女優の能年玲奈さん(20)の出世作で代表作となった、昨年2013年4月1日から9月28日まで放送されていたNHK連続テレビ小説『あまちゃん』。
このドラマは脚本を宮藤官九郎さんが書いており、ドラマ中で多々使われる驚いた時に使う表現の『じぇじぇじぇ』が大ブームとなり、昨年の流行語大賞の一つとして選ばれ、またドラマ終了を多くの視聴者が惜しみ、放送終了後には心に喪失感が生まれてしまう人が出る事態になり「あまロス症候群」なる造語まで生まれるほどで、このドラマの影響力の大きさが伺い知れます。
また、主演を演じた能年さんや共演者の福士蒼汰さんも続編化を希望しており、ドラマの放送終了後、能年さんはイベントなどで「続編をお願いします」と何度も発言したり、ブログなどでも『あまちゃん』について触れることが多くあります。
NHKの松本会長も「あまちゃん」放送中に「(続編が)できないかな?と内部で話をしています」と前向きな発言をしたことがあり、続編化の可能性は一気に高まったのですが、あまちゃんに出演していた小泉今日子さんや橋本愛さんらのオファーが放送後に急増し、出演者のスケジュール確保が厳しくなっていることや、脚本を務めた宮藤官九郎が「やるかどうかは俺ひとりじゃ決められないし、続編、再演、スピンオフは基本的に楽しめない性質なので」と消極的なコメントをしたことなどから、続編はないと思われていました。
そのため、昨年末の紅白歌合戦で『あまちゃん』の特別ステージで最終話の続きとなる「157話」が演じられ、これでドラマが完結したという見方も多くあったのですが、ここに来て続編放送の噂が出ており話題になっています。
それはドラマの舞台である岩手県の知事が暴露したことで発覚しました。
同県の達増知事は23日、『あまちゃん』が岩手県の地域振興に貢献したとして、東京・渋谷のNHKセンターを訪れてNHKの松本正之会長に感謝状を手渡しました。
その後の囲み取材で達増知事は「(NHKが続編を)考えられている、と漏れ伝わっている」と発言。
紅白の『あまちゃん』コーナーは瞬間視聴率50.0%を記録するなど大好評で、それに気を良くした松本会長らNHK上層部が『続編ができないか』と再び制作陣に要請したという見方が強い。
朝ドラの続編といえば、01年の『ちゅらさん』が時間帯を変えて3度にわたって続編を放送したことがありましたが、実際、続編制作にこぎつけたのは第1シリーズの放送から2年後。
出演者がスケジュール確保が難しくなっている『あまちゃん』の場合、仮に続編が作れたとしても更なる年月を要することになると思います。
その頃に続編が望まれているかという問題もありますが、ファンとしては希望を持ちながら首を長くして待ちたいですね。
これにネットでは、
「変人キャラ能年を活かすには、もはや甘ちゃんしかない 使いづらい女優ナンバーワン」
「クドカンもあまちゃんに縛られるのはいやだろうし多分実現しないだろ」
「視聴率低いのに次回作とか国民全無視じゃん これの次回作作るならごちそうさん作れよ」
「業界周辺がいまだあまロスってだけで視聴者はとっくに冷めてる」
「あまちゃんの続編制作を既成事実化する戦略か やり方が汚いな」
などのコメントがありました。
『あまちゃん』の続編放送は多くの方が喜ぶと思いますが、能年さんは代表作と呼べるものがこの作品だけで、『あまちゃん』終了した10月以降から女優としての活動をしていないため、今後の活動を懸念する声が出ています。
今年夏に公開予定の映画『ホットロード』に、主人公の宮市和希役で出演することが決定していますが、現在までに決定している作品はこれ1本だけで、4月スタートのドラマへの出演も噂されていますがまだ決定しているわけではありません。
『あまちゃん』の続編を待望する方が多いですが、能年さんが女優として成功するために『あまちゃん』以外の能年さんの姿が見たいですね。