昨年7月に前作から約12年ぶりに公開されたゴジラシリーズの29作目『シン・ゴジラ』が12日、テレビ朝日系で21時から地上波初放送され、平均視聴率が15.2%(関東地区)を記録したことが明らかになりました。
同時間帯に放送された『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)の平均視聴率は11.3%、『陸王』(TBS系)は14.5%となっており、裏で放送されている番組を上回る高視聴率を記録していました。
<地上波初放送された『シン・ゴジラ』>
また、Yahoo!のリアルタイム検索ワードでは、『シン・ゴジラ』に関連する「シンゴジラ」「蒲田」「京急」「マフィア梶田」「シンゴジ」「尾頭」「ZARA」「梶田」「小出恵介」「石原さとみ」「高橋一生」「ピエール瀧」「庵野」「カヨコ」「ガッズィーラ」「矢口」「タバ作戦」「ヤシオリ」「第二形態」が上位20位内に続々とランクインし、ハッシュタグ「#シンゴジラ」のツイート数は100万件を突破し、ツイッターのトレンドで世界1位に上がるほどの反響を呼びました。
『シン・ゴジラ』は、アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズで知られるアニメーター・映画監督の庵野秀明さん(あんの・ひであき 57歳)が、総監督・脚本・編集を務めた作品で、最終興行収入は82.5億円で2016年の実写映画ランキングで1位を獲得。
また、今年3月に授賞式が行われた『第40回日本アカデミー賞』では、最優秀作品賞、最優秀監督賞など最多7部門で最優秀賞を受賞し、その他の映画賞も数多く受賞しています。
テレビでの放送となると、放送時間の都合などでカットシーンが多く発生することもあるのですが、今回は一部シーンを除いて“ほぼノーカット”(劇場公開版119分に対して放送は正味115分)での放送となっており、CMの入れ方もあまり気にならないものだったことから、視聴者からはテレビ朝日を称賛する声も多く上がっています。
なお、カットされたシーンというのはエンドロールのほか、今年5月に未成年飲酒・淫行スキャンダルによって、無期限活動停止処分を受けた俳優・小出恵介さん(33)が出演するシーンなどで、小出さんは『シン・ゴジラ』で消防隊隊長役を演じており、市民の避難誘導を行い避難場所の指示を無線で仰ぐというワンシーンに登場していました。
<↓の画像は、地上波初放送でカットされた『シン・ゴジラ』出演の小出恵介さんの写真>
こうしたカットされても特に問題がない部分以外は、ほぼノーカットで放送されていたため、映画館で実際に観た方やゴジラシリーズのファンからも批判的な声は少なく、今回地上波で初めて作品を観た方からも満足できるものだったと好評価を得ています。
ちなみに、『シン・ゴジラ』のキャスト数は328人となっており、主演は長谷川博己さんが務め、竹野内豊さん、石原さとみさんらがメインキャストとして出演しているのですが、小出恵介さんのようにチョイ役で出演しているタレントも多く、斎藤工さん、元AKB48の前田敦子さん、ピエール瀧さん、『KICK THE CAN CREW』のKREVAさんらも登場します。
また、ゴジラの動きをモーションキャプチャ(現実の人物や物体の動きをデジタル的に記録する技術)で演じているのは、能楽師・俳優の野村萬斎さんという豪華なキャスティングとなっており、総製作費は10~15億円の間と言われています。
今回地上波初放送された『シン・ゴジラ』は大きな反響を呼んでおり、興行収入も82.5億円という大ヒットを記録したのですが、ハリウッドでは『ゴジラ:キング・オブ・モンスターズ Godzilla: King of the Monsters』が現在製作中で、ゴジラだけでなくモスラ、ラドン、キングギドラといった人気怪獣も登場し、渡辺謙さんも出演することが決定しており、2019年3月に全米公開を予定しています。
さらに、2020年5月22日にはゴジラとキングコングの対決を描いた『ゴジラVSコング Godzilla vs. Kong』の公開も予定しており、賛否両論ある海外版のゴジラですが、果たしてどのような仕上がりになっているのか注目したいですね。