『サンドウィッチマン』の後輩で、『グレープカンパニー』所属のお笑いコンビ『ティモンディ』の高岸宏行さん(たかぎし・ひろゆき 29歳)が、プロ野球選手になったことが19日に発表されました。
ティモンディ高岸宏行さんは19日に、プロ野球の独立リーグ・ルートインBCリーグに所属する『栃木ゴールデンブレーブス』への入団が発表され、今後はお笑い芸人とプロ野球選手の二刀流で活動していくことが明らかになりました。
高岸宏行さんが栃木ゴールデンブレーブスに入団した経緯は、6月に球団側からトライアウトへの参加を打診されて受験し、最高時速143キロのストレートやフォークを交えた投球を披露、「芸人さんが投げる球じゃない」と驚きの声が上がるほどで、そうした実力が高く評価されて入団が決まったとのことです。
19日に行われた入団会見に出席した高岸宏行さんは、「10年ぶりの実戦復帰になるのですが、『何歳からでも挑戦するのに遅いということはないんだよ。挑戦自体が楽しいんだよ』と届けられれば」「肩書きがなんであれ、僕の人生は応援することと決めている。役者でも声優でも野球でもそれを通じて、皆さんに勇気や元気を与えたい。軸足は全部です」
と、二刀流を宣言しています。
栃木ゴールデンブレーブスの監督を務める元『読売ジャイアンツ(巨人)』の寺内崇幸監督は、「正直初めて聞いた時はビックリしましたけど、本気の姿が伺えたし、今回の挑戦はすごく大きなものになると思う。チームにも、地域の人々にも、とても大きな加入になる。楽しみでしかない」
と期待を寄せています。
<↓の画像は、寺内崇幸監督とティモンディ高岸宏行さんの写真>
また、元『千葉ロッテマリーンズ』で投手総合コーチも務めている成瀬善久投手は、「投げる姿をテレビで見ていましたけど、独立リーグの選手からしっかり三振とっているわけですから。伸びしろしかない。みんなが、すごくポジティブになるんじゃないかなと。先発・中継ぎ・抑え、万全だったらどれもやらせてみたい」
と語っています。
高岸宏行さんは今後、25日からチームの練習に参加予定とのことですが、高岸さんのプロ入り発表を受けてネット上では、
- ティモンディ高岸 芸人・プロ野球選手・大河俳優 これもう古田並やろ…
- こいつ地味にマルチタレント化していってるな
- どうせ芸人の話題作りの一環でしょ?そのうちTVの企画に流すための
- 話題性の日本ハムなら拾う可能性だってあるんじゃ!?
- 肩ぶっ壊れてプロ断念したんだろ?肩大丈夫なん?
- 2人セットで入れてやれよ
- 次々とデカい事を成し遂げる男だな高岸は。前田も入団できるレベルなんじゃない?ダメ?
などの声が上がっています。
ティモンディの高岸宏行さんと相方・前田裕太さん(29)は、愛媛・松山の甲子園常連校・済美(さいび)高校出身で、高岸さんは高校時代から後にプロ野球選手となる『阪神タイガース』の秋山拓巳投手、『楽天ゴールデンイーグルス』の西川遥輝選手らと対戦、当時はストレートの最高時速が147キロで、打者としても20本の本塁打を打つなど投打で活躍していました。
<↓の画像は、済美高校時代の高岸宏行さんと相方・前田裕太さんの写真>
当時から『東京ヤクルトスワローズ』や『阪神タイガース』のスカウトマンから、「プロ志望届を出してくれたら、育成で指名するかも」と言われるほどで、監督からのアドバイスを受けて確実にプロ入りするため、東洋大学に進学後も野球を続けていましたが、大学3年時に右肘(ひじ)のケガが原因でプロ入りを諦め、2015年に親友の前田裕太さんとティモンディを結成しました。
ちなみに、相方の前田裕太さんは済美高校でレギュラーでは無かったものの高い身体能力を持ち、全国の高校野球部員を対象とした筋力測定で全国1位になったこともあると明かしています。
高岸宏行さんはプロ入りを断念して以降もトレーニングを続けており、これまでに何度かプロ野球の始球式に登場し、昨年4月に行った始球式では142キロをマークし、これまでにプロ野球の試合で始球式を行った芸能人の中で歴代最速記録となっています。
そんな高岸宏行さんは過去にも、独立リーグのトライアウトを受けて合格したそうなのですが、その時は芸人としての活動を優先してプロ入りはしなかったとのことです。
2016年には、『太田プロダクション』に所属する元『360°モンキーズ』(2018年解散)のサブロクそうすけさん(46)が、独立リーグ・四国アイランドリーグplusのトライアウトを受けて、『愛媛マンダリンパイレーツ』に入団、1シーズン限りで引退しました。
サブロクそうすけさんに続いて高岸宏行さんがプロ野球選手となり、高岸さんは今年に入ってから大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(NHK)、『家政夫のミタゾノ』(テレビ朝日系)、『マイファミリー』(TBS系)といったドラマにも出演し、芸能活動がかなり忙しいため、野球にどれほど力を注げるかは分かりませんが、今後試合に出場してプロ野球選手としても活躍する姿を是非見せてほしいですね。