VS魂が今年9月で最終回の危機…リニューアル後もつまらない、VS嵐の後継番組が過激化、ジャニーズファンからも不満の声

昨年1月からスタートしたバラエティ番組『VS魂』（フジテレビ系 木曜19時）の視聴率低迷によって、今年秋で打ち切り終了の可能性もあるとニュースサイト『日刊大衆』が伝えています。

フジテレビの木曜19時枠では、2009年10月～2020年12月24日まで嵐の冠番組『VS嵐』が放送されており、最終回の世帯平均視聴率は15.2％、個人平均視聴率は9.9％、全477回の世帯視聴率は11.5％、歴代最高視聴率は18.4％となっていました。

10年以上にわたって好視聴率を獲得していたものの、嵐の活動休止によって2020年末をもって終了し、昨年1月3日から嵐・相葉雅紀さん等が出演の後継番組『VS魂』がスタートしましたが、初回3時間スペシャルは世帯視聴率9.0％、個人視聴率6.0％と2ケタに届かず、微妙な数字となっていました。

＜↓の画像は、『VS魂』レギュラーメンバーの写真＞

その後は世帯視聴率が5％前後、個人視聴率は2～3％台で推移し、数字の低迷によるものか昨年7月に早速テコ入れが行われたのですが、リニューアル後初の放送回は世帯視聴率が4.8％、個人視聴率2.7％と変わらず低く、各テレビ局がいま最も重要視しているコア層（13～49歳）の視聴率も微妙で、昨年の後半には特番放送が増えたことでVS魂の放送も減っていました。

そして、年が明けてからも視聴率低迷が続いていると日刊大衆は伝えており、1月20日放送回は世帯平均視聴率3.9％、個人視聴率2.5％、コア視聴率2.6％と、深夜番組並みの数字だったとのことです。

この日は同時間帯に放送された『ぐるぐるナインティナイン 2時間スペシャル』（日本テレビ系）で、人気企画「グルメチキンレース・ゴチになります！」の新メンバー発表が行われ、世帯平均視聴率15.2％、個人視聴率9.6％、コア視聴率9.3％を獲得しており、ぐるナイの影響をモロに受けて、VS魂の数字が落ち込んだ可能性があります。

ただ、この数字について制作会社関係者は、「若い層もジャニーズタレントが大勢出演する『VS魂』ではなく『ぐるナイ』を見ていたということになり、人気ジャニーズタレントが出ている強みを全く活かせていない。改編期の度に『VS魂は大丈夫なのか？』という声がフジ上層部の中でも出るといいますが、こんな数字が続けば、本当に、今秋の改編での打ち切りも免れないでしょう」と語っています。

早くも打ち切り終了説が浮上しているというVS魂ですが、数字低迷の原因は相葉雅紀さんら出演者のせいではないようです。

実際に相葉雅紀さんの冠番組『相葉マナブ』（テレビ朝日系 日曜18時）は激戦区での放送ながら、現在も番組の平均世帯視聴率は10％前後で推移し、直近の23日放送回は世帯視聴率10.8％、個人視聴率6.7％を記録していたそうです。

他のレギュラー番組なども数字は悪くない中で、『VS魂』のみ数字が異常に低いとし、「相葉さんは個人として数字を持っている。にも関わらず番組はスタートから結果を出せておらず、昨年7月に大幅リニューアルを行なったものの数字が上がる気配すらない。まさに、にっちもさっちもいかない状況にまできているわけで、『VS魂』は『相葉雅紀の無駄遣い』とまで一部では言われてしまっています」と、前出の制作会社関係者が語っています。

また、番組内の企画内容に対して視聴者から不満の声が上がっていましたが、出演者から苦言を呈される企画も出てくるなど“迷走”しているといいます。

昨年9月に廃校を舞台に丸太の早切り競争が行われ、相葉雅紀さんはこのゲームを振り返り「このゲーム酷いなと思った」と苦言を呈す場面があり、「演者がやっても楽しめないゲームを見せられても、視聴者は楽しめませんよね。『VS嵐』でも嵐のメンバーやゲストチームが楽しんだり、真剣にゲームで対決している姿を多くの人は喜んで見ていたわけです。その『VS嵐』の世帯視聴率は11％を超えていました。それが今や3％台……。視聴者離れはあまりにも明白です。コア視聴率も振るわない中、番組サイドはさらなるリニューアルを検討している可能性も高いですが、それが不発に終われば『VS魂』もこの秋には終わることになるのではないかと、関係者の間でももっぱらです」と語り、今年も低迷を続ければ番組終了となってもおかしくないようです。

番組の視聴率低迷を受けてか、制作サイドも新たな企画を次々に生み出しているようですが、どれも定着せずに視聴者だけでなく出演者からも苦言を呈されるというのは最悪な状況と言えます。

視聴率が3％台に突入した1月20日放送回でも、巨大採石場で爆発物を使った対決が行われたものの、出演者と爆破地点の距離が近過ぎたり、爆破が激し過ぎたことで出演者からは、「昭和の爆発量」「ちょっとタイミング間違ってたら、本当にヤバかった」「いまの時代じゃないね。逆行しているよ、この番組」との声が上がっていました。

毎週様々なゲストを迎えて、ゲームで対決するという点はVS嵐から変わりはありませんが、VS魂はリニューアル後から始まった迷走によって、ジャニーズのファンですら楽しめない企画も増えて視聴者離れがさらに進んでいます。

そうした現状から今年またテコ入れで大幅にリニューアルしても、なかなか厳しい状態が続きそうですが、状況を好転させることはできるでしょうかね。