メジャーリーグで今シーズン、投打の二刀流で数々の記録を打ち立てた『ロサンゼルス・エンゼルス』の大谷翔平選手(27)が、ア・リーグ(アメリカン・リーグ)の「MVP(最優秀選手賞)」を受賞したことが発表されました。
日本人のMVP受賞は、2001年にイチローさんが受賞して以来2人目で、大谷翔平選手は日本人で初めて、メジャーリーグ史上19人目となる満票によるMVP受賞なっており、ア・リーグでの満票によるMVP受賞は、2014年のマイク・トラウト選手以来です。
<↓の画像は、ア・リーグMVPの投票結果>
MVPの発表を見守った大谷翔平はインタビューで、現在の心境を聞かれると、「すごく嬉しい。まずは投票してくれた記者の皆さん、チームメート、コーチ、ファンの皆さん、トレーナーと僕の手術をしてくれたお医者さん、支えてくれた皆さんに感謝します」
と語りました。
2018年にメジャーに挑戦し、MVPを受賞できると思っていた?との問いには、「取りたいなともちろん思っていた。(二刀流は)日本で最初やるとなった時よりは、アメリカに来た時の方が受け入れられる雰囲気があった。それは感謝している。アメリカ全体のファンやチームに感謝している」
とコメントしていました。
MVPはシーズンの成績を対象に、全米野球記者協会の会員30名の投票によって決まり、メジャー4年目の大谷翔平選手は今シーズン、打者として155試合の出場で打率.257、46本塁打、100打点、26盗塁で、投手としては23試合に先発登板し9勝2敗、防御率3.18、奪三振156という成績でした。
大谷翔平選手はMVPの他にも、歴史的な偉業や功績を残した人に贈られる「コミッショナー特別表彰」 、各チームの監督・コーチの投票によって選出の「シルバースラッガー賞(DH部門)」、選手間投票による「年間最優秀選手」と「ア・リーグ最優秀野手」、野球専門誌『ベースボール・アメリカ』の「年間最優秀選手」、『ベースボール・ダイジェスト』の「野手部門最優秀選手」、『スポーティング・ニュース』の「年間最優秀選手」を受賞しています。
そして、ア・リーグのMVPも日本人初の満票で受賞したことに対してネット上では、
- 大谷最強!
- 全会一致での受賞は当然
- 満票の数字見たら改めて凄さがわかるな 本当に凄いわ
- 日本人として嬉しいし誇りに思う。自分の事のように嬉しい。来期も頑張って!!
- おめでとうございます!めちゃくちゃ嬉しい!!大谷選手のプレーもすきだけどフィールド外での行動も尊敬できるということは本当に日本人として誇らしいです
- 日本人がメジャーでホームラン王争いも見せてくれながら、先発投手もこなした。10年前はこんなことあり得なかった。来年こそはホームラン王期待してます
- 日本人が満票でMVPを獲得する、こんな日が来るなんて一昔前は想像もできなかったこと。しかも二刀流で。
日本野球界だけでなく、メジャーの歴史も塗り替えてきた大谷選手。これからも応援し続けます!!
などの声が上がっています。
大谷翔平選手は今シーズン、“野球の神様”とも呼ばれるベーブ・ルースが1918年に記録した2ケタ勝利、2ケタホームランを同時達成まで、残り1勝まで迫る大活躍を見せ、メジャーリーグ史上初となる数々の新記録を打ち立てたことから、MVP受賞に対しては当然といった反応も少なくないのですが、満票での受賞には驚きの声が多く上がっています。
大谷翔平選手は日本人初となるホームラン王のタイトル獲得は逃しましたが、ホームラン数はリーグ3位、三塁打は両リーグトップタイ、OPS(出塁率・長打率の合計値)、長打、長打率はリーグ2位、その他にも塁打、盗塁、出塁率、得点数などがリーグTOP10入りしています。
これらの成績によって大谷翔平選手は現在、両リーグの各ポジションから選出される「オールMLBチーム」の先発投手・指名打者(DH)部門にノミネートしているほか、ア・リーグの最優秀指名打者に贈られる「エドガー・マルティネス賞」の受賞にも期待が寄せられています。
大谷翔平は1年目に右肘の損傷で靱帯再建手術(トミー・ジョン手術)、2019年は膝の手術を受け、長期間にわたるリハビリを乗り越えて、今シーズンはケガもなく二刀流で素晴らしい成績を残してMVPを満票で受賞しましたが、来シーズンもケガには特に気を付けて、今年を超えるような活躍ぶりを是非とも見せてほしいですね。