2004年4月から今年3月末まで12年にわたり『報道ステーション』(テレビ朝日系)の司会を務めたフリーアナウンサー・古舘伊知郎さん(61)が、今秋からフジテレビ系でスタートする冠番組で司会を務める事が8月に発表され、バラエティ番組の司会を務めるのは11年半ぶりということから注目を集めています。
古舘さんが司会を務めるのは、2時間放送(日曜19時~21時)の大型バラエティ番組(タイトル未定)となっており、報ステを降板後に出演した『人志松本のすべらない話』(フジテレビ系)などのバラエティ番組では相変わらずの弾丸トークを展開し、7月に放送された『27時間テレビ』(同)では、明石家さんまさんとも対等にやり合っていたことから、現在注目を浴びています。
しかし、フジテレビと言えば近年、最も得意としていたバラエティ番組が軒並み低視聴率を記録していることで知られており、日曜日の19時~21時の時間帯については日本テレビの独壇場となっていることから、苦戦を強いられるのではないかとみられています。
そうした中で、ニュースサイト『デイリーニュースオンライン』は、日テレで放送されている番組の視聴率が最近、下落傾向にあることを指摘しています。
放送業界関係者によると、TOKIOがレギュラー出演している『ザ!鉄腕!DASH!!』(日曜19時~)の14日放送分の平均視聴率は11.8%、さらに『世界の果てまでイッテQ!』(同19時58分~)は平均視聴率13.3%と、通常よりも3~4%と下落しているといいます。
さらに14日放送分では、『イッテQ』の人気企画「出川 はじめてのおつかい」を放送しての下落となっており、ここ最近では視聴者から「飽きた」という声も上がっており、これまで15~20%以上の数字を記録してきた人気番組だったものの、すでに番組としてのピークは越えてしまった感があるとのこと。
<『イッテQ』の人気企画「出川 はじめてのおつかい」>
そのため、もし今後も日テレで放送されている番組の数字が低迷し続ければ、古舘さんの新番組が日テレの牙城を崩す可能性は十分あるとのことなのですが、これに対してネット上では、
- DASHは島がある時は見てるけど、イッテQはベッキー騒動以来なんとなく見なくなった
- 出川の英語ロケは面白いんだけどあれ短期間に連発しすぎ。スタッフが味しめてるのがまるわかり
- DASHもQもマンネリ感が強い。DASHの新宿なんたらとかいう新企画は糞つまらん
- 出川のおつかいは酷い。見ていられない
- イモトの登山で20%切ったら落ち目かも知れない
- DASHも確かにつまらなくなったけど、古舘には流れんわ。それならテレビ消す
- マンネリでもフジの新番組よりはいいんじゃないか
- 日曜の夜に家族で見るなら古館の新番組よりも、日テレのダッシュからイッテQの流れだな。疲れずに見たいわ
などのコメントが寄せられています。
日曜の同時間帯にはNHKで大河ドラマが放送されており、数字を獲るのは容易ではないのですが、確かに『イッテQ』や『鉄腕DASH』の視聴率は最近下降気味で、7日放送分も『鉄腕DASH』が13.8%、『イッテQ』が12.9%と平均よりも低い数字となっており、チャンスは十分にありそうです
しかし、これは同時間帯に他局でリオデジャネイロ五輪の中継が放送されていたこと、お盆による影響を受けていた可能性があり、7月の平均視聴率を見てみると、31日放送分の『鉄腕DASH』は17.2%、『イッテQ』は15.9%、24日放送分は『鉄腕DASH』が14.3%、『イッテQ』が15.2%、17日放送分は『鉄腕DASH』が15.3%、『イッテQ』が13.9%、3日放送分は『鉄腕DASH』、『イッテQ』ともに18.0%と相変わらず好視聴率を獲得しています。
そのため、古舘さんの番組が日テレの牙城を崩すのは容易ではないとみられ、まだ番組の内容すらも明らかになっていないことから何とも言えないのですが、どれほどの数字を獲得できるのかに注目したいところです。