全国に270店舗以上の展開をしているとんかつ専門店の「とんかつ和幸」が、客が残した千切りキャベツ、お新香を使い回していたのが発覚したのが、先月11月29日のことです。
「とんかつ和幸」ではキャベツとお新香は、専用の皿に盛りつけ、取り放題としてお客に提供しているものです。
それを2005年6月~2010年夏に年2~4回に客が残したものを戻し、また別のお客に提供していたことが分かりました。
これは内部告発によって発覚したもので、これが無ければこれからもずっと行われていたかもしれない行為。
この許すまじ行為だと思いますが、フジテレビの情報番組『とくダネ!』に出演している、小倉智昭さんは意外な反応を見せています。
小倉アナは番組で「とんかつの和幸側が、『5年間で6回(使い回しが)ありました』っていうようなことを言うから、なおさら消費者に疑問を抱かれるんであって」 などと、和幸商事の発表の内容に問題があったと指摘。
さらに今回の「使い回し」については「普段、紅しょうがだとか、らっきょうだとか置いてあるラーメン屋さんて、朝からずっと置いてあるのよ?」と据え置きの調味料について触れ、その上で「それよりも、一回出したり下げたりするほうがよっぽど衛生的だよ」と、問題となった「使い回し」に理解を示している。
しかし笠井アナから、「私個人的には、これ、アウトなんですよ」「薬味のように元々置いてあるものは、皆さんどんな箸をつけようが、覚悟の上で使ってる」「どうぞと出されたものが『前のテーブルの人にも出されたものだった』ということを、表明してくれてればいいですけども」と「据え置きの薬味」と「個別に出す取り放題」の違いを説明。衛生的な問題よりも、気分の問題であると力説しました。
同番組が行った「あなたはどこまで許せる?」という街頭アンケートでは、「刺身のツマや、キャベツを使い回すのは許せない」が50人中47人という結果となり、この結果に対し小倉さんは「そこまで神経質になっちゃうと、外食するの大変だよね」と最後まで納得いかない様子をみせていました。
これにネットでは、
「老害ですね」
「特殊な考えを押しつけないで下さいよ」
「こんなのを司会に置くなんてさすがフジだわ」
「そんなこと言うんだったらお前もヅラ取れよ。何も変わらないぞ」
「こう言う考えの奴が居るからいつになってもなくならないんだよ」
などのコメントがありました。
一度他の客に盛りつけられたものを元に戻し、それをまた違う客に提供する行為。
家族間などであればこれも理解が出来ますが、赤の他人が残した、口に入れて戻したかもしれない、何が入っているかも分からないようなものを提供するのは明らかにおかしいと思います。
夏にもこれが行われていたようですが、これが原因で食中毒が発生したとしたらどうするのでしょうか。
確かに食べ物を捨てるというのは勿体ないと言うのも分かりますが、それなら取り放題なんてサービスを止めるべきなのでは。
先日全国のホテルで食品偽装が相次いでいましたが、分からなければいいという考えはお客を馬鹿にしているとしか思えませんよね。
こういったことが今後増えていくと、外食産業がさらに厳しくなっていくかもしれませんね。