放送開始から24年目に突入した長寿番組『開運!なんでも鑑定団』(テレビ東京系 火曜)の視聴率が低迷し続けており、番組の人気が下がっていることを指摘されています。
同番組の平均視聴率は2ケタで安定しており、今年に入って以降の視聴率を見てみると、1月10日は10%以上、2月7日放送が10.5%、2月21日が10.2%、3月28日は10.3%と2ケタギリギリで推移し、5月9日は8.5%にまでダウン。
さらに、5月23日も8.8%、6月27日は8.3%、7月4日は7.8%、7月11日は7.3%と数字が右肩下がりになっているとニュースサイト『サイゾーウーマン』が報じています。
『開運!なんでも鑑定団』は1994年4月から放送がスタートし、放送開始当初は平均視聴率7%程度で、突出して高い数字を獲得出来ていたわけではなかったのですが、番組開始から半年ほどが経つと番組の人気が上昇し、平均視聴率が一気に18%程度まで上昇しました。
その後も数字を伸ばして1995~1996年には、ほぼ毎週の平均視聴率が20%超えというテレビ東京の番組としては異例の高視聴率を記録しています。
そして、1996年6月には番組史上最高の23.7%を記録しています。
<↓の画像は、番組初期の出演者たちの写真>
その後、当時司会を務めていた島田紳助さんが2004年10月に、コラムニスト・勝谷誠彦さんの女性マネージャー(当時40歳)が、自身が尊敬している会社の社長、先輩の芸能人を呼び捨てで会話をしているのを聞き、それに激怒して暴行を加えるという事件を起こし、これが原因で視聴率が10%台前半まで低迷しました。
しかし、時間が経過するとともに数字が回復していき、2009年3月には18.9%を記録し、その後も10%台の数字を安定して獲得していたのですが、現在視聴率が低迷している原因は、昨年から今年にかけて勃発した2つの事件が大きく関わっているようです。
<↓の画像は、2011年に島田紳助さんが降板後の出演者>
1つ目は、番組スタート時から司会を務めていた俳優・タレントの石坂浩二さんの発言カット&番組降板騒動で、昨年1月に週刊誌『女性自身』やスポーツ紙が石坂さんと番組プロデューサーのトラブルを報道しました。
結局、このトラブルの真相は明らかにされることなく、昨年3月をもってアシスタントを20年以上務めていたタレント・吉田真由子さんと共に石坂浩二さんは番組を降板し、石坂さんは同4月から姉妹番組『開運!なんでも鑑定団 極上!お宝サロン』(BSジャパン)で司会を務めています。
石坂浩二さんの後任に抜擢されたのは、元日本テレビのフリーアナウンサー・福澤朗さんで、司会交代とともに番組もリニューアルされたのですが、石坂さんの降板騒動によって番組のイメージは悪化しています。
<↓の画像は、石坂浩二さん降板後の番組出演者>
さらに、昨年12月には番組史上最大のお宝が発見されたと事前に宣伝し、現存するものは国宝指定されている幻の焼き物「曜変天目茶碗(ようへんてんもくちゃわん)」が番組に持ち込まれたとしていたのですが、その茶碗はニセモノだという専門家からの指摘が相次ぎ、本物か否かで大モメとなりました。
このトラブルに対してテレビ東京は、「鑑定結果はあくまでも番組独自の見解によるものです。番組の制作過程を含め、この件について特にお答えすることはありません」と回答し、本物なのかどうかは明らかにしていません。
こうしたトラブルが相次いでおり、これらが番組の視聴率低下を招いた可能性は十分あります。
なお、石坂浩二さんとトラブルになっていたとされるプロデューサーは、その後も番組を担当していましたが、今年春に番組を外されていたことを『週刊ポスト』が報じていました。
番組を外れた理由についてテレビ東京は「通常の担務変」と説明し、石坂浩二さんとのトラブルや曜変天目茶碗の騒動は一切関係無いとしています。
過去にもトラブルが起きている『開運!なんでも鑑定団』ですが、番組の顔だった石坂浩二さんらがいなくなり、それに加えて同番組のレギュラー鑑定士である中島誠之助さんの鑑定結果に疑問の声が上がり、大きな騒動になってしまったわけですから、数字が落ちるのは当然かもしれませんね。
今後どうなるかは分かりませんが、信用を取り戻して数字が回復するまでには、かなり時間が掛かるのではないでしょうか。
今後も数字が低迷し続けるようだと最悪の場合、打ち切り終了という可能性もあるかと思いますが、果たしてこれから数字を回復させていくことは出来るのでしょうか。