『週刊少年ジャンプ』で2014年から連載の人気漫画『僕のヒーローアカデミア』(略称:ヒロアカ)が、アメリカ・ハリウッドで実写映画化されることが明らかになりました。
これは最初にアメリカのメディアが報じたものだったのですが、ニュースサイト『ナタリー』が作品の出版元である『集英社』、アニメの製作や映画の配給を手掛けている『東宝』に取材したところ、ハリウッドで実写映画化に向けたプロジェクトが始動していることを認めたとのことです。
<↓の画像は、実写映画化が決定した『僕のヒーローアカデミア』>
実写映画の製作を担当するのは、『バットマン ビギンズ』、『スーパーマン リターンズ』、『ジュラシック・ワールド』、『GODZILLA ゴジラ』、『キングコング: 髑髏島の巨神』、『パシフィック・リム: アップライジング』など、数多くの人気作品を製作しているアメリカの映画会社『Legendary Pictures(レジェンダリー・ピクチャーズ)』で、同社も『ヒロアカ』の実写映画化を正式発表しています。
『レジェンダリー』は現在、『ポケットモンスター』関連のゲームを実写映画化した『ディテクティブ・ピカチュウ(Detective Pikachu)』(来年5月全米公開予定)や、『Godzilla: King of the Monsters』(同)、『Godzilla vs. Kong』(2020年5月全米公開予定)『機動戦士ガンダム』シリーズの実写作品を現在製作するなど、日本の作品を積極的に手掛けています。
『ヒロアカ』の実写映画には、『キングコング:髑髏島の巨神』の製作を手掛けたアレックス・ガルシア氏、『パシフィック・リム:アップライジング』のジェイ・アシェンフェルター氏が参加し、日本側からは『集英社』の編集者・頼富亮典さんらが参加し、日本での配給は東宝が担当するとのことです。
現時点ではそれ以外の情報は発表されておらず、出演者や監督、撮影・公開時期、ストーリーなどは現時点で不明です。
詳細はまだ不明ではあるものの、ハリウッドでの実写映画化が決定した“ヒロアカ”こと『僕のヒーローアカデミア』は、『週刊少年ジャンプ』で連載が開始した当初から高い評価を受け、今年5月までにコミックス(既刊20巻)の累計発行部数は1500万部を突破するほどの人気作で、2016年4月にアニメ化され、今年4月にはアニメ第3期が放送されていて、第4期の製作もすでに発表されています。
また、今年8月には劇場版『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE 〜2人の英雄〜』が公開され、ゲスト声優として志田未来さん、生瀬勝久さん、千鳥が出演、主題歌は菅田将暉さんが担当しました。
作品の内容は、総人口の約80%の人々が何かしらの超常能力「個性」を持って生まれる世界の中で、「無個性」に生まれた高校1年の主人公・緑谷出久(愛称:デク)が、偉大なヒーローを数多く輩出してきた名門校『雄英高校』のヒーロー科へ進学し、そこで出会った様々な仲間たちと協力し、様々な戦いを経験して成長していき、一人前のヒーローになることを目指す姿を描いています。
そんな『ヒロアカ』の実写映画化に対してネット上では、
- やめよ?ね?やめよ?
- Xメンみたいなものになりそうだな
- ハリー・ポッターみたいに子供に演じさせるなら良いけど、大人だと世界観が違ってくるし。やめた方が無難な気がする。トランスフォーマーもSPACESHIP YamatoもGODZILLAも何だかなだったし。
- CGで表現が難しそうなキャラの方が多いと思うけど
- ハリウッドで実写化となると、全くの別物になる可能性が高いのでは?世界観が異なってしまう作品も過去にありましたから…。何でも実写化すればいいというものではないと思いますけどね。
- アメコミが実写化してもあまり違和感が無いのは、キャラの描写が現実的だから。反面、漫画のキャラ描写は非現実的。
- ジャンプ+ハリウッドだと『ドラゴンボール』の悲劇がみんな頭をよぎるんだな。人気だからって何でも実写化すれば良いってもんじゃないと思うけどな。
- アニメでやればいい話をなぜわざわざ実写映画にしなければいけないのかよくわからない。ハリウッドも日本の“なんでも実写化する”という悪い風習を真似しちゃったのかな。
- それなりのブランドがある作品を借りた方がリスクが少なくて、元からのファンは実写が失敗しようと原作のファンであることは変わらないし。上手くいけばコンテンツ全体が話題になる。
などのコメントが寄せられており、現時点で期待する声は極わずかで、やはり大半が否定的な声です。
日本でも人気漫画の実写映画化が大ブームとなっており、ラブコメ系の少女漫画などは毎年のように実写映画化され、少年漫画も『斉木楠雄の災難』、『BLEACH』、『銀魂』、『キングダム』、『ジョジョの奇妙な冒険』、『珍遊記』、『暗殺教室』、『変態仮面』、『るろうに剣心』、『バクマン。』、『進撃の巨人』などが近年実写化され、中にはヒットしたものもありますが、大体が微妙な結果に終わっているというイメージで、原作ファンからは猛批判を浴びているという印象が強いですね。
ハリウッドは日本よりも映画製作にかける費用が遥かに多いので、かなり大迫力のCG演出などには期待できるのですが、原作とはかけ離れたものが出来上がる可能性も十分あり、まだ内容も発表されていないので何とも言えませんが、『ヒロアカ』を元ネタにした別の作品と思えば満足できるようなものには仕上がりそうな気もします。
とりあえず今後のキャスト発表や、どういったテイストの作品になるのかなど、これから正式発表される情報に注目していきたいですね。
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何故実写化するとファンは嘆くのか…
喜べよそれだけ認められたんだから…
漫画を実写化なんて元々が無理な話なのに…最初から期待する方が痛いと思いますよ
出来がどうこうの前に好きや作品が世に認められたことをまず喜びましょう