お笑いタレントでマラソン選手の猫ひろしさん(本名=瀧崎邦明 38歳)が、カンボジアのリオデジャネイロ五輪男子マラソン代表に選出されたことが31日までに明らかとなりました。
これはカンボジアのオリンピック委員会のワット・チョムラーン専務理事が『共同通信』に明らかにしたもので、6月3日にカンボジアの首都・プノンペンで正式発表する予定とのことです。
猫さんの自己最高記録は、昨年2月の『東京マラソン2015』で記録した2時間27分48秒。
そして、猫さんがカンボジア代表に決定したことに対してネット上では、
- 賛否両論はあるだろうが、国内選考会を勝っての選出だから、堂々たるもの。タイム的には上位に来るのは厳しいだろうけど、頑張ってほしいね。
- オリンピック終わった後、日本人に戻ります、なんてないようにね
- カンボジアのマラソン競技力向上に尽力している人間ならまだしも、ただ五輪代表になりたくて国籍変えた日本在住カンボジア国籍の芸人だからな。まぁ頑張れやとしか言えない
- 小さい頃から、マラソンでオリンピック出るんだって夢見てた人もいるであろうカンボジア人の枠を奪った鬼畜日本人。カンボジアのためとかじゃなく、自分がただ五輪出たいからって他国選手の枠奪うバカ
- 枠がどうこうってのより、カンボジアでランナーになるって面白くね?ってノリで国籍を捨てるってところが不愉快
- 日本にもマラソン競技はあり、五輪出場選手枠もちゃんとある。なぜ堂々と日本の代表になろうとしないの?
などのコメントが寄せられています。
カンボジア代表として念願の五輪出場となる猫さんは、2010年12月にカンボジアで開催されたアンコールワット国際ハーフマラソンで3位に入賞し、カンボジアの政府などから国籍変更による五輪挑戦の打診があり、翌2011年に手続きを行い無事にカンボジア国籍を取得。
その年にはインドネシアで開催の東南アジア大会男子マラソンに、カンボジアの代表選手として出場し、2時間37分39秒で5位に入りました。
さらに2012年には、カンボジア代表のシーズン最高タイムを上回る記録を出し、2008年の北京五輪カンボジア代表内定の基準とされているタイムをクリアし、2012年のロンドン五輪カンボジア代表に決定しました。
しかし、国際陸上競技連盟は「過去に国際競技会での代表経験がない」「(ロンドン五輪の時点で)国籍取得から1年未満かつ連続1年以上の居住実績がない」ことから参加資格を満たしてないと判断し、特例についても認めないことをカンボジアの陸連に通知し、ロンドン五輪出場は消滅。
猫さんはその後も五輪出場を諦めず、引き続き2016年のリオ五輪もカンボジア人として出場することを目指すと宣言。
カンボジア人として1位のタイムをこの4年間維持し続け、各地で開催の国際大会にカンボジア代表として出場。
現地時間5月8日に行われた『2016リオ・オリンピック・カンボジア代表選考大会』に出場した猫さんは2時間44分2秒で見事優勝を果たし、20日に現地メディアが報じた五輪出場が決定した選手6人の中に猫さんが含まれており、25日には日本の各メディアが代表に選出される見通しであることを報じ大きな話題なりました。
五輪に出場することを達成するために国籍を変更し、それによって数少ない出場枠を奪っていることからなどから以前より物議を醸しており、ついに正式にカンボジア代表として出場することができるものの、賛否両論となっているわけですが、カンボジア代表として出場することが決定したからには最高の成績を残せるように頑張って欲しいと思いますね。