2020年に『SixTONES(ストーンズ)』と共にCDデビューした9人組グループ『Snow Man(スノーマン)』が、『オリコン』発表の「上半期ランキング2022 アーティスト別セールス部門トータルランキング」で、男性アーティスト史上初めて2年連続1位獲得の快挙を達成しました。
「アーティスト別セールス部門トータルランキング」は、オリコンが音楽ソフトの売上金額を集計しランキング化したもので、1位のSnow Manは今年上半期に60.1億円を売り上げ、2位の『嵐』は50.2億円、3位の『乃木坂46』は41.8億円、4位のSixTONESは41.1億円、5位の『BTS』は39.3億円となっており、Snow Manは先輩の嵐を大きく上回る売り上げを記録しています。
ただ、ジャニーズ事務所側が「嵐超え」というフレーズの使用を“絶対NG”としていたことや、その理由を週刊誌『週刊文春』のWeb版『文春オンライン』が伝えています。
文春オンラインの記事では、テレビ局の音楽番組AP(アシスタントプロデューサー)が、「ジャニーズは基本的にCDデビュー順で年次が決まります。いまだに年功序列の部分があって、先輩グループを立てなければいけないシチュエーションも多いんです。Snow ManやSixTONESの売れ行きが好調なのはもちろん喜ばしいことですが、最近は他グループと売り上げのケタが違ってしまい、内部の気まずい思いもあるそうです」
と裏側を明かしています。
その結果、オリコンが今回ランキングを発表する際にもジャニーズ側からお達しがあったそうで、「今に始まったことではないのですが、特に今回は“嵐超え”というフレーズは絶対NGでした。あの嵐ですら成し遂げていない記録ですし、ランキングでも2位の嵐を上回っているので、メディアとしては嵐を引き合いに出したくなるところですが、そこは自主規制した記者やライターもいたと思います。オリコンからも『ランキングのWEB掲載はご遠慮ください』などというアナウンスがありました」
と、ジャニーズに詳しいアイドルライターが証言しています。
同ライターはさらに、「これだけ数字を持っていても一般的な知名度は、嵐の足元にも及ばない現状があります」
と指摘しています。
前出のキー局音楽番組APも、「長時間の音楽特番を組むにしても、売上やSNSの反応を見ると若手をゴールデン帯に持ってくるのを即決できそうなものですが……。関ジャニ∞を筆頭に、KAT-TUNやキスマイ(Kis-My-Ft2)、Hey! Say! JUMPやSexy Zoneなど、若手の先輩にあたる“中堅グループ”のほうがまだ一般層には知られていますよね。レギュラー番組はドラマの番宣なども込みで組まれているので局によって“推しグループ”に差はありますが、チーフプロデューサーや編成のお偉いさんなどは、構成を決めるのに相当頭をひねっています」
と語り、売り上げにおいては“嵐超え”を達成しているものの、一般層の人気・知名度においてはまだまだ先輩グループを超えられていないとしています。
この報道を受けてネット上では、
- 若手は先輩超えてナンボでしょ。嵐も好きだし、SnowManも好きだしどんどん数字伸ばしていって欲しい
- 嵐とかもうおっさんで子持ちが増えた。それでもアイドル?若い人が取って代わっても仕方ない世界じゃないの?
- 相変わらず事務所の嵐推しは続いているって事か。記録は破られて行くものだしそれが同じ事務所からなら喜ばしい事じゃない
- SMAPのファンの数や売上を超えたから嵐も国民的とか言われてたし、SnowManもそうなんだろうけど、ファンやジャニーズの取り巻きが喜んで騒いでるだけかと
- 先輩達は「自分達を超えていけ」と思ってるんじゃないかな。これからは君たちの時代だと、バトンを渡すようなコメントもあったような気が。
番組もコマーシャルも後輩達を交えながら、オールジャニーズで頑張ってほしいです。これからも楽しみだ! - 後輩が先輩を超えることが許されないなんて、ますますジャニーズのシニア化が進むだけじゃない?
アイドルなんだから、若い方が人気があって当たり前な気がするけど
などの声が上がっています。
ジャニーズの年功序列については、メリー喜多川名誉会長が生前に週刊文春のインタビュー取材で「うちのトップはマッチ(近藤真彦)です。SMAPじゃありません。失礼なこと聞かないでください」と明言していて、それによって近藤真彦さんはかつて特別待遇を受けており、所属タレントたちも近藤さんと音楽番組で共演した際には、総立ちでパフォーマンスを盛り上げるなどしていました。
<↓の画像は、近藤真彦さんが歌唱時に総立ちする後輩タレントの写真>
“ジャニーズの長男”と呼ばれた近藤真彦さんがジャニーズを辞めてからは、『少年隊』の東山紀之さんがタレントのトップに立ち、ナンバー2に関しては木村拓哉さんの名前が取り沙汰されているものの、昨年4月時点では、『男闘呼組(おとこぐみ)』の岡本健一さんがナンバー2に昇格するとも囁かれていました。
こうした年功序列のもと、Snow Manが“嵐超え”の売り上げを記録しても、メディアにNGワードを伝えて報道規制するというのは、相変わらずやり方が古いと感じますね。
嵐が2020年末をもって活動を休止したことで、ジャニーズはいま若手グループを猛プッシュしメディア露出も激増しており、先輩グループの売り上げを超えるほどの勢いがあることをアピールしながら、世代交代を進めていくことが重要なのではと思います。
ただ、嵐は藤島ジュリー景子社長が手塩にかけて育て上げたグループで、一方のSnow Manは“タッキー”こと滝沢秀明副社長が初プロデュースしたグループという背景もあり、両者の関係性もあってSnow Manが今後も嵐超えの記録を達成したとしても、メディアがそれを大々的に報じることはないのかもしれないですね…。