元サッカー日本代表で、Jリーグ『鹿島アントラーズ』の小笠原満男選手(おがさわら・みつお 39歳)が27日、クラブの公式サイト上で現役引退を発表しました。
小笠原満男選手は公式サイトで、「今シーズンをもって、鹿島アントラーズで現役生活を終えるという決断をしました。」と現役引退を発表し、共にサッカーをしてきた選手たちやサポーター、関係者等に感謝の言葉を綴り、「鹿島アントラーズという素晴らしいチームでここまでプレーでき、鹿島アントラーズでサッカー選手として引退できることを、とても嬉しく、そして誇りに思います。本当にありがとうございました!」と締めくくっています。
<↓の画像が、小笠原満男選手が発表のコメント全文の写真>
小学生のころからサッカーを始めた小笠原満男選手は、6年生のときには全日本少年サッカー大会にキャプテンとして出場し、1995年には岩手・大船渡高校に進学、高校時代から“東北のファンタジスタ”と呼ばれるほどの天才選手として注目を集めており、U-16日本代表に選出されて以降は、各年代別の代表に選出されるなどし、1997年に出場の全国高校サッカー選手権では、ベスト16進出を果たして大会の優秀選手にも選出されました。
高校卒業後の1998年には『鹿島アントラーズ』へ入団し、同4月にJリーグデビューを果たしており、2006年8月~2007年6月までイタリア・セリエAの『FCメッシーナ』にレンタル移籍しましたが、それ以外では鹿島一筋でチームの主軸として活躍し、2009年にはJリーグ最優秀選手に選ばれており、ベストイレブンには6回選出されています。
21年にわたる現役生活で出場した試合数は、歴代6位となるJ1通算525試合(69得点)に出場し、日本代表としては国際Aマッチ55試合(7得点)に出場しています。
<↓の画像は、現役引退を発表した小笠原満男選手の写真>
今シーズンは悲願のAFCチャンピオンズリーグ初制覇を達成し、これまでにチームで獲得した合計タイトル数は17に上り、これは同期で同じく鹿島に所属するゴールキーパー・曽ヶ端準選手と並び、Jリーグ最多タイ記録となっています。
晩年までチームの中心選手として活躍していた小笠原満男選手でしたが、引退を決意した理由は、ヒザの状態が良くなかったことにあると『スポーツ報知』は報じています。
小笠原満男選手は今シーズン、ヒザに水が溜まる症状に悩まされ、鹿島側とはシーズン中から来シーズンに向けた話し合いをしていたそうなのですが、現在のヒザの状態で継続的にプレーするのが難しくなっていたため、引退することを決意したといいます。
そうしたことから今シーズンのリーグ選出場数は14試合となっていましたが、練習には参加するなどし、チームメイトにも弱みを見せなかったそうです。
気になる現役引退後の進路についてですが、現時点では未定とのことです。
そんな小笠原満男選手の現役引退発表に対してネット上では、
- アントラーズ最後のレジェンドがぁぁぁ
- 不意討ちで凄いの来たな お疲れ様でした
- お疲れ様 最後にACL獲れて良かったな
- 事前報道一切無かったよな 小笠原ほどの選手の引退情報が一切漏れないとか鹿島すげえ
- 年齢的にも立場的にも長くないとは思ってたけど、突然すぎてビックリ。来年引退じゃなくて今年引退だもんなぁ
- お疲れまでしたの言葉しかないな。岩手へ常に寄せ続けてる震災復興への思い、いつもすごいと思って見てたよ
- 小笠原キャプテン!!長い間、鹿島を支えてくれて感謝しかありません!!沢山感動をありがとうございました。キャプテンのユニ大切にします!!お疲れ様でした!!
- 満男さん、お疲れ様でした 現役から離れるの寂しいです 今まで色んなタイトルを取ってサポーターに感動を与えてくれてありがとうごさいました
- 今後はどうするんだ、鹿島で指導者なのか一旦外へ出るのか
- コーチ修行として引き続き鹿島の内部に残るとみた
などのコメントが寄せられています。
小笠原満男選手は20年にわたって鹿島に大きく貢献したレジェンドで、多くのサポーターたちから愛されており、今回の突然の現役引退発表に対しては信じられないという声が多く上がっています。
サッカーは選手寿命が短いスポーツとして知られ、現役選手の平均寿命は2~3年、平均引退年齢は25~26歳とも言われるほど非常に短いのですが、小笠原満男選手は年齢を重ねても安定したプレーを維持し、チームの主力として活躍し続けており、30代になっても出場試合数は20代のころと変わらず、チームから大きな信頼を得ていたことがうかがえます。
そんな小笠原満男選手が40歳を前にして現役を引退してしまうというのは残念で、もう少しプレーを続けてほしかったという思いもありますが、ヒザの状態が良くなかったそうで、これは2008年に負った左膝半月板損傷と前十字靱帯の損傷(全治10ヶ月)と関係しているのかは定かではないものの、無理をするとより状態が悪化してしまう可能性があるため、引退を受け入れるしかありませんね。
現役引退後については未定とのことから、引き続きサッカーに携わった活動をしていくのかどうかは不明ですが、すでにサッカーファン等の間では指導者として戻ってきてほしいという声などが上がっており、経験も非常に豊富な方なので、是非とも日本のサッカーに貢献するような活動をしてほしいところです。