『フジ・メディア・ホールディングス』が11日に決算発表会見を行い、『フジ・メディアHD』と『フジテレビ』の日枝久会長(79)、『フジテレビ』の亀山千広社長の退任を正式発表しました。
これによって、バラエティ番組『とんねるずのみなさんのおかげでした』(木曜21時)が、打ち切り終了になるのではないかという話が出てきています。
ニュースサイト『サイゾーウーマン』によると、日枝会長と『とんねるず』の石橋貴明さんは、生放送のバラエティ番組『夕やけニャンニャン』(放送期間:1985年4月~1987年8月)からの付き合いで、プライベートでも交流を持っていると言われているとのこと。
『みなさんのおかげでした』の前身番組『とんねるずのみなさんのおかげです』(レギュラー放送:1988年10月~1997年3月)は、その当時編成局長を務めていた日枝会長に石橋さんが直談判し、誕生した番組だと言われていて、とんねるずと日枝会長は30年以上にわたって蜜月関係にあるとされてきたといいます。
<↓の画像が、日枝久会長の写真>
ちなみに、『みなさんのおかげです』は当初、日枝会長の名を冠して『ヒエダさんのおかげです』にしようととんねるずが提案したものの、スタッフが反対したことで『みなさんのおかげです』になったというエピソードがあります。
そして、同番組終了後の1997年6月からスタートした『とんねるずのみなさんのおかげでした』は、今年で放送開始20周年を迎えるのですが、近年は視聴率が低迷していることから何度も打ち切りの噂が浮上しています。
昨年10月27日放送分は平均視聴率4.7%、翌週の11月3日放送分は4.6%を記録しており、10%を超えることなく大体平均視聴率6~9%台で推移。
今年に入ってからもその状態は変わらず、年明け1発目の2時間半スペシャルは11.8%と好視聴率を記録したものの、数週間後には6%台にまでダウンし、4月20日放送分は5.1%を記録するなど、今年も現時点で5~8%台で推移しています。
その一方で、同時間帯に他局で放送の『秘密のケンミンSHOW』(日本テレビ系)、『ニンゲン観察バラエティ モニタリング』(TBS系)、『木曜ドラマ』(テレビ朝日系)などについては、2ケタ台の視聴率を獲得しています。
<視聴率が低迷している『とんねるずのみなさんのおかげでした』>
それにも関わらず、なぜ『とんねるずのみなさんのおかげでした』をフジテレビは打ち切らないのかという声が多く上がっていたのですが、その理由については「とんねるずと懇意の日枝会長がいるから」、「低視聴率でも編成部が口を出せないから」と言われてきたといいます。
しかし、日枝会長が退任することによって番組の打ち切りは可能になるだろうとみられており、日枝会長の退任発表後にはネット上でも、
- 日枝会長も退任か。とんねるずの番組残るかな?
- とんねるずの立ち位置も変わるんだろうな
- ますますとんねるずの終焉が見えてくる
などといった声が上がっていたようです。
このような話も出てはいるのですが、日枝会長は会長から退任とはなるものの、今後も「取締役相談役」として『フジ・メディア・ホールディングス』と『フジテレビ』に身を置く形となっています。
表向きは代表権の無い「取締役相談役」ではあるものの、これまで長くトップに立ってきた方だけに、引き続き日枝会長が実権を握り、院政は今後も続くことになるのではないかとも言われています。
そのため、日枝会長がフジテレビにいる限り、生きている限りは、『とんねるずのみなさんのおかげでした』が打ち切り終了とはならないのではないかとも思うのですが、今年秋以降にどのような改編が行われるのか注目したいですね。