1990年より放送されている人気アニメ『ちびまる子ちゃん』(フジテレビ系)で、「お姉ちゃん(さくらさきこ)」の声優を放送開始時から務めてきた声優・水谷優子さんが17日、乳ガンによって51歳の若さで亡くなられていたことが明らかとなりましたが、声優の豊嶋真千子さん(44)が水谷さんの後任としてお姉ちゃんの声を担当することが発表されました。
豊嶋さんは6月5日の放送分から登場するそうで、「大好きな『ちびまる子ちゃん』という作品で、2代目お姉ちゃん(さくらさきこ)役を演じさせていただけること、大変光栄に思います。緊張する気持ちもありますが、スタッフの皆様、キャストの皆様と一緒に、水谷さんからのバトンを受け継いで、自分らしく精一杯演じていきたいと思います」と意気込みを語っています。
フジテレビの狩野雄太プロデューサーは、豊嶋さんを起用した理由について、「豊嶋さんの声は、お姉ちゃんらしい明るさと強さ、そしてまる子を包み込む温かさを感じられ、イメージにぴったりでしたのでスタッフの総意で2代目お姉ちゃんを豊嶋さんに決めさせていただきました」とコメント。
乳ガンで闘病していた水谷さんは4月22日まで『ちびまる子ちゃん』のアフレコ収録に参加したのですが、『デイリースポーツ』によると、水谷さんの体調不良を考慮し、番組側では6月5、12日放送分については豊嶋さんが代役を務める事で13日の時点で収録を済ませていたそうで、過去に『ちびまる子ちゃん』に出演したことがある数人でアフレコを行い、その上で豊嶋さんに代役が決まっていたとのこと。
その後、水谷さんの体調は回復せず17日に亡くなり、20日に豊嶋さんが2代目お姉ちゃんに決定したそうです。
豊嶋さんは水谷さんと同じ声優事務所『青二プロダクション』に所属している方で、『地獄先生ぬ~べ~』で中島法子役、『ゲゲゲの鬼太郎』でろくろ首役など、これまでに数多くのアニメ作品で声優を務め、その他に『ダーウィンが来た!~生きもの新伝説~』(NHK)のナレーションを担当するなど、幅広く活躍しています。
- 豊嶋真千子『未来へ吹く風』(YouTube)
29日放送分が水谷さんが参加した最後の回となっており、「お姉ちゃんと写生大会に行く」「友蔵、まる子を叱りたい」という2本が放送されたのですが、1本目の方ではまる子とお姉ちゃんが一緒に写生大会に参加するという内容で、通常の回よりもお姉ちゃんのセリフも多く、2人の絆が描かれていたものだったことから、ネット上では「姉妹が仲良くお絵描きしてて、ほのぼのしていてウルッと来ました」などの声が相次いでいました。
水谷さんは放送開始時よりお姉ちゃんの声を担当し、今後あの声を聞くことが出来ないというのは寂しいものがあり、51歳という若さで亡くなってしまったということが非常に残念です。
後任を務める豊嶋さんは、多くの方に愛されてきた役の声を担当することで相当なプレッシャーがあるかと思いますし、視聴者からは様々な反応があるかと思いますが、豊嶋さんらしいお姉ちゃんの声をこれから演じていってほしいと思います。