北京冬季五輪のフィギュアスケート男子シングル・フリー演技が10日に行われ、五輪初出場の鍵山優真選手(かぎやま・ゆうま 18歳)が銀メダル、2度目の出場となった宇野昌磨選手(うの・しょうま 24歳)が銅メダルを獲得しました。
金メダルを獲得したのは、8日に行われたショートプログラムで1位だったアメリカのネイサン・チェン選手(22)で、94年ぶりとなる3大会連続の金メダル獲得に挑んだ羽生結弦選手(はにゅう・ゆづる 27歳)は、残念ながら4位の結果となっていました。
ショートプログラムの時点では、ネイサン・チェン選手が「113.97点」で1位、鍵山優真選手が「108.12点」で2位、宇野昌磨選手が「105.90点」で3位、羽生結弦選手は「95.15点」で8位となっていました。
<↓の画像は、2019年の全日本選手権時の羽生結弦選手、宇野昌磨選手、鍵山優真選手の写真>
そして、10日に行われたフリーでは、ネイサン・チェン選手がトップの「218.63点」を獲得し、合計「332.60点」で金メダル、鍵山優真選手は2位の「201.93点」を獲得し、合計得点が自己ベストを大幅に更新する「310.05点」で銀メダル、宇野昌磨選手は5位の「187.10点」を獲得し合計「293.00点」で銅メダルを獲得しました。
<↓の画像は、金メダルを獲得したネイサン・チェン選手の写真>
ショートプログラムで8位となった羽生結弦選手は、世界初となる4回転半ジャンプ(クワッドアクセル)に挑戦するも転倒してしまったのですが、得点は3位の「188.06点」を獲得し、合計「283.21点」で4位という結果でした。
残念ながら3連覇を逃した羽生結弦選手はインタビューで、「全部出し切ったっていうのが正直な気持ちです。明らかに前の大会よりも良いアクセルを跳んでましたし。もうちょっとだったなと思う気持ちはもちろんあるんですけど。でも…あれが僕の全てかなって」
と振り返っています。
また、「もちろん、ミスをしないっていうことは大切だと思いますし、そうしないと勝てないっていうのは分かるんですけど。ある意味、なんか、あの前半2つのミスがあってこそのこの『天と地と』っていう物語がある意味、出来上がってたのかなって気がします」「正直、これ以上ないぐらい頑張ったと思います。報われない努力だったかもしれないですけど。でも…確かにショートから上手くいかないこともいっぱいありましたけど、むしろ上手くいかなかったことしかないですけど、今回。でも一生懸命頑張りました」
とコメントしています。
そして、フィギュアスケート男子シングルを終えてネット上では、
- 鍵山くんは団体からずっとオリンピックの舞台を楽しんで伸び伸び滑っている姿が印象的でした。
これからもっともっと成長して日本の男子フィギュアを引っ張る存在になってくれると思うので、楽しみにしています。 - 鍵山選手の銀メダル、宇野選手の銅メダルおめでとうございます!羽生選手は4位までもってくるとは流石ですね。
金メダルこそ逃したが2大会連続で表彰台に2人の日本人なんてフィギュアの歴史からしても凄いことですね。
一時的に3選手が1位2位3位で待機してる姿は良かった。3選手ともお疲れさまでした。 - ネイサン選手圧巻でしたね!4年前の雪辱を果たし、ノーミスに近い演技はすごいの一言!
鍵山選手、勢いのある演技で見ていてこちらまで楽しくなりました。素晴らしかったです。4年後の彼の成長がもっと楽しみです。
宇野選手のチャレンジする姿にこちらまで胸が熱くなりました。もっと上を目指して頑張ってほしい。
羽生選手、お疲れ様でした!転倒にはなりましたが、素晴らしい演技でした。いろんなものを乗り越えてのフリーに涙が出ました。 - ネイサンチェン、金メダルおめでとう。ショート、フリー共に圧巻の演技でした。4年前悔しい思いしたから本当に良かった。
鍵山選手も初出場でメダル獲得とは凄いな。まだ若いし、4年後も楽しみやな。宇野選手も2大会連続メダルは素晴らしいね。
羽生結弦も3連覇こそならなかったが、それでも4年に1度の大舞台で4Aの大技に挑戦したのはすごかった。
日本勢が2〜4位を占めるのは本当に凄いな。みんなよく頑張った。胸を張って日本に帰ってきてほしい。 - 羽生選手もクアッドアクセル失敗しながらも4位入賞は正直想像以上でした。なにより失敗とは言え4A(4回転アクセル)として認定されたのは非情に大きいと思います。
できればここで引退など考えず、世界選手権に向けて再度4Aへの挑戦、そして成功へとモチベーションを維持してもらいたいものです。
チェン選手が早くも引退も視野に入れるような発言をしているようですが、次世代のエースとして宇野・鍵山両選手にはチェン選手と僅差で競えるようなプログラムに挑戦してもらいたい。
3月をまた楽しみにしています。3選手ともお疲れ様でした。
などの声が上がっています。
金メダルを獲得したネイサン・チェン選手は平昌五輪のシングルで、ショートプログラムで全てのジャンプに失敗したことで17位となったものの、フリーではトップの得点で5位入賞を果たし、今大会ではショート・フリー共に圧巻の演技でトップの得点を獲得し、文句のつけようがない結果で金メダル獲得となっており、日本のファンからも称賛の声が相次いでいます。
そして、五輪初出場の鍵山優真選手はショートプログラムでノーミスの演技を披露し、フリーでも全体2位の結果で銀メダルを獲得し、今後のさらなる成長が楽しみですね。
宇野昌磨選手はショートプログラムで自己ベストを更新したものの、フリーでミスがあったことで全体5位の得点となってしまいましたが、2大会連続でメダルを獲得し、演技後のインタビューでは、「この構成、この練習を、あと数年続けていけばもっともっとレベルが上がって、ネイサンの位置で戦える存在になることも可能なんじゃないかなと思う。今できていることに満足せず、もっと新たな挑戦もしていきたい」
と前向きな発言をしているので、次に期待したいです。
羽生結弦選手はショートプログラムで、4回転サルコウを飛ぼうとするも、他の選手が作った小さな穴が原因で1回転になり、フリーでは世界初の4回転半ジャンプ(クワッドアクセル)に挑戦も転倒し、回転不足との判定が下されましたが、国際スケート連盟(ISU)は4回転半ジャンプ(クワッドアクセル)を公式に認定しました。
羽生結弦選手は4年前に4回転半ジャンプへの挑戦を表明し、今大会前まで成功していないことを明かしており、羽生選手も20代後半で肉体的にも厳しい部分があるかと思いますが、これからも現役を続けて、公式の試合で4回転半ジャンプを成功させる姿を見せてほしいです。