フリーアナウンサー・古舘伊知郎さん(62)が、昨年3月をもって報道番組『報道ステーション』(テレビ朝日系)を降板後、初めてレギュラー番組を務めるとして話題になったバラエティ番組『フルタチさん』(フジテレビ系 日曜19時)が、低視聴率が原因で打ち切り終了となるという話が出ています。
しかし、古舘さんサイドは打ち切りに納得しておらず、フジテレビと大モメしていることを『東京スポーツ』(東スポ)が報じています。
記事によると、2月5日放送分の平均視聴率が4.7%(関東地区)と、同番組史上最低の数字を記録し、フジテレビの上層部は「3月末打ち切り」を古舘さんサイドに通告、これに対して古舘さんサイドが猛反発したことから大モメしているといいます。
<『フルタチさん』司会の古舘伊知郎さんと山崎夕貴アナ>
『フルタチさん』が放送されている日曜日の19~20時台には、日本テレビ系で『ザ!鉄腕!DASH!!』と『世界の果てまでイッテQ!』、NHKでは大河ドラマといった人気番組が放送されており、この時間帯は激戦区として知られています。
その時間帯に昨年11月からスタートしたのが『フルタチさん』だったのですが、昨年11月6日の初回放送は8.2%、2回目は8.1%、3回目は5.8%、4回目は8.0%、5回目は5.3%、昨年最後の放送だった6回目は6.0%。
年明け1発目となる1月8日放送の8回目は5.6%、9回目の放送となる同15日には自己最低の4.9%を記録。
その後も10回目は5.1%、同29日放送の11回目は6.0%、12回目の放送となる2月5日に4.7%と過去最低記録を更新しました。
テレビ東京を除く民放局は、ゴールデン・プライム帯(19~23時)の打ち切りラインが5%以下だと言われており、5%を下回るようになると打ち切りとなる可能性が非常に高くなります。
フジテレビは、5日の放送で2度目の4%台の数字を記録したことにより、古舘さん側に打ち切りの方針を伝えたようで、制作関係者は「フジ側は古舘に『番組は好きなようにやってください』と約束したために、何も言えなかったのですが、日曜ゴールデンで4%台ではスポンサーは怒りますよ。しかも、古舘のギャラは1本200万円といわれてますから、やるたびに赤字。フジはさすがに古舘側へ『3月で打ち切りたい』と伝えたんですが、古舘サイドは『聞いてない!』といきなりの通告を一蹴し、合意には至っていない状況です」と語っています。
フジテレビが打ち切りを決めたのは、昨年10月からスタートした『クイズ☆スター名鑑』(TBS系 日曜18時55分)が、1月22日放送分をもって打ち切りとなったことが大きく影響しているとみられています。
『クイズ☆スター名鑑』は放送開始以来、平均視聴率が5%前後で推移していた結果、放送開始から約3ヶ月で打ち切りとなっており、『フルタチさん』とほぼ変わらない数字だったことから、『フルタチさん』についても打ち切りしかないということになったようです。
そして、これに対してネット上では、
- 数字が出ないのは古館さんのせいではなくてフジがすでに終わっているからだと思う。ことドラマに関してはテレ東にも劣る。
- ギャラは高いのに視聴率は低い!打ち切りでしょう!
- 結果が伴ってないんだから、文句言っても仕方がない
- まったく見ていない。見る気もないし。早く打ち切って、面白い番組を放送してほしい。
- だからって次に何するの?とも思うけど。不思議なのはとんねるずの番組もずいぶん前から5%~6%台。この二人の方が古舘さん一人よりギャラ多いと思うけどなあ。
- 古舘くんの話って真面目に聞くと疲れちゃうんだよね。話長いし。日曜日の夜のブルーな時間には絶対聞きたくないよね。
- 古舘さんと2時間のトーク番組なんて見たくないって意見ばかり、それだけフジテレビはずれてる。古舘さんのトークもニュースあってこそで、普通のトークはうるさいしねちっこい。
- タイトルがまず面白そうじゃない。サザエさんの後だからフルタチさんってタイトルにすれば受けるかも?って思ったのかな?アホだなw
などのコメントが寄せられています。
番組放送開始前から、古舘さんが司会の2時間番組を日曜19時から放送するということに対して疑問の声が上がっており、案の定こうした結果となってしまっているわけですが、数字が低迷している原因が古舘さんだけにあるとは言えません。
同番組の内容が、どの層を狙っているのか不明だという指摘があるほか、他局で放送されている番組の内容とかぶっていて二番煎じだという声もあり、番組に魅力を感じられない視聴者が多いことで、初回から数字がどんどん下がり、日曜のゴールデン帯に放送しているにも関わらず、4%台という低視聴率を記録しているものとみられます。
ニュースサイト『日刊サイゾー』によれば、12日放送分からセットをリニューアル、ゲストも増やし、大幅なテコ入れが行われるという話があるとしており、こうしたテコ入れが数字にどのような影響をもたらすのかに注目したいですね。