2019年2月に白血病を公表し、昨年8月に競技復帰を果たした競泳の池江璃花子選手(いけえ・りかこ 20歳)が、東京五輪代表選考会を兼ねた『日本選手権』の女子100mバタフライで見事優勝を果たし、400mメドレーリレーでの東京五輪出場が確実となりました。
池江璃花子選手は4日、日本選手権の100mバタフライの決勝で、57秒77のタイムで優勝し、東京五輪の400mメドレーリレーの派遣標準記録・57秒92を切り、1位になったことから代表に内定しました。
池江璃花子選手は今大会で、3日の予選を全体2位となる58秒68のタイムで通過し、準決勝は全体3位の58秒48をマークし、決勝では57秒77で優勝となりました。
なお、池江璃花子選手の100mバタフライの自己ベストは、2018年11月に出した日本記録の55秒31となっています。
<↓の画像は、日本選手権で優勝した池江璃花子選手の写真>
そして、池江璃花子選手の優勝と東京五輪出場内定に対してネット上では、
- 凄い。ただただ凄いとしか言葉が出てこない
- おめでとう!素晴らしい復活。五輪で期待してます!
- 池江選手おめでとうございます!力強い泳ぎでした!感動しました。
- マジか。コロナで延期、絶望的だった東京五輪に出場とか、ほんと高揚するわ。暗いニュースが多いけど、吹っ飛ぶ。
- 大会に出てるだけでも凄いのに優勝とは…漫画のヒロインのようだね
- 凄すぎる!ラスト15mが心配だったけど、逆に引き離した。恐るべきポテンシャル
- 正直、東京オリンピックは夢のまた夢で、その次に向けての段階的な回復をしてくれればいいなと思ってたが、まさか優勝とは
やはり神様は池江さんのめげない精神力、努力をきちんと見ていてくれてたのだなと思いたいです。本当におめでとうございます。
などの声が上がっています。
池江璃花子選手は今年2月に、『ジャパンオープン』の50m自由形で24秒91のタイムで2位に入り、自己ベストの日本記録・24秒21には届きませんでしたが、前回からタイムを縮めていました。
また、同大会では50mバタフライで優勝、100mバタフライは59秒44で3位に入賞しています。
白血病の闘病生活を経て、レース復帰後も好成績を残している池江璃花子選手は、今大会の準決勝後に受けたインタビューで、「今の自分は前から言っている通り、この東京五輪がメインではないので、しっかり経験を積んで、準決勝よりも速いタイムで泳げたらいいな」
と語り、あくまでも目標は2024年のパリ五輪としていました。
そして、100mバタフライで見事優勝し、東京五輪出場が内定した池江璃花子選手はレース後のインタビューで、「5年前の五輪選考会よりもずっと自信もなかったし、自分が勝てるのはずっと先のことだと思っていたんですけど、勝つための練習もしっかりやってきましたし、最後はただいまという気持ちで、このレースに入場してきたので、自分がすごく辛くてしんどくても、努力は必ず報われるんだと思いました。」
と心境を明かしています。
今後については、「ものすごく自信のついたレースでもあったので、(リレーの)派遣記録は切れたんですけど、代表に入れるかどうかはまだわからないので、100m自由形も残っていますし、あと3本あるので、気を抜かずに頑張りたいと思います。」
と語っていました。
<↓の画像は、優勝後のインタビューで涙した池江璃花子選手の写真>
池江璃花子選手は白血病によって、10ヶ月にわたって入院治療を受け、これによって一度は東京五輪への出場を断念し、2019年12月に退院した際には、パリ五輪への出場とメダル獲得を新たな目標に掲げていました。
その後、プールでの練習を再開して昨年8月に、1年7ヶ月ぶりにレース復帰を果たし、筋力の衰えなどもあって自己ベストからは程遠いタイムでしたが、着実にタイムを縮めて今年2月の『ジャパンオープン』では、50mバタフライで優勝、50m自由形では2位入賞。
さらに、日本選手権の100mバタフライでは、ジャパンオープンの決勝で記録した59秒44から1秒67縮めて57秒77のタイムを出し、東京五輪の400mメドレーリレー出場内定とは素晴らしいですね。
池江璃花子選手は日本選手権で100mバタフライの他にも、100m自由形、50m自由形、50mバタフライにもエントリーしており、今後のレースでも良い結果を残してくれることに期待したいです。