様々なドラマや映画に出演し、昨年まで2年連続で『NHK紅白歌合戦』の紅組司会も務め、国民的女優と呼ばれるようになった有村架純さん(ありむら・かすみ 25歳)が、10月からスタートした主演ドラマ『中学聖日記』(TBS系 火曜22時)で苦戦を強いられており、打ち切り寸前の数字まで落ちていることで心配の声も上がっています。
『中学聖日記』は、女性向け雑誌『フィール・ヤング(FEEL YOUNG)』で連載中の同名漫画の実写化で、25歳の国語教師と中学3年生の男子生徒が心惹かれ合っていく模様を描いた禁断のラブストーリーとなっています。
<有村架純さん主演ドラマ『中学聖日記』>
有村架純さん演じる末永聖(すえなが・ひじり)に心惹かれる中学3年生の男子生徒・黒岩晶(くろいわ・あきら)役には、今作で芸能界デビューの新人・岡田健史さん(おかだ・けんし 19歳)が抜擢されており、その他には町田啓太さん、小野莉奈さん、マキタスポーツさん、夏木マリさん、友近さん、吉田羊さん、夏川結衣さんらが出演しています。
<↓の画像は、岡田健史さんと有村架純さんの写真>
有村架純さんは昨年上半期放送のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)『ひよっこ』で主演し、朝ドラでの演技が高く評価され、『中学聖日記』はそれ以来の連ドラ主演ということで注目を集めていたのですが、初回平均視聴率は6.0%と大コケしており、これは今期ゴールデン・プライム帯(19~23時)に放送のドラマの中ではワーストの数字となっています。
さらに、第2話も6.5%、第3話も6.2%と低空飛行を続けており、10月30日放送の第4話はプロ野球の日本シリーズ中継延長によって40分繰り下げ放送になったこともあり、第4話で自己最低の5.4%を記録し、第4話終了時点でも『中学聖日記』は今期ワーストをキープしています。
ここまで大コケしている原因は、やはり教師と中学生の禁断の恋を描いた作品ということにあり、高校生ではなくあえて中学生と教師の恋を描いていることで敬遠されている部分があり、こうした禁断の愛も漫画だったらまだ許されるものの、実写化することによって生々しくなり、嫌悪感を抱いている方が多い様子で厳しい声が目立ちます。
また、TBSの調査によるとドラマのタイトルにも問題があるという結果が出たといい、『中学聖日記』はアダルト作品を彷彿とさせる響きで、卑猥な印象を与えることが明らかになったとニュースサイト『日刊サイゾー』は報じています。
こうした外的要因によって数字が取れないのではないかと分析されており、同様に『アサジョ』も有村架純さんに低視聴率の原因があるわけではなく、あくまでも制作サイドの責任だと報じています。
ちなみ、ドラマの感想・レビューサイト『Yahooテレビ』などでユーザーの評価を見てみると、平均点数は【約2.3~2.5点/5点満点中】となっており、最低評価をしている人が半数以上というかなり厳しい評価が下されています。
このような結果になっているため、今後も恐らく大きく数字を上げることなく、最終回まで5%前後で推移していくものとみられますが、有村架純さんは広瀬すずさんと同じ道を歩んでいるようだとも『アサジョ』は報じています。
広瀬さんの場合は今年1月期の冬ドラマ『anone』(日本テレビ系 水曜22時)で主演し、放送開始前は期待する声が上がっていたのですが、第2話から数字が下がり続け、第5話で5%台に突入し、第7話で打ち切りラインとされる5%を下回る4.9%、第9話で自己最低の4.4%、最終話も5.6%で全10話の期間平均視聴率は6.1%でした。
<広瀬すずさん主演ドラマ『anone』>
この大コケによって広瀬すずさんの勢いが落ち、以前に比べて存在感が薄くなっているとも指摘されているのですが、『中学聖日記』の大コケによって、有村架純さんもこれまでの勢いを失ってしまうのではないかと危惧されているといいます。
有村架純さんは『ひよっこ』や『あまちゃん』といった作品で評価を上げ、女優としてかなり成功しているように見えるのですが、民放の主演ドラマの数字を見ると実は失敗している作品が多くあり、2016年1月期放送の月9『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』(フジテレビ系)で高良健吾さんとW主演し、全10話の期間平均視聴率は9.7%でした。
また、2015年6月放送のスペシャルドラマ『永遠のぼくら sea side blue』は、山崎賢人さん、清野菜名さん、矢本悠馬さん、窪田正孝さん、浅香航大さん、成海璃子さん、東出昌大さんなど人気俳優陣が顔を揃えていたものの、平均視聴率は8.0%という結果に終わっています。
そのため『中学聖日記』が大コケしているのは、単にドラマの内容などだけでなく、もともと有村架純さんが数字を持っていないことも大きな原因なんじゃないかなと感じるのですが、このまま『中学聖日記』が爆死となった場合、有村さんの評価も落ちてしまうのか、それとも引き続き現在のポジションをキープし、ドラマや映画への出演が続いていくのか注目したいところですね。