巨人・阿部慎之助選手が現役引退決意、理由や今後の活動は…次代の監督候補で指導者の道か。ファンから引退を惜しむ声
21日に5年ぶり37度目のリーグ優勝を果たしたプロ野球『読売ジャイアンツ(巨人)』の阿部慎之助選手(あべ・しんのすけ 38歳)が、今シーズン限りで現役引退することが明らかになりました。
各スポーツ紙の報道によると、阿部慎之助選手はすでに、原辰徳監督や巨人入団時の監督だった長嶋茂雄終身名誉監督らに、今シーズン限りで現役引退する意思を固めたことを報告した模様で、近く本人が記者会見で引退を正式発表するとのことです。
阿部慎之助選手はこれまで近い引退をほのめかしており、今シーズン開幕前にも「もう1回、日本一になってビールかけをしたい。そうしたら心置きなく辞められる」とし、「来年も現役でやりたい気持ちはある。」と言いつつも、「ただ、優勝したら気持ちは変わるかもしれない。とにかく、優勝を知らない後輩たちにいい思いをさせたい」と話しており、巨人がリーグ優勝を果たした翌日の22日に原辰徳監督の元を訪ねて2人で話し合ったそうです。
<↓の画像は、阿部慎之助選手と原辰徳監督の写真>
巨人側は来シーンズに阿部慎之助選手に相応しいポストを用意し、王道を歩ませる方針のようで、今後もクライマックスシリーズでも貴重な戦力としてベンチ入りします。
阿部慎之助選手は今シーズン主に代打で活躍し、23日に行われた『東京ヤクルトスワローズ』戦でも6回に代打で登場し、センター前ヒットをマークし、そのままファーストの守備につき、8回には通算405本目となる6号ソロホームランを放ちました。
今シーズンは4年ぶりにキャッチャーとして復帰し、代打の切札としてチームに貢献しましたが、これまでに蓄積した疲労やケガの影響でキャッチャーとしての試合出場はかなわなかったものの、6月にはプロ野球史上19人目の通算400本塁打を達成、夏からはファーストで先発起用も増え、今シーズンは昨シーズンとほぼ同じ92試合に出場し、打率299、6本塁打、26打点、OPS(長打率+出塁率)876といった成績となっています。
しかし、2015年に8年務めた主将を後輩の坂本勇人選手に託し、坂本選手がリーダーシップを発揮する姿に頼もしさを感じ、若手選手たちの台頭でチーム全体の底上げを実感したことも現役引退を後押ししたようで、来シーズンは巨人でコーチなど、指導者として入閣することが濃厚とみられているとのことです。
<↓の画像は、阿部慎之助選手と主将・坂本勇人選手の写真>
阿部慎之助選手は中央大学時代の2000年にシドニー五輪日本代表に抜擢され、同年のドラフト会議でドラフト1位(逆指名)で巨人に入団、1年目の2001年からキャッチャーで先発出場を果たし、2004年4月には当時の日本記録に並ぶ月16本塁打を記録、2008年には北京五輪の日本代表に選ばれ、2009年の日本シリーズではMVPを受賞、同年にはWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)に出場しました。
2012年には、首位打者、打点王、最高出塁率のタイトルを獲得し、リーグMVP、正力松太郎賞を受賞し、2017年にプロ野球史上49人目の2000安打、今年6月に400本塁打を達成するなど、素晴らしい成績を残している阿部慎之助選手の現役引退にネット上では、
- 最後に1回くらいはキャッチャー守ってほしい
- 引退されると困る。でも引退してもらわないと次の監督がいなくて困る
- 超鈍足かつ阿部シフトが敷かれた中でこの打率やし凄い
- 来年は由伸が引退してしまった時のように、左の代打が欲しい場面で、慎之介がいたらってケースがかなり多くあるんだろうな。山下覚醒を祈るしかないな。
- 驚いた。昨日も速い速球を捉えホームランにしてたしまだまだ全然現役でいける能力があるのに。
本人が決めたことならそれを尊重したい。なんとか日本一を掴んで有終の美を飾ってほしい!! - 昨日のホームランを見れば、まだ来年も現役で十分やれると思うが、本人が引き際を決めたのだろうから、残念だが仕方ない。
プロ野球選手に限らず、まだまだ余力十分なのに引退する人もいれば、ボロボロになって、それこそ必要とされなくなるまで現役にこだわる人もいる。
引き際の選択は人それぞれだが、慎之助は前者を選んだ。そこに後進に道を譲る潔さと引き際の美学を感じる。かつては王さんもそうだった。 - 残念でしかない! 出れば確実に結果を残している。まだまだ出来るし、優勝後も来期以降も必要としてくれれば続けたいというようなコメントをしていたのになぜだ!
春先、思うように体が動かず、うつ病になりかかったとかいうコメントも出ていたから本人がいぱいいっぱいなのか、周囲に説得されたかわからないが、今後はよい指導者となるように歩を進めてもらいたい。原は後継者と考えているだろう。 - 正直まだやれると思う。でもここで引ける阿部の格好良さな。色々葛藤があったかもしれないけれど、チームのことプラス自分の将来的なことを考えた結果なのかなと思う。
これからは指導者として若手の育成に力を入れていってほしい。CSはまだ阿部さんの力が必要なのでよろしくお願いします! - マジか……やっぱ ここ近年は相当疲れてたように見えたから、、薄々は気になってたけど、、
まーでも間違いなく次の指導者としてのポストは確実だろうから、阿部慎之助が理想とするチームカラーを球団やフロントの意見に流される事なく、自分なりに造り上げて再び強いジャイアンツの時代を築いて欲しいね。
などと、現役引退を惜しむ声が多く上がっています。
阿部慎之助選手は2015年以降、キャッチャーとして試合に出場する機会が減り、一塁手にコンバートしたほか、疲労の蓄積やケガに悩まされ思うような成績を残せない状態が続いていたのですが、それでもプロ入りから昨シーズンまで2ケタ本塁打を毎年達成しており、2016年には打率310をマーク、今シーズンも代打での出場がメインだったものの、打率は約3割、長打率はチームの中でもトップクラスとなっています。
まだあと数年は現役を続けられる力はあり、現役引退は残念ではあるのですが、巨人が今年5年ぶりのリーグ優勝を果たし、一番キリのいいタイミングで綺麗な形での引退のようにも感じます。
気になる今後についてですが、2007年から8年間にわたってチームの主将を務めてきた阿部慎之助選手は信頼も厚く、リーダーシップもある方なので、巨人の監督候補とも目されており、これから指導者としての経験を積んでいき、今後はコーチや監督としてチームを優勝に導いていってほしいですね。
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あまりの存在の大きさに、喪失感がすごいですね。若手のいいお手本として、試合でも、それ以外でも精神的支柱だった阿部選手に心から敬意を表すとともに、今まで本当にお疲れ様でした。