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上原浩治が引退、メジャーから読売ジャイアンツに復帰も2年目シーズン途中に異例の決意。イチローに続き大物が決断し会見へ

上原浩治投手が現役引退発表。巨人復帰も実力衰えプロ人生に幕を決意。野球ファンから労いの声相次ぐ。

プロ野球『読売ジャイアンツ(巨人)』の上原浩治投手(うえはら・こうじ 44歳)が、20日をもって現役引退することが明らかになりました。

上原浩治投手は球界最年長で、今シーズンは一度も1軍昇格を果たしておらず、力の限界を感じたことで球団側に引退の意思を伝えたようです。

球団側は慰留したものの、上原浩治投手は「自分の代わりに若手にチャンスを与えてほしい」という思いを明かし、その意向を尊重して引退を了承したそうで、20日にも現役引退会見が行われる予定とのことです。

上原浩治投手の日本球界12年での通算成績は112勝67敗33セーブ23ホールド、防御率3.02

メジャーリーグ通算9年の通算成績は22勝26敗95セーブ81ホールド、防御率2.66となっています。

そして、上原浩治投手は現役引退報道を受けてツイッターを更新し、「今朝の新聞の通り、今日で引退となります。長い間、応援ありがとうございました。まだ心の中、頭の中がごちゃごちゃしてますので、とりあえずはご報告まで…」と現役引退を発表しています。

<↓の画像が、上原浩治投手のツイート写真>

上原浩治投手は2016年12月にアメリカ・メジャーリーグ『シカゴ・カブス』と契約を結び、2017年シーズンオフにメジャーでのオファーが無ければ現役引退すると発言し、2017年11月にはFA(フリーエージェント:所属チームとの契約を解消し、他チームと自由に契約を結ぶことができる状態)となり、この時点では日本球界復帰やマイナー契約する考えは示していなかったのですが、2018年には1998年~2008年まで在籍した巨人と1年契約を結びました。

2018年シーズンは、中継ぎ投手として36試合登板で0勝5敗、14ホールド、防御率3.63の成績で、このシーズン中には世界で2人目、日本人初となる日米通算100勝100セーブ100ホールドの記録を達成しました。

シーズンオフの昨年10月には痛みを感じていた左膝の手術を受け、巨人と再契約を結びましたが、今シーズンは1軍昇格はなく2軍のイースタン・リーグ9試合に登板し、0勝0敗、防御率4.00という成績で、3日に登板して以降は実戦から遠ざかり、19日の2軍遠征にも同行はせずに残留練習に参加していました。

こうした状況に上原浩治投手は、「2軍で抑えられないようじゃ、1軍では抑えられない。辞めるならチームに迷惑をかけたくない。若手の投げる機会を奪いたくないから」と現役引退の決意を固めたそうです。

上原浩治投手は、「やっぱり1軍に上がっている選手は、ちゃんと2軍で抑えている。抑えてないオレにチャンスがあるワケない」「野球が進化してる。高卒の選手が150キロ超えをポンポン投げてる。そりゃ、140キロ出ないオレは通用しないよ」と話す日があったほか、実力の衰えを感じ日頃から、「ファームでオレが1イニング投げれば、その分、若手の投げる機会が減る。時が来たと思ったら、スパッと身を引かないと。それが後輩のため、チームのためだと思うから」と話していたといいます。

上原浩治投手は高校まで無名選手でしたが、高校卒業から大学進学にかけてトレーニングを積み、大学のリーグ戦では主戦投手としてチームのリーグ優勝に貢献、プロのスカウトからも注目されるようになり、大学3年次の日米大学野球では大会タイの14奪三振を記録し、その後も国際大会で素晴らしい成績を残しており、大学4年間での成績は36勝4敗(完封13回)、最優秀投手賞4回、特別賞2回、リーグ優勝5回。

そして、1998年には日本球界だけでなくメジャーリーグの球団も獲得に乗り出しましたが、上原浩治投手は巨人を逆指名してドラフト1位で入団、入団1年目の1999年シーズンは25試合登板で20勝4敗、防御率2.09の成績で最多勝、最優秀防御率、最多奪三振、最高勝率、新人王、最優秀投手、沢村賞、ベストナイン、ゴールデングラブ賞など、複数のタイトルを獲得しました。

その後も巨人、日本球界を代表する投手として活躍しており、2004年のアテネ五輪、2006年のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)、2008年の北京五輪代表に選出されました。

こうした活躍を経て2009年にメジャーリーグ『ボルチモア・オリオールズ』へ移籍、メジャーでは中継ぎ・抑え投手として活躍し、『テキサス・レンジャーズ』、『ボストン・レッドソックス』、『シカゴ・カブス』を渡り歩き、昨シーズンに日本球界復帰を果たしました。

そんな上原浩治投手の現役引退に対してネット上では、

などと、これまでの活躍を労うコメントが多々寄せられています。

高校時代まで無名だった選手が1999年にプロ入りしてからメジャーを渡り歩き、40歳を超えても現役を続け、これまで20年間も活躍してこれたのは、単なる素質だけでなく努力あってこそだと感じる素晴らしい投手でした。

昨シーズン日本球界に復帰したばかりで、もう少しプロ人生を続けてほしかったという思いもありますが、上原浩治投手自身が以前から力の衰えをヒシヒシと感じていた様子で、後輩のためにも身を引いた方が良いと考えていたとのことから、残念ではありますがこれは仕方がないのかもしれません。

引退後はどのような活動をするのかはまだ不明ですが、野球解説者としての需要も高いとみられ、引く手あまただと思いますし、特に巨人ファンからは指導者として後進の育成に期待する声も上がっており、第2の人生での活躍にも期待したいですね。

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