2014年12月をもって突如現役引退を表明し、プロフィギュアスケーターに転身した“まっちー”こと町田樹さん(まちだ・たつき 28歳)が、学業専念を理由に10月の公演をもってフィギュアスケーターを引退することを発表しました。
町田樹さんは15日に自身の公式サイトを更新し、10月6日にさいたまスーパーアリーナで開催する『Japan Open 2018』『Carnival on Ice 2018』の公演をもって、学業に専念するためにプロフィギュアスケーターを引退すると発表しています。
<↓の画像が、公式サイト上での引退発表コメント>
町田樹さんは3歳の頃からスケートを始め、2014年のソチ五輪でメダル獲得とはならなかったものの5位入賞を果たし、ソチ五輪後の世界選手権では、ソチ五輪の金メダリスト・羽生結弦選手に逆転されてしまったものの、0.33点差という僅差で銀メダルを獲得するなどの好成績を残しました。
そして、2015年の世界選手権の日本代表にも選出されたのですが、町田樹さんは代表入りを決めた2014年末に開催の全日本選手権をもって現役を引退すると電撃発表しました。
引退後は早稲田大学大学院スポーツ科学研究科修士課程2年制(博士前期課程)へ進学した上で、研究活動の一環としてアイスショーなどのフィギュア関連のイベントに出演し、修士課程2年制を修了後に同博士後期課程へ進み、アーティスティック・スポーツ(芸術的スポーツ)の研究などを行っています。
そんな町田樹さんがプロフィギュアスケーターからも引退することが発表され、ネット上の反応を見てみると、
- 町田さんは独特の美意識が際立った印象深い選手でした。この人の滑りがもう見られなくなるのは寂しい
- せめて解説はやってくれないかなぁ、情報量が多いのに詳しくない人にもとても分かりやすかったし選手に対して決して決め付けたような発言もしないし最高の解説だった。
- 今年のプログラムにボレロを持ってきた時から、薄々感付いてました。最後に新作2つをたった一度だけ披露して、完全引退って、相変わらず、町田さんらしいな。
- この人は学業似合うから良いよね。その分、葛藤も多かったと思うけど。10年後とか良い方向に行ってれば良いね。
- 町田語録はじめ個性的で面白い選手でした。世界選手権銀メダルを獲得したときの『エデンの東』は素晴らしかった。もう少し、彼の滑りが見たかったのが本音です。解説はしてくれるのでしょうか?将来的にフィギュアスケートの発展に尽力してくれることを願います。
- 考え方は独特だが、傾けた情熱は好感が持てた。哲学的な道も極めて貰いたいが、ぜひ後進を育てて欲しい。指導力みたいなものはある気がする。言葉を良く知ってるだろうし。
- 羽生、宇野の圧倒的強さもいいけど以前は町田、高橋、織田、小塚と個性派揃いで面白かったな
- スケーターというより滑る哲学者。彼の目指す道はさらに答えが無さそうなので早い時期の転身なんだね
- 早いな。。。独自の感覚や考えのある方なので第三の人生に期待。
などのコメントが寄せられています。
町田樹さんは少々理屈っぽいところやナルシストな部分があり、これまでに様々な名言(町田語録)を残してきたことから「氷上の哲学者」という異名を持っていたのですが、他のスケーターとは一線を画す存在だったため、フィギュアから完全に離れてしまうというのは残念ですね。
気になる今後についてですが、町田樹さんは将来のことを見据えて関西大学を卒業後には早稲田大学大学院へと進学し、自らを「フィギュアの研究者」と位置づけて、芸術的スポーツの研究を日々行っているといいます。
テレビで町田樹さんの特集をチラッと観たものの、何がしたいのかイマイチ理解が出来ない部分もありましたが、町田さんは独特の世界観を持ち、新しいものを探し求めて貪欲に研究を続けており、これからどういった研究成果を出していくのか楽しみなところで、大学院を出た後にはどういった道に進むのかにも注目したいですね。