2016年のリオデジャネイロ五輪に男子200m代表として出場し、2017年の世界陸上・男子400mリレーで銅メダルを獲得した陸上の藤光謙司選手(ふじみつ・けんじ 35歳)が、現役引退を発表しました。
藤光謙司選手は自身が代表取締役を務める『ニューネックス株式会社』を通じて、「私、藤光謙司は約22年間続けてきた陸上選手としての競技活動に区切りをつけることに致しました。」
と現役引退を発表しています。
引退を決意した理由については、「東京オリンピック出場に向けて日々トレーニングを行ってきましたが出場は叶いませんでした。叱咤激励し挑戦を応援し続けて支えてくださり本当にありがとうございました。」
と綴っています。
今後の活動内容については追って報告するとしています。
藤光謙司選手は埼玉県浦和市(現・さいたま市)の出身で、市立浦和高校2年時の2003年に世界ユース選手権の代表に選出され、200mは準決勝敗退、メドレーリレーでは第2走を務めて銅メダルを獲得しました。
高校卒業後は日本大学へ進学し、2007年にアジア選手権の200mで優勝、大学卒業後の2009年には日本選手権で3位の記録を残し、初の世界陸上代表に選出されました。
世界陸上では400mリレーでアンカーを務めて4位入賞、同年のアジア選手権では400mリレーと1600mリレーで優勝、東アジア大会では200mで優勝、400mリレーでは銀メダルを獲得しました。
2009年以降は陸上の日本代表として活躍し、2015年には男子200mで当時歴代2位(現在は4位)となるタイム(20秒13)をマークし、2016年のリオデジャネイロ五輪にも出場しました。
五輪ではメダル獲得を逃しましたが、2017年の世界陸上では400mリレー決勝で、コンディション不良のケンブリッジ飛鳥選手に代わってアンカーを務め、見事に銅メダルを獲得しました。
そんな藤光謙司選手の現役引退発表を受けてネット上では、
- セカンドライフが楽しみ。陸上の新しい魅力を発信してほしいね。
部活動の苦しみから始まる子どもたちに、たくさんヒントを与えてほしいな - 世界陸上では急遽は決勝でアンカーを担当し銅メダル、1600mリレーのメンバーにもなり、200mが専門ながらまさに男子短距離のユーリィティープレーヤーだった。
- 大学卒業後に記録更新に悩む選手が多い中、安定して記録を作ってきたイメージ。
バラエティ番組に出てるけど、指導者としての活躍があっても良いんじゃないかな。 - 芸能界に本格的に進出を狙ってるんじゃないの?指導者でって感じがしないし。テレビ出るの好きそうだしね。
- 細川亨の嫁の件で真のチャラ男だということだけはわかった。練習嫌いとテレビで言っていたが、納得。お疲れ様でした…という感想だけ。
- どうしても細川選手の奥様との事が浮かんでしまう。陸上のメダリストって本当に凄いんだけどね。
- 実績、記録よりも、「チャラい短距離選手」という負のイメージしかない
- 練習はあまりしないとか、足は使いたくないとミニセグウェイに乗って移動してたり、少し変わった選手でしたよね。
それでも結果を残せていたのだから、すごいと思います。35歳、引退しても何もおかしくない年齢。
今まで走る姿を見せてくれてありがとうございました。お疲れ様でした。 - 一緒に走ったことがありますが、めちゃくちゃ早かった!体の線が細いようで、軸がしっかりしているためか、駆け抜けるように走る選手でした!
もう一度、東京オリンピックでみたかった!長い間お疲れ様でした
などの声が上がっています。
藤光謙司選手は今後の活動についてはまだ明らかにしていませんが、2018年に個人事務所や『ニューネックス株式会社』、2019年には『一般社団法人 アスリートオーナー』を設立し、アスリートの支援活動も行っています。
昨年には、YouTubeチャンネル『メダリストTV』を開設し、五輪に出場経験のある元スノーボード選手・成田童夢さん、競泳日本代表の中村克選手、レスリングの太田忍選手と共に活動しています。
この他にも、今年放送のバラエティ番組『逃走中』や『超水上サバイバル オチルナ!』(共にフジテレビ系)に出演するなど、以前から芸能活動も積極的に行っていました。
藤光謙司選手は昨年2月に週刊誌『フラッシュ』によって、不倫疑惑スキャンダルをスクープされて物議を醸しましたが、その後も様々な活動を展開しています。
スキャンダルが尾を引き、今もなお厳しい声も多く上がっていますが、陸上選手としてだけでなく実業家としても才能を発揮している方なので、引退後の活躍にも期待したいところですね。