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『あな番』事件の謎真相はフールーで? 秋元康が伏線を回収? 福士蒼汰ドラマの二の舞、視聴者怒り苦情の電話が殺到し…

『あなたの番です』最終回に批判殺到。Huluで伏線回収特番放送の情報、日テレのセコい手法に炎上続く

4月から2クール放送の田中圭さん主演ドラマ『あなたの番です』(日本テレビ系 日曜22時30分)が8日に最終回を迎え、最終回の第20話で自己最高の平均視聴率19.4%を記録し、有終の美を飾ることができたのですが、最終回の内容に対して視聴者から不満の声が噴出しており、謎の真相を全て解き明かしてほしいなどと望む声が上がっています。

『東京スポーツ』(東スポ)によれば、ネット上だけでなく日本テレビにも直接苦情の電話が殺到しているといい、これまで『あなたの番です』のスピンオフドラマを配信していた日テレ系の有料動画配信サービス『Hulu(フールー)』にて、伏線の回収特番が配信されることも内定しているものの、視聴者からの批判を恐れて宣伝方法に苦慮しているとしています。

『あなたの番です』は、日テレでは25年ぶりとなる2クール(半年)にわたり放送されたドラマで、AKB48グループなどの総合プロデューサーとして有名な秋元康さんが企画・原案を担当し、放送開始当初は視聴率大コケを予想する声があったものの、ストーリーが進むにつれて視聴者の間で考察が大きく盛り上がり、第2章の第13話で初の10%超えを記録し、最終回では19.4%で前回から7.1%の上昇をするほど高いリアルタイム視聴率を獲得しました。

しかし、視聴率こそ良かったものの最終回終了後から日テレには苦情の電話が殺到したといい、「(苦情やSNSの書き込みの)9割以上が、内容に対し不満を持ったものだったのです。視聴者のリアクションに、編成関係者は縮みあがっています」と日テレ関係者が語っています。

8日放送の最終回では、視聴者の間で早々に真犯人だと疑われていた元乃木坂46・西野七瀬さん演じる黒島紗和が、殺人を繰り返す猟奇的な殺人鬼であることが明らかにされ、これまでの犯行の経緯、理由などを淡々と説明しました。

ラストシーンでは、田中圭さん演じる主人公・手塚翔太、横浜流星さん演じる頭脳明晰な大学生・二階堂忍が食事をしているとマンションのインターホンが鳴り、ドアを開けて通路に目をやると、2人のもとへ進んできた無人の車椅子の座面に「あなたの番です」と書かれた紙が置かれていたほか、その車椅子に乗っていたマンション住人で、黒島の祖母だったことがラストに判明した赤池幸子が両手を黒いガムテープで縛られ、入院先の病院屋上から転落するようなシーンが描かれていました。

このような演出によって、真犯人だったはずの黒島が逮捕後も交換殺人ゲームが続いていることを示唆しながら、本編は8日をもって終了しており、スピンオフを配信の『Hulu』では2週連続で黒島の過去に関するストーリーを配信するのみで、視聴者からは不満の声が上がっているほか、現在も様々な推理が視聴者の間で行われています。

東スポによれば、このような謎を残したのも制作側の確信犯的な演出だったそうで、「実は日テレのグループ会社であるHuluで、今月23日と29日に『あな番 未回収を回収しますSP』(仮題)を配信するんです。企画・原案の秋元氏が視聴者からの疑問、質問に全て答えるというものだとか」と出版関係者が語っています。

『あなたの番です』の番組プロデューサーA氏は、最終回ラストにテロップで「この続きはHuluで」と告知することを日テレの編成、Huluサイドに提案していたそうなのですが、この案に対して日テレ編成担当の取締役は大激怒したといいます。

大激怒した理由について事情通は、「A氏は以前にも似たようなことをやって、視聴者から大バッシングを受けた過去があります。一昨年に放送された『愛してたって、秘密はある。』でも最終回後に、Huluで『本当の完結編』を配信。バッシングを受けて大変な騒ぎになりました。視聴者ファーストを口癖にしている取締役は『道義的に成立していない』と叱ったというんです」と説明しています。

こうした問題から『あなたの番です』の最終回では、Huluへ誘導する告知テロップは流さなかったというのですが、それによって回収しきれていない伏線を巡り視聴者の間で物議を醸すことになったものの、前出の事情通は、「ただ告知テロップが流れていたら、もっとパニックになっていたでしょう。そこまでしてHuluに引き込みたいのか、と。それこそBPO(放送倫理・番組向上機構)の審議会に持ち込まれていたかもしれない」としています。

そして、現在日テレはネットの反応をチェックしながら、『あな番 未回収を回収しますSP(仮タイトル)』の告知タイミングを探っているというのですが、この報道に対してネット上では、

などのコメントが寄せられています。

日テレはこれまでにも日曜ドラマ枠(日曜22時30分)の作品で、同じような手法を採用したことで大炎上騒動に発展しており、『Hulu』で全ての謎を解き明かす番組を配信するのは避けるべきだと思いますし、今後もこのような手法をするようであれば、日テレ離れが加速すると見られます。

『あなたの番です』と同じく秋元康さんが企画・原案を担当し、2017年7月期に放送された福士蒼汰さん主演『愛してたって、秘密はある。』では、最終回終了直後にHuluで、続編「僕は誰だ?」の前後編を2週連続配信し、これに対して視聴者が激怒し炎上、現会長で当時社長の大久保好男社長は定例会見で、「率直に反省しながら視聴者に支持されるコンテンツを提供したい」と語っていました。

日テレではその後も、菅田将暉さん主演の『3年A組 今から皆さんは、人質です』の最終回後に、Huluで『3年A組 今から皆さんだけの、卒業式です』の前後編を限定配信するなどしており、視聴者をHuluに加入させるために不満の声が上がろうとお構いなしの姿勢が垣間見えます。

ちなみに、Hulu未加入の人は新たにアカウント登録することによって、2週間無料で視聴可能です。

『あなたの番です』は最終回で20%近い数字を記録した話題作だっただけに、Huluのみで『あな番 未回収を回収しますSP(仮タイトル)』を配信し、Huluに登録した一部の視聴者だけがスッキリ出来る形にするのはどうなんだろうかと思いますし、さらなる炎上騒動が巻き起こりそうな気がしますが、それでも日テレはこの形式を続けていくつもりなのでしょうかね…。

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