スピードスケート高木美帆選手が現役引退表明。五輪でメダル10個獲得のレジェンド。姉・高木菜那は兄妹写真公開し言及

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スピードスケート高木美帆選手

五輪で合計10個のメダルを獲得しているスピードスケート界のレジェンド・高木美帆選手(たかぎ・みほ 31歳)が、今月をもって現役を引退する意向を発表しました。

高木美帆選手は自身のインスタグラムで「競技人生の進退に関わること」と題して、5日にオランダ・ヘレンベーンで開幕する『2026 ISU世界オールラウンド スピードスケート選手権大会』をもって、「私のスケート人生の一区切りにしようと思っていることをご報告いたします。これからのことや細かいことは、帰国してから改めて公式の場をお借りしてお話しできたらなと思っています。」と、現役引退の意向を報告しています。

世界オールラウンド選手権を前に現役引退の意向を発表した理由については、「もし最後になるならば、私のスケート人生の一区切りとなる瞬間をここまで応援してくださった皆さんとともに迎えたい。と考えたからです。」と説明しています。

続けて、「たとえ現地にいなくても、画面の向こうからでも、皆さんの応援はいつも私の支えです。このスケート大国オランダで、スケート史上最古の大会、世界オールラウンド選手権が開催されることを心から嬉しく思いますし、あの大歓声の中滑れることをとても楽しみにしています。残りの期間も変わらずに、スケートに向き合い続け、高みへ挑みにいきます」と綴っています。

この発表を受けてネット上では、

  • ファンとしては次のオリンピックも美帆さんを応援したかった。。けど本人が決めたことなら、今後の美帆さんの人生をまた応援したいです! お疲れさまでした!
  • 1500mで最後の一周はきつかったと言っていて、体力的に少しキツくなってきたと本人が1番感じてたのかな。まずはたくさんの感動をありがとう
  • 国民栄誉賞だな 冬季オリンピックの通算メダル数100個のうち1人で10個だよ
  • 7大会連続出場でアルペン競技でアジア人女性初のメダルをとった竹内智香さん
    6大会連続出場で3大会連続でメダルを、アジア人として初めて個人のメダルをとった、ノルディック複合の渡部暁人さん
    4大会出場で3大会で合計10個のメダルをとり1500m世界記録保持者の高木美帆さん
    冬季五輪のレジェンドが3人も去って寂しくなる。テレビで3人の特集やってくれないかな
  • 引退か~未だ500mと団体女子パシュートや1000ⅿまでならもう一度世界でも戦えると思っていたんだけど、本人の決意なのでそれ以上は何も言えない。
    ただ、今までの実績が素晴らし過ぎるので本当にご苦労さんと言うか、色々な感動を頂きありがとうの言葉しかありません。
  • 圧倒的レジェンド スピードスケートといえばこの選手だった 最後となる大会、気持ちよく滑ってください

などの声が上がっています。

また、姉で平昌五輪の金メダリスト・高木菜那さん(33)はインスタグラムで、兄・大輔さん(35)と高木美帆選手との兄妹3ショットを公開し、「兄の影響で始めたスピードスケート。いつの間にか私達兄妹にとってすごく大切なものになってたなとしみじみ。そして想像しただけでドキドキしちゃう!! スピードスケートで世界のトップを走り続け、そして世界をも魅了し続けてきた『髙木美帆』という選手の一区切りをつける大切なレースを、スケート大国のオランダで観れるという事。めちゃくちゃ楽しいだろうなー このレースは絶対生で観て応援したい! ということで、お姉ちゃんは妹の応援をするためにオランダに行ってきます。現地じゃなくても応援は選手の元にちゃんと届くので、一緒に応援しましょー」と綴っています。

<↓の画像は、高木菜那さんが公開した兄妹3ショット>
高木美帆選手と兄・大輔&姉・高木菜那

高木美帆選手は北海道幕別町で生まれ、兄と高木菜那さんの影響で5歳からスケート、7歳からサッカーを始め、中学生時代にはサッカーで北海道選抜に選ばれ、サッカー女子U-15の合宿にも参加しました。

小学6年時には高木菜那さんの記録を上回るようになり、2009年(当時14歳)の全日本ジュニアスピードスケート選手権で総合優勝、世界ジュニア選手権で総合4位、ジュニアワールドカップの500mと1000mでは優勝の成績を残し、日本のスピードスケート史上最年少で、五輪日本代表に選出されました。

初の五輪出場となった2010年のバンクーバー五輪の結果は振るわず、メダル獲得とはなりませんでしたが、五輪直後の世界ジュニア選手権のチームパシュートで銀メダルを獲得、高校進学後のW杯では1000mで世界ジュニア新記録を樹立し、世界ジュニア選手権では総合優勝を果たしました。

高校卒業後は日本体育大学へ進学し、2015年の世界距離別選手権の団体パシュートで日本初の金メダルを獲得、2016年の全日本選手権で史上7人目となる全4種目で優勝、2017年の世界オールラウンド選手権で銅メダルを獲得、同年にはW杯の団体パシュートで高木菜那さん、佐藤綾乃選手とともに世界新記録を樹立しました。

2018年の平昌五輪では、団体パシュートで五輪新記録を出して金メダル、1500mで銀メダル、1000mで銅メダルと、3つのメダルを獲得しました。

<↓の画像は、平昌五輪での姉妹2ショット>
高木菜那と妹・高木美帆選手

2019年にはW杯の1500mで、タイムを1秒以上更新して世界新記録(1分49秒83)を樹立し、現在もこの記録は更新されていません。

2022年の北京五輪では、1000mで金メダル、1500mで2大会連続の銀メダル、500mで銀メダル、団体パシュートで銀メダルを獲得し、先月開催されたミラノ・コルティナ五輪は、団体パシュート・500m・1000mの3競技で銅メダルを獲得しました。

<↓の画像は、高木美帆選手の五輪成績>
スピードスケート高木美帆選手のオリンピック全成績まとめ

15歳で五輪に初出場し、日本女子では夏季・冬季通じて史上最多となる10個のメダルを獲得しているスピードスケート界のレジェンドで、現役引退してしまうのは寂しいですし、非常に残念ではあるのですが、ミラノ・コルティナ五輪では肉体的にも精神的にも限界がきていることが感じられる場面もありました。

世界記録を持つ1500mでは6位の結果に終わり、いつもはクールな高木美帆選手が珍しく感情をあらわにし、涙を流す場面があり、レース後に高木菜那さんからインタビューを受けた際に、「最後の1周はつらかったですけど…あんまりテレビの前で泣く予定なかったんだけど」と語り、涙を流していました。

続けて、「過去2大会、1500mのスタートラインに立った時の気持ちを考えると、平昌も北京も、なんかしんどい、恐怖心だったり、重圧を感じながらスタートラインに立ってて、足が震えたりしていた。今日はもう行くだけっていうふうに思って、気持ちよくスタートが切れた。そこだけはよかったと思います」「(ミラノ五輪では)出し切れたと思います。ヨハン(コーチ)からはお前の実力だったら、もっと速く滑れているはず。そこは俺の責任と言われたけど、だんだん1500mが滑れなくなってると感じている中で、この結果は受け入れてる部分はありますね。もっといい結果を出したかったけど、今はよく頑張ったと自分自身に対して思っている。頑張っただけで終わらせたくなかったので、悔しい気持ちはあるんですけど」などと、現在の心境を明かしていました。

このように体力の衰えなどを感じ始めていることなどを明かしていたほか、ヨハン・デイヴィッドコーチから指導を受けるために2022年にナショナルチームを離れ、2023年に立ち上げた「チーム・ゴールド」を今シーズンをもって解散することも昨年末に明かしており、その時点では「私の進退に関わる話ではない」と語っていましたが、五輪の結果なども踏まえて引退を決断したのだろうと思います。

現役引退後は、どのような道に進むのかはまだ分かりませんが、日本のスピードスケート界は若手が上手く育っていない状況にあることから、しばらくゆっくりと休んだ後に、後進の育成に携わる活動をしてほしいと思いますね。

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