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北京五輪4位の羽生結弦が現在の心境や今後を記者会見で激白。4回転半ジャンプに満足、オリンピック挑戦への思い語る。

羽生結弦選手が会見で現役続行や次の五輪出場に前向き発言。足ケガで棄権レベルの状態を告白。ネットで厳しい声も…

北京冬季五輪のフィギュアスケート男子シングルで、94年ぶりとなる五輪3連覇を逃し、4位入賞となった羽生結弦選手(はにゅう・ゆづる 27歳)が14日に記者会見を行い、試合前の練習で完全に棄権レベルの捻挫をしていたことを初告白したほか、現役引退も囁かれる中で、現役続行に前向きな姿勢を示したことで話題になっています。

14日に行われた記者会見は、羽生結弦選手が何かを発表するために開いたものではなく、国内外の複数のメディアから個別の取材申請が多く寄せられ、それぞれに対応するのが困難なことなら、記者会見形式でメディアの取材に応じました。

会見の冒頭では、会場に集った報道陣に対して感謝の言葉を述べたほか、金メダルを獲得したアメリカのネイサン・チェン選手の努力や演技を讃えた上で、「この大会に関係している方々、ボランティアの方々、そして今回氷を作ってくださった方にも感謝を申し上げたいです。もちろんショートプログラム(SP)の時に氷にひっかかってしまって、ちょっと不運なミスだなっていうか、悔しかった部分ももちろんあります。けど本当に滑りやすくて飛びやすくて気持ちのいい会場で、気持ちの良いリンクでした。本当にこの場を借りて、感謝したいと思います。ありがとうございました。」と語り、質疑応答に移りました。

10日に競技を終えて14日に練習を再開するまで、この数日間の気持ちの変化を聞かれると、「色んなことを考えました。自分が4回転半というものに挑んだこと、成功させきれなかったっていうこと、今まで頑張ってきたこと、道のりだとか、そしてその道のりの価値とか、結果としての価値とかいろんなことを考えました。けど、やっぱり足首がちょっと痛いこともあって、今日も練習であんまりジャンプやっちゃいけないって思ってはいたんですけど。痛み止めも飲んではいるんですけど、かなり強いものを許容量以上に。それでもやっぱりここで滑りたいなと思って今日滑らせていただきました。」と、足首を痛めていることを明かしました。

続けて、「足首に関しても今回この3日間ですごくたくさんケアしてくださったりとか、本当にまだ歩くのでさえもちょっと痛いんですけど、それでも最大限治療して下さったりとか。本当にサポートして下さったり、食事の面でも栄養の面でもケアしていただいたり本当にたくさん支えていただいているので、それにもっと感謝したいなって思わされた3日間でした」と振り返りました。

今後も4回転半ジャンプ(クワッドアクセル)に挑戦するのかについて聞かれると、「まだ自分の中でまとまってはないです」とした上で、「今回これを言うことが正しいのかどうかは分からないですし、言い訳臭くなってそれで色々言われるのも嫌だなっていう。平昌五輪の時もそうだったんですけど、何か言ったら絶対嫌われるっていうか、何かしら言われるんだろうなっていう怖い気持ちもあるんですけど、でも事実なので。前日の練習で足を痛めて4回転半で思いっきり、自分の中でも一番に(回転を)しめて、片足で降りにいって、その時に捻挫しました。その捻挫の程度も思ったより酷くて、普通の試合だったら完全に棄権していたと思います。今も安静にしていないといけない期間で、ドクターからは『10日は絶対安静にしてね』と言われている。当日の朝の公式練習であまりにも痛かったので、どうしようかなって思ったんですけど、6分間練習の直前、10分前ぐらいに注射を打ってもらって、出場することを決めました。」と、痛みを誤魔化して試合に出場したことを告白しています。

そして、「ケガをしていて追い込まれていて、ショートも悔しくて、色んな思いが渦巻いた結果としてアドレナリンがすごく出て、自分の中でも最高のアクセルができたと思っています。(中略)やっぱり自分自身はジャンプで『負けたくない』というか、あのジャンプだからこそ綺麗だって言ってもらえるし、僕はあのジャンプしかできないし。だから絶対に思い切り飛んで、思いっきり高いアクセルで、思いっきり早くしめてっていうことを追求しました。その結果としてジャンプとしての最高点にはたどり着けたと思っていますし、回転の判定も色々ありますけど、僕の中ではある意味納得しています。満足した4回転半だったと思っています。」「あれがアンダーだったとしても転倒だったとしても、うん。やっぱりいつか見返したときに、『羽生結弦のアクセルって軸が細くて高くて、やっぱりきれいだね』って思える、誇れるアクセルだったなと思っています」と、自身も納得のジャンプだったと語っています。

今大会が最後の五輪になるのか聞かれると、「ちょっと分からないです。えへへ。」とした上で、「やっぱりオリンピックをやってみて、オリンピックって特別だなって思いましたし。何より、ケガしていても立ち上がって挑戦するべき舞台ということもあって、フィギュアスケーターとしてそんなところは他には無いので、すごく幸せな気持ちになっていたので、また滑ってみたいなという気持ちはもちろんあります。」と、次の五輪出場について前向きな発言をしています。

その上で今後の目標については、「4回転半を降りたいなっていう気持ちはもちろんあって、それと共に自分のプログラムを完成させたいなっていう気持ちはあります。ただ、自分のアクセルが完成しちゃったんじゃないかなって思っている自分もいるので、これから先、フィギュアスケートをやっていくとして、どういう演技を目指したいかとか、どういう風にみなさんに見ていただきたいかとか色んなことを今考えています。まだ次のオリンピックとかどこでやるのかとか、まだちゃんと自分の中でも把握できていない自分がいますし、正直、混乱しているんですけど。でも、これからも羽生結弦として羽生結弦が大好きなフィギュアスケートを大切にしながら極めていけたらいいなって思っています。」と語っていました。

羽生結弦選手の会見ノーカット動画

このように現役続行にも前向きな発言をした羽生結弦選手の会見に対してネット上では、

などの声が上がっています。

『日本オリンピック委員会(JOC)』が13日に、羽生結弦選手が記者会見を開くことを発表したことで様々な憶測が飛び交う事態になったため、JOCが「羽生選手からの発表会見ではございません」と異例の補足説明を行っていたのですが、それを知らずに会見を見た人も少なくなかったようで、現役引退を発表するのかと思ったとの声も多く上がっています。

また、羽生結弦選手が試合前の練習で再び足を負傷し、それが全治10日の捻挫だったこと、普通だったら棄権するレベルだったことを告白したことに対して、言い訳するために開いた会見だったのか、そんな話は今聞きたくないと否定的な声も上がるなど物議を醸しています。

羽生結弦選手は4回転半ジャンプ(クワッドアクセル)といった新技への挑戦などで、身体を酷使し過ぎてこれまでに何度も足をケガしており、2018年には練習中に着地に失敗して古傷の右足首を負傷し、2019年にも右足を負傷して、そこから数ヶ月ケガの治療に専念するなどしていました。

そうしたケガを何度も乗り越えながら、羽生結弦選手は4回転半ジャンプへの挑戦を続け、今大会では残念ながら転倒によって、回転不足の判定が下されましたが、『国際スケート連盟(ISU)』が4回転半ジャンプを公式に認定しました。

そして、羽生結弦選手は今大会での演技にある程度満足していているとした上で、今後の五輪出場、競技継続に対しては前向きな発言をしており、羽生選手のことを応援しているファンは国内外に多くいるため、これからも羽生選手らしい演技に挑戦していってほしいですね。

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