今年1月に現役復帰を宣言した元世界3階級王者のプロボクサー・亀田興毅選手(かめだ・こうき 31歳)が10日、自身のブログ上で2度目の現役引退を発表しました。
亀田興毅選手は「ご報告」というタイトルで、「私、亀田興毅は現役を退き、プロボクサーを引退することにしました。」
と2度目の現役引退を発表しています。
今年元日にネットテレビ局『AbemaTV』の番組で現役復帰を発表した際には、「やり残したことがある。やらなければならない試合がある。」と復帰の理由を説明し、同4月にはプロボクサーライセンスを再取得、5月5日には復帰戦にし2度目のて引退試合として、2010年にプロ初黒星を喫した元WBC世界フライ級王者で、2014年に現役引退したタイ出身のポンサクレック・ウォンジョンカムさん(41)との対戦を発表しました。
しかし、『日本ボクシングコミッション(JBC)』は、ポンサクレックさんが現役引退後にしばらく試合を行っていないことなどを理由に、ライセンス交付を認めなかったため公式戦を行うことはできず、公開スパーリング形式で再び2人がリング上で対戦しました。
<↓の画像が、公開スパーリング形式でポンサクレック選手と再戦した亀田和毅選手の写真>
このスパーリングは2回12秒TKOで亀田興毅選手が勝利し、リング上では引退セレモニーが行われたのですが、途中で亀田選手が「最後にどうしてもローマン・ゴンサレスと拳を交えたい」として引退を撤回しました。
中米・ニカラグア出身で軽量級のローマン・ゴンサレス選手(31)は元世界4階級王者で、元世界3階級王者の八重樫東選手(やえがし・あきら 35歳)と2014年に対戦し、この試合に勝利してWBC世界フライ級王者となるなど、これまでのプロ戦績は48戦46勝(38KO)2敗となっています。
<↓の画像は、ローマン・ゴンサレス選手の写真>
そんなローマン・ゴンサレス選手との対戦を希望し、引退を撤回した亀田興毅選手でしたが、ゴンサレス選手は亀田選手と対戦しても何のメリットもなく、結局試合は実現することなく現在に至っています。
そのため亀田興毅選手は今回ブログで、ローマン・ゴンサレス選手との試合が実現しないまま引退することについて、「正直、夢半ばといいますか、今でも戦いたい、悔しいと思う気持ちでいっぱいです。」と心境を明かしつつも、「しかしそんな気持ちを超えた新しい夢ができました。夢というより元より強く思っていた事。それが弟・亀田和毅が再び世界チャンピオンになる事。3兄弟でそろって二階級制覇という大記録を達成する事です。」
と、新たな夢を明らかにしています。
亀田三兄弟の三男・亀田和毅選手(かめだ・ともき 27歳)について亀田興毅選手は、「実力、センス、努力。どこをとっても亀田和毅にはその可能性は十分にある。しかしここまで試合を実現するのが遠くなってしまったのは俺の責任でもあるし、だからこそ総力を上げて応援したい。」
としています。
<↓の画像は、亀田興毅選手と三男・亀田和毅選手の写真>
続けて、「今は和毅のためであれば何でもやりたいと思う。だからこそ、この大会TFCイベントプロデューサーとしての責務を全うしたいし、チームとして全力でサポートしたい。この大会に限らずここからがスタートといっても良い状況なのでサポート役としてもう一度、世界にチャレンジしたい。」
と綴っています。
ブログでは最後に、「何を言っているんだと思う方もいらっしゃると思います。申し訳ございません。ただ俺は、これだと思った目標に対して一生懸命に生き抜きたいだけなのです。11月12日 亀田和毅、WBC世界スーパーバンタム級、王者決定戦に挑みます。相手は欧州王者にして世界ランキング1位。不足なし。絶対に勝ちます。応援宜しくお願い致します。」
と呼びかけています。
そして、亀田興毅選手の2度目の現役引退発表を受けてネット上では、
- お疲れさま。今後指導者になるなら、父ちゃんをあまり見習わない方がいいよ
- 正しい選択です。指導者になっても 選手に反則ばかり要求しない指導者になって下さい
- プロとして認められなかったポンサク戦が最後の試合。この時も急遽試合させてJBCに認めさせようと一生懸命画策したが叶わず。
最初から最後までクリーンさとは皆無のボクサーだった。 - やる必要性のない相手とロマゴンがやるわけがない。
亀田は長男・次男の印象は悪いが、三男はそれなりに頑張ってる印象はある。
今後サポートにまわるなら足引っ張らないようにしてあげてや。 - 挑発パフォーマンスは派手なのに、試合内容は格下相手に判定勝ちばかりでグダグダでしたね。
今後はタレント活動でもして家庭を養って下さい。どれだけ需要があるか知りませんが。 - ホンモノは評価される。現役時のマッチメイクの酷さから今回もただのふかしである事は容易に想像できる。
残念ながら今の日本では、マッチメイクで勝ったところで称賛などされない事を全く理解せずに、金儲けに走ったボクサーだね。
などのコメントが寄せられています。
亀田興毅選手は引退撤回をした際に、ローマン・ゴンサレス選手との対戦は実現するのかと聞かれると、「実現しなかったら、綺麗さっぱり辞める。」と語っていたので、その言葉通り2度目の現役引退を決意したようなのですが、一応の復帰戦となったポンサクレックさんとは公開スパーリングという形で、結局は公式戦を1試合も行わずにリングを後にするというのは何とも残念な話ですね。
こんなグダグダな形で2度目の引退をするのであれば、現役復帰宣言などしなければよかったのに…というのが正直なところです。
今後については三男・亀田和毅選手のサポートに尽力していくとのことですが、ボクシングファンからはイメージの悪い亀田興毅選手が今後も関わっていくことに対して否定的な声や、心配の声が多く上がっています。
亀田家は家族の絆が非常に強いため、これは自然の流れに感じますが、亀田和毅選手のことを思うならば、関わらない方がいいんじゃないかなと思ってしまいますね…。