女優・米倉涼子さん主演の人気ドラマシリーズ『ドクターX~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系 木曜21時)の第5シリーズが、10月から放送されることが発表されました。
また、第5シリーズを含むシリーズ全作が今後、世界200以上の国と地域で配信されることも発表されています。
『ドクターX』は、群れることや束縛、権威を嫌うフリーランスの天才外科医・大門未知子が、天才的な腕で多くの患者の命を救い、さらに金や欲にまみれた医療界にも切り込んでいく姿を描いた作品です。
<米倉涼子さん主演の『ドクターX~外科医・大門未知子~』>
これまで放送されたいずれの作品も高視聴率を記録しており、2012年10月期放送の第1シリーズは全8話の期間平均視聴率が19.1%、2013年10月期放送の第2シリーズは全9話の期間平均が23.0%で、シリーズ最高の数字となりました。
これで最後とも言われていた2014年10月期放送の第3シリーズは、初めて全話20%以上の数字を記録し、全11話の期間平均が22.9%となり、この年放送の全ドラマの中でトップの数字でした。
その後、2016年7月に初のスペシャルドラマが放送され、平均視聴率は22.0%と相変わらずの高視聴率を記録し、同10月期放送の第4シリーズも、第2話を除いて20%台をキープし、全11話の期間平均は21.5%を記録し、2016年に放送された民放ドラマの中ではトップの数字となっていました。
10月から放送される第5シリーズは、前シリーズで国内最高峰の東帝大学病院に派遣された大門未知子が、汚い院内政治を操ってきた蛭間重勝(西田敏行さん)が去ってから1年後、再び東帝大学病院に乗り込んでいきます。
蛭間重勝が去ったことで大きな転換を迎えた東帝大学病院は、患者ファーストをカカが得ている初の女性院長が誕生しており、クリーンな医局を取り戻すために大改革を進めているのですが、院内の権力者たちは裏で暗躍しており、絶対的権力と縦社会によって統制された黒い巨塔を復活させようと動き出し、東帝大学病院・知床分院に左遷された蛭間重勝も怪しい動きを見せており…という内容になっているそうです。
第5シリーズは米倉涼子さんの他に、内田有紀さん、岸部一徳さん、遠藤憲一さん、鈴木浩介さん、西田敏行さんといった方々が出演する事が発表されており、8月下旬にクランクインするとのことです。
<『ドクターX~外科医・大門未知子~』の出演者>
新シリーズ放送決定にあたり取材を受けた米倉涼子さんは、「最後に(もう1回)やろうかと。前回もそんなこと言ったんですけど(笑い)」「(当たり役の)大門未知子に甘えてるんじゃなくて、期待してくれる人が多いから不安の方が多い。初心に帰るというんじゃなくて、どんなんだっけと毎回、振り返っている」「もう一度『最後のつもりでやろうか!』と思いました。みんなで力を合わせ、また“新しい大門未知子シリーズ”を作り上げていきたいです」とコメントしています。
また、『ドクターX』シリーズを担当しているテレビ朝日の内山聖子ゼネラルプロデューサーは、「今シリーズが最後かどうかは微妙。毎回、(物語を)壊して、作っているので、続けることがいいのかと思っている。第3弾では、終わらせる予定でした。皆さんの反響があるし未練も出てくる。毎回、一応、最後と思って作っています」と語っています。
そして、第5シリーズの放送が決定したことに対してネット上では、
- 普通はマンネリするんだけど、このドラマと相棒はつい見てしまう。
- 新鮮味はないけど、個人的には無理に新鮮味を出して欲しくはないかな。マンネリでも今まで通りな感じでいって欲しい。
- 展開はお決まりだけれどキャラがそれぞれ立っていて、主人公がブレないのが観ていて気持ちが良い。変に恋愛要素とかぶっ込んでこないし。
- 患者ファースト、初の女性医院長、確かに時事ネタ
- パターン決まってるし実際はありえないけれど最後の決め台詞に待ってましたって感じだよね。10月が待ち遠しい。期待してますよ。
などのコメントが寄せられています。
『ドクターX』は、同じくテレビ朝日系で放送されている水谷豊さん主演の刑事ドラマ『相棒』などと同様に、ほぼ毎年のように新シリーズが放送されていることでマンネリ化し、それに対して批判的な声もあるのですが、それ以上になぜかまた観たくなってしまうという声が多く、この中毒性がヒット一因となっているのでしょうね。
主演の米倉涼子さんは第3シリーズ終了後の2014年12月、広告関係の仕事をしている2歳年下の一般男性と結婚したものの、結婚後間もなく別居生活がスタートして昨年12月末に離婚が成立しました。
プライベートではゴタゴタがあったものの、『ドクターX』は相変わらずの高視聴率を記録し、このヒットを受けて今年世界配信されることも決定するなどしており、これからも続けられる限りやっていってほしいですね。