23歳以下のU-23サッカー日本代表が出場する2020年の東京五輪に、オーバーエイジ枠での出場を目指すと宣言したサッカー日本代表の本田圭佑選手(ほんだ・けいすけ 32歳)が、オーストラリアの都市・メルボルンをホームとするクラブチーム『メルボルン・ビクトリーFC』へ移籍することが正式発表されました。
本田圭佑選手は昨年7月に、イタリアの名門チーム『ACミラン』からメキシコ最古のクラブチーム『CFパチューカ』へ1年契約で移籍し、シーズン終了後には契約延長の話が出ていましたが、契約交渉で折り合いがつかずに今年6月末をもって契約終了となりました。
その後の移籍先については様々な報道が出ていましたが、7月にオーストラリアのメディアが『メルボルン・ビクトリーFC』への移籍が浮上したことを報じており、オーストラリアのプロサッカーリーグ『Aリーグ』の会長も6月の時点で、本田圭佑選手側と話し合いをしていることを認めていました。
そして、6日にチームの公式サイト上で本田圭佑選手のチーム加入が正式発表され、「この契約はクラブの歴史上最も大きなもので、2018-2019シーズンのクラブとAリーグのマーキープレーヤー(給与上限なし)になる予定」としており、「メルボルン・ビクトリーの歴史上最大の新契約選手」「クラブレベルでも代表レベルでも成功を収めてきた本物のワールドクラス」「Aリーグとメルボルン・ビクトリーへの世界的な関心を引き起こす」などと絶賛し、本田選手の活躍に大きな期待を寄せています。
<↓の画像が、『メルボルン・ビクトリーFC』公式サイトの本田圭佑選手の移籍発表>
なお、現時点では契約内容の詳細は明らかにされていないのですが、現地メディアは「年俸290万豪ドル(約2億4000万円)」で契約を交わしたと報じています。
本田圭佑選手はこの発表を受けて自身のツイッターを更新し、「I signed!Look forward to seeing you in Australia!!(サインしました!オーストラリアであなたに会えることを楽しみにしてます!!)」
とツイートしています。
<↓の画像が、本田圭佑選手のツイート写真>
本田圭佑選手の移籍が決定した『メルボルン・ビクトリーFC』は、全10クラブが参加するプロサッカーリーグ『ヒュンダイ・Aリーグ』(韓国・ヒュンダイ自動車がオフィシャルスポンサー)と同じく2004年に設立したチームで、2006-2007年、2008-2009年、2014-2015年シーズンでリーグ優勝、プレーオフでも勝利し、Aリーグ初の完全優勝を達成しており、昨シーズンはリーグ4位でしたがプレーオフでの優勝を果たしています。
そんなAリーグの強豪チームへ移籍することが決定した本田圭佑選手に対してネット上では、
- メキシコの次はオーストラリアか 外してくるよね
- もうコネクション作りだろう 次はアメリカかな
- オーストラリア、しかもメルボルンは本田の妻子にとっては暮らし向きも良いし良い選択なんじゃないの メキシコはやっぱ大変だったんじゃねーか
- 住みやすい都市世界一のメルボルンに移籍なんてやっぱりケイスケホンダやな
- ACL出てたけどフロンターレ川崎と同グループで仲良く敗退してたな
- Jリーグで良かったのに
- リーグランク74位なら本田さんでも役に立てそうじゃん
- それなりにサッカーできて異文化体験できる環境がいいのだろう それでいいと思う
- 自分がとりあえず通用しそうなリーグの中から選んで世界を股にかけて戦ったよという実績が欲しいのかな 何がしたいのかよくわからない
- まだ欲しがってくれるチームがあるだけありがたい事
などのコメントが寄せられています。
本田圭佑選手が移籍先として選んだオーストラリアの『Aリーグ』は、『国際サッカー歴史統計連盟(IFFHS)』が毎年発表している世界各国のサッカーリーグランキング『THE STRONGEST NATIONAL LEAGUE OF THE WORLD』で、昨シーズンの順位は74位(前年73位)となっており、本田選手がかつて所属していた日本のJリーグは31位、オランダは22位、メキシコは20位、ロシアは10位、イタリアは4位となっており、これまでの所属リーグと比較すると格下となります。
ちなみに、『Aリーグ』に所属するチームではかつて、元日本代表で『コンサドーレ札幌』の小野伸二選手、『横浜FC』の“カズ”こと三浦知良選手、元イタリア代表のアレッサンドロ・デル・ピエロさんらがプレーしていました。
本田圭佑選手は今年の『2018 FIFAワールドカップ ロシア』でも代表に選出され、グループリーグ初戦のコロンビア戦では決勝ゴールをアシスト、第2戦のセネガル戦では同点ゴールを決めるなど、チームに大きく貢献したことで再評価されていたのですが、20代の頃と比較するとやはりパフォーマンスが落ちており、もう限界だと感じているサッカーファンは多い様子です。
そのため、『メルボルン・ビクトリーFC』への移籍に対しても手厳しい声が多く上がっており、結局は年俸の高さで移籍を決めたのではないかといった憶測なども飛び交っているのですが、五輪代表のOA枠で東京五輪へ出場するためにも、チームの期待に応える活躍ぶりを見せてほしいところです。