俳優・歌手のディーン・フジオカさん(本名=藤岡竜雄 37歳)の主演ドラマ『モンテ・クリスト伯 -華麗なる復讐-』(フジテレビ系 木曜22時)の第1話が19日に放送され、初回平均視聴率が5.1%(関東地区)と大コケしており、ネット上では作品の内容を酷評する声も上がる事態になっています。
『モンテ・クリスト伯』は、日本で『巌窟王(がんくつおう)』というタイトルで知られており、1840年代にフランスの作家アレクサンドル・デュマ氏が書いた小説が原作となっています。
<19日からスタートした新ドラマ『モンテ・クリスト伯 -華麗なる復讐-』>
この作品は主人公の復讐劇を描いており、無実の罪を着せられて15年にもわたり異国の地で獄中生活を送ることになった主人公・柴門暖(さいもん・だん)は、投獄中に愛、将来、自由、仕事、自尊心の全てを奪われ、それによって実直な性格をしていた暖は復讐の鬼と化してしまい、自身を陥れた3人の男たちに様々なワナを仕掛けて復讐をしていきます。
19日放送の第1話は、柴門暖が無実の罪を着せられる前の2003年春にさかのぼり、小さな漁師町で漁業を営んでいる暖は、同じ街で喫茶店を経営している婚約者・目黒すみれ(山本美月さん)にプロポーズし、2人は結婚式を前に幸せの絶頂にいました。
そうした中で、暖が乗る遠洋漁船・海進丸が遭難するというトラブルが発生したものの、2週間後に無事帰港し、暖はケガを負いながらも他の船員たちと共に無事生還したのですが、船長であるバラジ・イスワラン(ベヘナムさん)だけは亡くなっていました。
<↓の画像は、第1話のワンシーン>
バラジは以前からテロ組織のメンバーなのではないかと疑われていた人物で、警察は遺体を調べ始めるのですが、このバラジとの関わりによってテロ組織への関与が疑われ、結婚式当日に無実の罪で警察に逮捕されて海外の刑務所へ送られることになりました。
<↓の画像は、獄中生活で長髪にヒゲの姿に変貌した主人公演じるディーン・フジオカさん>
(左は謎の老人演じる田中泯さん)
第1話では、暖が牢獄で拷問を受けるシーンなども描かれており、思わず目を背けたり、ショックを受けたという方も続出しているのですが、第1話放送後の視聴者たちの感想を見てみると、
- ディーンの演技が下手で浮いてる
- ディーンのしゃべり方がわざとらしくて、普通のセリフもクサくなってる
- ヘタとは聞いていたけど、想像を絶するレベルだった
- コメディ、パロディ、コメパロとして楽しませてもらうしかないね。なんで企画したんだろう?これ。昼ドラ枠だよ、こういうの。
- きついな…。今期は批判なしにするつもりだったし暇だから見たが…。もう飽き飽きした内容だな。たまにキャスト目当てで見るかな。
- ある意味衝撃作!有り得なさすぎる設定に絶句!日本の警察組織が小国の為に日本人の身柄を引き渡したりするか?漁村の人々が出てきてタイトルがモンテ・クリストなんて、世界観が合わなさすぎるよ。原作、モンテ・クリスト伯でタイトルは別につけた方が良かったのでは?
- こっこれは、、どうしたらこんなにショッボイ設定に、、。漁村、 星空、 俳優志望の王子さま?えーっと最後に『愛は勝つ』笑って良いのか酷さに悲しむべきなのか それさえも解らない強烈。
- 関ジャニ∞大倉忠義の演技、売れない劇団の芝居を見せられているみたい
などと厳しいコメントが多く寄せられています。
しかし、その一方では第1話の内容に対して、
- 内容は面白い。どうやって復讐するのか今後の展開が気になる
- 重いドラマかと思って流し見してたら意外に面白かった。ディーンの演技も不安あったけど気にならず。うまく撮ってるなと思ったら『昼顔』とか『刑事ゆがみ』の監督。見てみないと分からないものだ。とりあえず次回も見よう
- 拷問シーンはキツかったけど、内容がしっかりしてるいいドラマだった。演者それぞれの心情がわかる描写もうまいなぁと思った
- 原作がしっかりしている分、最近のドラマにはない、人間らしいそれぞれの人物描写があって、久々に面白そうなドラマ
- いやぁ凄いドラマだった。船員の頃のディーンさんは今まで全くイメージにない田舎の青年で可愛かったし、拷問シーンやネズミのいる牢屋には絶句…。次回の予告では華麗に変身してたし息つく暇ないね。次回が楽しみ♪
などと評価する声も多くあり、第1話終了時点では賛否両論となっています。
なお、ドラマのレビューサイトでの評価を見てみると、ユーザーの平均評価点数は【約3.1点/5点満点】となっており、視聴率は5%と大コケしてはいるものの決して悪い数字ではありません。
ディーン・フジオカさんは好き嫌いが分かれる俳優で、演じる役柄がイメージに合っていない、セリフ回しなどに違和感があるといった指摘は以前から多く上がっており、昨年10月期放送の『今からあなたを脅迫します』(日本テレビ系 日曜22時30分)も内容を含めて酷評されており、初回8.0%、第2話以降は4~6%台で推移し、全9話の期間平均視聴率は6.1%というコケっぷりでした。
ディーン・フジオカさんにとってはこれに続く連ドラ主演で、2作連続で視聴率が大コケしてしまうのは避けたいところかと思います。
『モンテ・クリスト伯 -華麗なる復讐-』を放送の木曜ドラマ枠では、今年1月期に深田恭子さん・松山ケンイチさん共演の『隣の家族は青く見える』が放送され、初回7.0%、全10話の期間平均は6.2%
でした。
昨年10月期放送の浅野忠信さん・神木隆之介さん共演『刑事ゆがみ』は、初回7.6%、全10話の期間平均は6.5%。
昨年7月期放送の真木よう子さん主演『セシルのもくろみ』は、初回5.1%、全9話の期間平均は4.5%。
昨年4月期放送の桐谷美玲さん主演『人は見た目が100パーセント』は初回9.5%、全10話の期間平均は6.4%。
昨年1月期放送の香里奈さん主演『嫌われる勇気』は、初回8.1%、全10話の期間平均は6.5%でした。
『モンテ・クリスト伯』の初回は、昨年大コケで話題になった『セシルのもくろみ』と同じ数字になっており、今後3%台の数字を記録する可能性も十分ありそうです。
現時点では内容を評価する声もあり、第2話以降の展開で徐々に注目を集めていき、最終回までには2ケタ到達といった展開を迎えればいいのですが、果たして多くの注目を集めるドラマとなっていくのかどうか、第2話以降の視聴率や視聴者の反応にも注目していきたいですね。