俳優・本木雅弘さんが主演で、1992年に公開された映画『シコふんじゃった。』(周防正行監督)がリメイクされ、配信ドラマで復活するとの情報を7日発売の週刊誌『週刊女性』が伝えています。
本木雅弘さんが主演した『シコふんじゃった。』は、勉強もせずに遊び呆けていた大学4年生の主人公が、大学卒業のために必要な単位と引き換えに、廃部寸前の弱小相撲部に入部することになり、奮闘する姿をコミカルに描いたコメディ作品です。
映画版には本木雅弘さんのほか、清水美砂さん、柄本明さん、竹中直人さん、田口浩正さん等が出演し、『日本アカデミー賞』の最優秀作品賞、監督賞、主演男優賞など6冠を達成、他にも『ブルーリボン賞』、『キネマ旬報ベストテン』、『報知映画賞』、『高崎映画祭』などでも賞を受賞しました。
<↓の画像は、映画『シコふんじゃった。』主演・本木雅弘さん、ヒロイン・清水美砂さんの写真>
非常に高い評価を受けている『シコふんじゃった。』が、映画公開から30年後にリメイクされ、連続ドラマとして復活するとの情報を週刊女性はキャッチしており、制作会社関係者によれば、海外資本の動画配信メディアがリメイクすることが決定したとのことです。
ドラマ版は、映画で描かれた相撲部のその後を描くといい、今年2月にはメインキャストのオーディションが行われ、出演者の相撲稽古を経て、4月ごろにクランクインしたそうです。
ドラマ版『シコふんじゃった。』では、女優・草刈民代さんの夫であり、映画の監督・脚本を担当した周防正行監督が監修として名を連ねているといいます。
ちなみに、ドラマ版『シコふんじゃった。』の製作を手掛ける『ALTAMIRA PICTURES(アルタミラピクチャーズ)』は、今年4月から公式サイト上で作品のタイトルは伏せながら、「学生相撲」を題材とした配信連続ドラマのエキストラ募集をしていました。
出演者は未公表ながら「超豪華キャスト陣」とし、原作・総監督は周防正行監督、監督は片島章三監督、後閑広監督、廣原暁監督、植木咲楽監督、脚本は鹿目けいこさんとしています。
撮影は4月から東京、埼玉、千葉などで行われ、撮影期間は4月上旬~7月を予定しているとのことです。
芸能プロダクション関係者は、ドラマ版の内容や出演者について、「リメイク版は女子の部員が1人という廃部寸前の相撲部が舞台。就職に有利という理由だけで入部する主人公を葉山奨之さん。唯一の女子相撲部員であるヒロインは伊原六花さんが演じるそうです。映画版で主人公を演じた本木さんの出演は、残念ながらありません」
と明かしています。
<↓の画像が、ドラマ版『シコふんじゃった。』出演の葉山奨之さん、伊原六花さんの写真>
このタイミングで『シコふんじゃった。』がリメイクされた理由について広告代理店関係者は、「動画配信サイトの作品は全世界で配信されるとあり、国外でも人気の題材が求められる傾向にあります。Netflixでも、ピエール瀧さん等が出演する大相撲の世界を描いた『サンクチュアリ -聖域-』が来年配信されることが決まっています。相撲は世界的に関心が高いものの、題材にした作品はそう多くはないので、30年前にヒットした『シコふんじゃった。』に目をつけたのでは」
と語っています。
なお、Netflixで今年配信予定の相撲ドラマ『サンクチュアリ -聖域-』は、元キックボクサーで俳優の一ノ瀬ワタルさんが主人公の力士を演じ、ピエール瀧さんが相撲部屋の親方、小雪さんが女将、主人公の親友の力士役を染谷将太さん、帰国子女の新聞記者役を忽那汐里さんが演じます。
監督は、『ガチ星』『めんたいぴりり』『ザ・ファブル』などを手掛けている江口カン監督、脚本は大ヒットドラマ『半沢直樹』などでも脚本を担当した金沢知樹さんが務めます。
『サンクチュアリ -聖域-』は、キャスト・制作陣ともに豪華な顔ぶれで、力士役を演じる俳優は1年にもわたり、専門家の指導のもとで肉体改造や相撲稽古をするという気合いの入れようで、大きな注目を集めています。
同じく相撲をテーマにした『シコふんじゃった。』のドラマ版は、超豪華キャスト陣としているものの、現時点で明らかになっているメインの2人はそこまで高い人気、知名度があるわけでもなく、高い評価を受けている映画版と色々と比較されるとは思いますが、どういった仕上がりになるのか楽しみで、今後の正式発表に注目したいですね。