず、オリジナリティが少ない内容から不満の声が多く上がっており、この他にもニュースサイト『NEWSポストセブン』や『デイリー新潮』は、おバカ解答、珍回答を楽しむ時代では無くなっていると指摘し、現代に合わせた内容にアップデートすることが必要だとしています。
田中卓志さんはラジオで、今後の放送ではテスト以外にもオリジナリティのある企画を放送予定であることを明かしており、制作サイドも単なるパクリ番組で終わらせるつもりはないようですが、今後番組はどういった方向に向かっていくのか、引き続き注目していきたいですね。