1995年11月1日にシングル『MUSIC FOR THE PEOPLE』でCDデビューし、今年デビュー25周年を迎える6人組グループ『V6』で、2007年からグループを担当していた40代の男性チーフマネージャーが、“V6の乱”によって“クビ”になっていたことを24日発売の週刊誌『週刊文春』が報じています。
『週刊文春』によると、V6がこれまで誰1人脱退などすることなく平和に活動を続けてこられた背後には、40代の男性チーフマネージャー・A氏の支えがあったといいます。
A氏はV6の前に『タッキー&翼』や『嵐』を担当し、2007年からV6の担当となり、A氏はジャニーズ事務所内に3人しかいない「マネージメント部長」も務めているという人物だそうです。
芸能関係者はチーフマネージャーA氏について、「Aさんは仕事を取ってくる力がありますが、SMAPの元マネージャーの飯島三智さんのようにプロデュース力のあるタイプではありません。『この仕事は社長のジュリーさんや、他のグループに説明がつくか』ということを第一に考え、細かい部分まで配慮する調整型です」
と説明しています。
A氏はメンバーの1つ1つの仕事を細かくチェックするため、メンバーの三宅健さん(みやけ・けん 41歳)はその姿勢に以前から不満を募らせていたそうで、音楽関係者は、「これからはもっと自由にセルフプロデュースをしたいと思い始めた三宅が“A氏外し”を主導し、他のメンバーに声をかけて同意を得たようです。そして8月、A氏を“クビ”にしてしまった。今後はメンバー主導で仕事内容や企画を決めていく、実質的な独立ポジションを獲得したようです。」
と、A氏がV6の担当を外された経緯を明かしています。
<↓の画像は、V6のメンバー写真>
前列左から岡田准一さん、森田剛さん、三宅健さん、後列左から井ノ原快彦さん、坂本昌行さん、長野博さん
こうした“V6の乱”の背景には、現在のジャニーズ事務所の体制に対する不安感があるといいます。
今年は中居正広さん、手越祐也さん、少年隊の錦織一清さんと植草克秀さんが退所し、来年3月にはTOKIO・長瀬智也さんも退所することが決定しており、ジャニーズを離れるタレントが続出している状況にあり、昨年7月にはジャニー喜多川前社長が亡くなり、今年9月にはメリー喜多川会長が代表取締役を退任し、名誉会長に就任し現場を離れました。
こうした事務所経営陣の変化にタレントたちも将来に危機感を抱くようになり、セルフプロデュース力を付けたいと考えるタレントが増えているといい、V6もグループで新たな活動を展開するために、セルフプロデュースに舵を切ったとのことです。
前出の音楽関係者はV6の今後の活動について、「デビュー日に合わせて、無観客配信ライブが決まったようです。仕切るのはリーダーの坂本で、3年ぶりのライブに全員が力を入れて準備しているようです。また、三宅は自身がbayfmでMCを務める『三宅健のラヂオ』で、マスクや除菌スプレーなど、実用的な25周年グッズを企画しています」
と語っています。
『週刊文春』はこのようにV6のチーフマネージャーが担当を外れ、今後はメンバーがセルフプロデュースを行っていくことを伝えているのですが、かつて嵐を担当し、2007年からV6を担当していたチーフマネージャーは、メンバーやファンに「黒P」「ブラックリバー」などの愛称で親しまれている黒川賢一さん(45)という方です。
ちなみに、昨年7月に『週刊文春』が報じた記事では、嵐の元チーフマネージャーAは藤島ジュリー景子社長の“右腕的存在”で、陰では「ジャニーズの門番」と呼ばれているとしていました。
Aは主にテレビ局との交渉やキャスティングを担当していて、各局の編成担当と定期的に会議を行い、「この企画はうちに何の得があるんですか」「その話は飲むけど、こうして使ってもらえないと」などと、キャスティングや企画内容にも当然のように口出しをしてくるとも伝えています。
このAとV6のチーフマネージャーが同一人物かは不明ですが、厳しく仕事内容をチェックするマネージャーが担当を外れたことによって、今後さらに幅広く自由に活動を展開することができそうですね。
今年デビュー25周年のV6は「勤続25年の男たち」というテーマを掲げ、9月23日には52枚目シングル『It’s my life/PINEAPPLE』をリリースし、25日深夜放送の『バズリズム02』(日本テレビ系)、26日放送の『SONGS』(NHK)、30日放送の『テレ東音楽祭2020秋』(テレビ東京系)などの音楽番組に出演するほか、日程は未定ながら冠特番『V6の愛なんだ2020』(TBS系)の放送も発表されています。
この他にも、24日にはV6初となるLINEスタンプ「V6×スマイルアップスタンプ」をリリース(全24種1セット・税込み250円。販売期間:12月23日まで)、LINEスタンプの製作にあたってはメンバーが集まって企画会議を行い、その模様をYouTubeで公開しています。
こうした企画も、もしかすると8月にチーフマネージャーが担当を外れたことで実現に至ったのかもしれないですね。
新型コロナウイルスによって様々な活動が制限されている状況が続いていますが、今後もファンが喜びそうな様々な企画を立ち上げ、デビュー25周年を盛り上げていってほしいです。