25日にさいたまスーパーアリーナで格闘技イベント『超RIZIN』が開催され、50戦無敗で5階級制覇を達成した元プロボクサーのフロイド・メイウェザー・ジュニア選手(45)と、総合格闘家・朝倉未来選手(あさくら・みくる 30歳)が対戦し、メイウェザー選手が2ラウンドTKO勝ちを収め、朝倉選手の完敗でした。
メイウェザー選手と朝倉未来選手の試合は、体重制限なし、パンチのみのスタンディングバウトルールで、3分3ラウンドの判定による決着なし、TKO・KOの決着ありの非公式なエキシビジョンマッチでした。
1ラウンド目には、朝倉未来選手がボディブローやフックをヒットさせる場面もありましたが、2ラウンド目の終了間際にメイウェザー選手の右ストレートが顔面に炸裂し、レフェリーストップによって2ラウンドTKO勝ちという結果となりました。
<↓の画像は、試合のワンシーン>
試合後にメイウェザー選手は、「今回、相手が何発か当ててくれてそれが盛り上がるきっかけになったので、いい内容だったと思う。自分としては今回あまり練習していなくて準備もしていなかった。どんな試合になるか分からなかったが、相手のおかげでいい試合になった。今回はエキシビションなので真剣には捉えず、とにかくリラックスしてこの場を楽しんでいます」
と、余裕の勝利だったことを明かしています。
メイウェザー選手は試合前日の会見でも「自分にとっては遊びだ」と語り、今回の試合はあくまでも“エンターテインメント”だとし、「実際に朝倉の試合を見たこともないし、どんな体重かも知らない」「自分はYouTuberで有名になったわけではない。ボクシングというスポーツに1987年から一筋で捧げてきた」
などと語っていました。
一方の朝倉未来選手は試合後のインタビューで、「頭痛いっすねぇ。メチャメチャ頭が痛い」と大きなダメージを受けていることを明かし、ダウンした時の記憶が無く「記憶がない。なんでアレで倒れたのか」と語り、「反応速度や全てが異次元でした。技術が異次元でした」と、格の違いをまざまざと見せつけられたとしています。
そして、メイウェザー選手と朝倉未来選手の試合を終えてネット上では、
- 1Rはちゃんと接待してくれたな
- 45ってもやっぱメイは別格なんだなぁ
- 両者とも良いところが出せて、いいエキジビションだった
- 天心戦よりは普通に見れた
- わかってたけどレベルが違った。メイウェザー強いわ
- 遊ばれて最後ちょっと力出されて負けはダサすぎる
- 遅刻までしてイキってたのに負けるって恥ずかしい
- 朝倉よっわ ずっと遊ばれてて最後だけちょこっと強めのパンチ打たれて終わり
- 昔引退した45歳、来日してから叙々苑行ってクラブ行ってパーティを毎日してたオッさん。少し本気出したら朝倉未来に簡単に勝っちゃった
- メイはまず、体型、体のキレ、なにもかも全盛期とは違いました。そのメイに対して、これだけの試合しかできないのですから、やはりポッと出のYouTuberという見方になりますよね。
- メイウェザー選手は流石と言うか、素晴らしかったし、負けた朝倉選手も頑張ったと思う。けど予想通りの試合結果だし、内容的にも塩でしたね。
「当たれば倒せる」と豪語してた割には当てても倒せないし、むしろ1Rで倒しちゃ盛り上がりに欠けるから流された感じ。
などの声が上がっています。
朝倉未来選手の方が体格で勝り、年齢も一回り以上若いことで見応えのある試合に期待する声もありましたが、朝倉選手も顔面やボディにストレートを入れる場面があったものの、元世界チャンピオンにボクシングルールでは歯が立たず、メイウェザー選手が実力の差を見せつけた試合でした。
メイウェザー選手は2018年にも『RIZIN.14』で格闘家・那須川天心選手と対戦し、1ラウンドでTKO勝ちを収めたため、試合前のインタビューでは、今回はファンを楽しませるために、出来る限り長く試合をしたいとも話していました。
試合後のインタビューでは、「日本の友人に『1回は引っ張って、2回にKOしてほしい』というリクエストをもらっていたので、それに応えました。」
と、2ラウンドでの勝利は筋書き通りだったとしています。
また、試合では真剣になったのかとの問いには、「何のために真剣になる必要があるのか。相手が当ててきたので、ボディーに2発強いのを当て返した。それでもベロを出したりニコニコしていたので、そういうつもりならと、それに返しただけです。」
と語り、本気を出すまでもなく勝利したことを明かしています。
エキシビジョンマッチということもあってか、両者とも試合までにキッチリ体作りをしていたわけではなく、格闘技ファンの間では今回の試合に対しては不満の声も多く、物議を醸す結果にはなっていますが、良くも悪くも大きな注目を集めた試合でした。
メイウェザー選手は「2023年に再び、日本でエキシビションをするために戻ってこれることを楽しみにしています」とも語っているものの、再び日本人選手との対決が実現するかどうかは分かりませんが、今後に注目したいですね。