好視聴率を記録しながら3月をもって終了した深夜バラエティ番組『それって!?実際どうなの課』(日本テレビ系)が、TBSでタイトルを変えて異例の復活を果たし、番組の“パクリ”疑惑も浮上して物議を醸す中で、番組復活の裏側などを週刊誌『週刊新潮』のWeb版『デイリー新潮』が伝えています。
『それって!?実際どうなの課』は日本テレビ系の中京テレビ(愛知・名古屋)が制作を手掛け、俳優・生瀬勝久さんがMCを務め、その他にスタジオレギュラーとして女優・森川葵さん、『博多華丸・大吉』、『森三中』の大島美幸さんが出演し、2019年4月から今年3月にかけて5年放送されていました。
<↓の画像は、『それって!?実際どうなの課』出演者の写真>
『それって!?実際どうなの課』は、「よく言われるけど、やっている人を聞いたことがない気になる噂や疑問を実際にやってみると、どうなるのか」をテーマに、お笑い芸人らが様々な検証企画を行う内容で、水曜深夜0時台の放送にも関わらず、平均世帯視聴率は4~5%台、個人視聴率は2%台、視聴者占拠率は30%台と、同時間帯トップの視聴率を記録していました。
そして、昨年には2度にわたってゴールデン帯進出を果たし、視聴者の間では好評を得ていたものの、3月をもってヒッソリと番組終了となりました。
番組終了の理由は公表されておらず、視聴者からは終了を惜しむ声が上がる中で、3日21時からTBSで『巷のウワサ大検証!それって実際どうなの会』のタイトルで復活を果たし、視聴者の間で大きな反響を呼びました。
『それって実際どうなの会』のMCは生瀬勝久さんが務め、その他に大島美幸さん、『Wエンジン』のチャンカワイさん、『ザ・たっち』、『駆け抜けて軽トラ』の餅田コシヒカリさんと、『それって!?実際どうなの課』のお馴染みのメンバーが揃っており、ナレーションも変わらず真地勇志さんと奥畑幸典さんが担当していました。
<↓の画像が、『巷のウワサ大検証!それって実際どうなの会』出演者の写真>
番組の制作も引き続き、大手番組制作会社『極東電視台』が手掛けていたのですが、タイトルと放送局を変えて復活した裏側をデイリー新潮が報じており、業界内では大きな波紋を広げているとしています。
『それって実際どうなの会』について日本テレビ関係者は、「復活を喜ぶ人が多いかもしれませんが、業界では大事件となっています。事前に『どうなの課』がTBSで復活すると報じたネットニュースもありましたが、この日、TBSの番組PRを見た日テレ幹部が『なんだこれ!?』と騒ぎになったそうです。」「ウワサによると、人気番組だったにもかかわらず3月末での番組終了を告げられた中京テレビの番組プロデューサーが、怒ってクーデターを起こしたようです。5年前にゼロから番組を立ち上げた彼は、視聴率も評判も良いのに終了することに納得がいかず、『だったら、この企画を持って会社を辞めます』と言って辞表を出したそうです」
と裏側を明かしています。
中京テレビサイドは、企画兼プロデュースを手掛けていた簑羽慶プロデューサー(みのわ・けい)が退社し、番組を他局に持ち込んでも相手にされないだろうと高を括っていたようですが、極東電視台とのタッグでTBSでの放送を実現させ、今後大きな問題になる可能性があるといいます。
前出の日本テレビ関係者は、「他局への移籍問題をこのまま放置すれば、今後、制作会社を規制できなくなる危険をはらんでいます」「『どうなの課』の製作・著作は中京テレビでした。たとえ同局が許可を出していたとしても、日テレは“はい、そうですか”と納得できる話ではありません。『どうなの課』は深夜番組だったとはいえ、ゴールデンで特番を放送したほどの人気番組でした。だからこそ『どうなの課』の他のレギュラーメンバーである博多華丸・大吉や森川葵はさすがにマズいと思い、出演オファーを断ったと聞きます」「悪ふざけでは片付けられませんよ。『どうなの会』がTBSで今後レギュラー番組として復活したら、本当に大揉めになるかもしれません」
と語っています。
これに対してネット上では、
- 人気なのに終了したのはテレビ局でしょ。雑な扱いをしておいて、怒るのも勝手だわ
- 別にいいじゃん。この番組面白かったのに勝手に打ち切った日テレが悪い。今後もTBSでレギュラー放送して欲しい!
- 人気があるのに残念ながら終わってしまったテレビ番組は数多い そんな中、復活は視聴者としては単純に嬉しい事
「捨てる神、拾う神」別に良いのでは? まるパクリでも、著作権等違法行為がないのであれば。今回のはパクリと言うより、まるまる移籍だからな - 局側の地方局の制作枠と言う勝手な都合で終わらせておいて、そのプロデューサーが職を辞してまで他局に企画持ち込んだからって怒るとか意味が分からん 視聴者無視の典型だな
そんなんだから視聴者はテレビから離れちゃうんじゃないの? - 人気あったのに終了させた方が悪いし、文句言えないよね。視聴者は見たい番組が復活すればどの局でも関係ないし、出演者も全員戻ってきてほしい。
などの声が上がっています。
デイリー新潮によると、『それって!?実際どうなの課』が終了した原因は、番組内で何かトラブルがあったというわけでもなく、出演者も豪華で番組制作費用が高かったことがネックになっていたそうです。
また、拘束時間が長いロケも多いことから、同じく中京テレビが制作を手掛け、ゴールデン帯で好視聴率を記録しているヒロミさんMCの『ヒューマングルメンタリー オモウマい店』に注力する形になったのではとしています。
こうして『それって!?実際どうなの課』も好視聴率を記録しながらも、深夜番組ということで利益も少なく切り捨てられたようですが、捨てる神あれば拾う神ありで、TBSサイドから「終わるならウチでやりませんか?」とのオファーがあり、タイトルや出演者を一部変えて放送に至ったともニュースサイト『ピンズバNEWS(双葉社)』が伝えています。
そして、『それって実際どうなの会』が今後レギュラー化となった場合、日本テレビとトラブルに発展する可能性があるとデイリー新潮は報じていますが、これと全く同じことを先に日本テレビが『旅猿』で行っているため、実際のところはどうなのだろうかと思います。
<↓の画像は、『旅猿』出演の東野幸治さん、ナインティナイン・岡村隆史さん等の出演写真>
日本テレビが、2010年から現在までシリーズ放送中の深夜番組『東野・岡村の旅猿 プライベートでごめんなさい…』は元々、2008年にTBSで『東野・岡村のプライベートでごめんなさい… インドの旅』とのタイトルで正月特番として放送されたものでしたが、『箱根駅伝』の裏で放送したことで世帯視聴率は2%台と大コケし、この結果を受けてTBSが撤退したと出演者2人が明かしています。
その後、番組制作サイドが他局に企画を持っていったところ日本テレビが食い付き、2009年1月に土曜昼過ぎの時間帯に2週連続放送したところ、世帯視聴率が10%前後の好数字を獲得したことでレギュラー化となりました。
これと同じことをTBSが『それって実際どうなの会』でやり返した形で、権利関係も特に問題はないのでしょうし、この番組のファンは多くいることからTBSでのレギュラー放送復活に期待したいです。
また、もしレギュラー化となった際には、驚異的スピードで様々な難題をクリアすることで“ワイルド・スピード森川”の異名を取る森川葵さんら、他のお馴染みメンバーも是非出演してほしいです。