アニメ『ちびまる子ちゃん』(フジテレビ系 日曜18時)で1990年の放送開始以来、主人公・さくらももこ(まる子)の声を担当していた声優・TARAKOさん(本名非公表 享年63)が3月4日に急死し、それから早1ヶ月が経ちましたが後任はまだ決まっておらず、「4月以降も、しばらくは再放送という形が続きます」と、フジテレビが先日発表しました。
フジテレビの大多亮・専務取締役は3月末の定例会見で、「(TARAKOさんの後任は)今、選定中です。4月以降もしばらくは再放送という形が続きます。なるべく早く見つけて放送に結び付けたい」
と語り、候補となっている声優の名前などは明らかにしていないのですが、週刊誌『週刊女性』のWeb版『週刊女性PRIME』は、後任候補として3人の名前がネット上で飛び交っているとしています。
<↓の画像は、まる子の声を担当していたTARAKOさんの写真>
週刊女性PRIMEによれば、SNS上で後任候補として名前が取り沙汰されている声優の中で最も有力視されているのは、『ポケットモンスター』シリーズのニャース役、『みどりのマキバオー』のミドリマキバオー役、『SHAMAN KING』の小山田まん太役などを演じている女優・声優の犬山イヌコさん(本名=戸塚千絵 58歳)としています。
犬山イヌコさんが後任の筆頭候補として挙げられている理由は「TARAKOさんと声質が似ている」ためとし、これまでにも『ルパン三世』や『クレヨンしんちゃん』などでも主人公の声優が交代した際に、声質が似ている方が後任に起用されていることから、『ちびまる子ちゃん』でも同様の対応がとられる可能性は低くないとしています。
また、TARAKOさんと声が似ているとの理由で歌手のイルカさん(本名=神部としえ 73歳)の名前が挙がっているほか、「声質や、舌足らずな口調」がまる子のイメージに合うとして、ミュージシャン・タレントの“あのちゃん”ことあのさん(別名=ano 本名=志水彩乃 26歳)を推す声も多いとしています。
他にも、ピン芸人・やす子さん(本名=安井かのん 25歳)、声優の橘田いずみさん(39)、ラジオパーソナリティー・ナレーターの大田こぞうさん(本名=大田香織 54歳)らも挙げられているといいます。
TARAKOさんの後任声優について芸能関係者は、「TARAKOさん自身が、原作者のさくらももこさんと声がそっくりだったことから、声優に抜擢されています。さくらさん本人の指名によるものであり、意向が強く反映されていることから、その流れは踏襲されるのでは」
と推測しています。
まる子の声はTARAKOさんが1人で30年以上にわたって担当し、まる子=TARAKOさんの声というイメージが出来上がってしまっているだけに、いくら声質が似ている人を起用しても違和感は拭えず、多くの視聴者が慣れるまでに時間がかかるとみられます。
そのため、このまま後任の声優を起用せずに、今後ずっと過去の再放送でもいいのではとの声も少なくないものの、作品には多くの人が関わっているだけにそういうわけにもいかず、その他にネット上ではAI技術によってTARAKOさんの声を再現できれば…との声も上がっています。
いずれにせよ、声優の交代は既定路線となっているため、果たして誰が起用されるのか今後の正式発表を待ちたいところですが、『ちびまる子ちゃん』は幅広い層から支持され、国民的アニメの1つとして挙げられる作品だけに、後任選びに関しては焦ることなく慎重に検討を重ねて、少しでもまる子のイメージに合う方を起用してもらいたいです。