スマップ解散後初のキムタク主演ドラマ『A LIFE〜愛しき人〜』制作費オーバーでTBSも困惑?

SMAPの“キムタク”こと木村拓哉さん(44)が、SMAP解散後初めて主演を務めるドラマ『A LIFE〜愛しき人〜』(TBS系 日曜21時)は、来年1月15日からスタート予定となっており、ヒロイン役は竹内結子さんが務め、その他に松山ケンイチさん、浅野忠信さん、及川光博さん、柄本明さん、木村文乃さん、菜々緒さんら、豪華キャストが揃っていることから大きな注目を集めています。

しかし、豪華キャストを揃えたことにより、人件費が高騰しているといい、制作費がパンク寸前状態だと『東京スポーツ』(東スポ)が報じており、TBS内では「これで視聴率が取れなかったらどうなるんだ！？」という声も上がっているといいます。

木村さんの脇を固める俳優陣は主演級の俳優ばかりで、テレビ関係者は「キムタク本人が1話当たり450万円と言われる高額ギャラのうえ、キムタクが主演級の俳優ばかり主要キャストに指名するから制作費がパンク寸前だと聞いています。」と明かし、これでもし大コケしたらシャレにならないとのこと。

TBSでは10月より、女優の“ガッキー”こと新垣結衣さん主演のドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(通称：逃げ恥)を放送し、関東地区の初回平均視聴率は10.2％と平凡な数字だったものの、初回以降数字が右肩上がりで、第8話は16.1％と15％を超え、第9話は16.9％、最終回前の第10話は17.1％を記録。

関東地区以外の関西地区では平均視聴率が20％超えしており、TBSドラマでは久しぶりの大ヒットとなっているのですが、こうした貯金を前部吐き出す可能性があるのが木村さんが主演を務める『A LIFE〜愛しき人〜』だといいます。

木村さんはこれまでに、TBS系の日曜劇場枠(日曜21時)で放送のドラマに多数出演しており、2000年1月期放送の『Beautiful Life 〜ふたりでいた日々〜』では常盤貴子さんと共演し、初回31.8％、最終回は41.3％を記録し、全11話の期間平均視聴率は32.3％と大ヒット。

また、2003年1月期放送の『GOOD LUCK!!』では柴咲コウさんと共演し、初回31.6％、最終回で37.6％を記録し、全10話の期間平均は30.6％と、こちらもヒットドラマとなりました。

木村さんはその後も、2007年1月期放送の『華麗なる一族』、2011年10月期放送の『南極大陸』、2013年10月期放送の『安堂ロイド〜A.I. knows LOVE?〜』で主演を務めているのですが、『安堂ロイド』については初回19.2％を記録したものの、その後は右肩下がりとなり、第4話と第9話で自己最低の10.3％、全10話の期間平均も12.8％という結果に終わりました。

これは木村さんだけに原因があるわけではなく、脚本や演出にも大きな原因があったのですが、現在の木村さんはSMAP解散騒動の影響もあって人気が著しくダウンしているため、TBSとしてはかなり心配をしているようです。

前出のテレビ関係者は、「TBSは完全にキムタクに足元を見られてますよ。SMAP解散直後のタイミングとあって注目が集まるのは事実。だから、キムタクがキャスティングに関して強硬に出ているんです。」と語り、今回は主要キャストだけでなく、脇役までいつも以上に注文を付けているそうで、業界内では「SMAP解散直後の様子をリークされないため、自分に近い関係者で固めようとしたのでは？」という見方まで出ているとのこと。

また、『A LIFE』のヒロインのキャスティングはかなり難航していたと東スポなどが報じていましたが、ヒロイン候補に挙がっていた1人をゲスト出演させるという話があるそうで、同関係者は「ヒロイン役で断られた綾瀬はるかに1話限りでのゲスト出演を持ちかけ、先日決まったようだ。毎話のゲスト出演ですら主演級を指名しようとしているわけだから、パンク寸前と言われる制作費が今後、さらにかさむことになりそうです」と語っています。

そして、これに対してネット上では、

• 内容が良ければ視聴率は取れると思うけど、どうでしょうね…
• 出演者が豪華じゃなくても、面白いものはじわじわ視聴率上がるのに。
• 中身の問題でしょ。見たい！と思う内容であれば見るし、なんかつまんねぇなぁ…と思ってしまったら見ないし。それだけ。
• 初回は話題もあり視聴率いいかもしれないけど、結果的に平均１０％くらいとかだったりして・・・
• このキャストなら木村がいない方が視聴率伸びるんじゃないかな
• キャストで数字取れたとしても、木村拓哉では数字取れない
• 内容ですよね。あまり知られていない俳優さんでも、半沢直樹のときみたいに、それを機にみんなが気になる俳優さんになることもあるだろうし。やり方が、オリックスの打線みたいで結局コケそうだけど。

などのコメントが寄せられています。

15日発売の週刊誌『週刊文春』も『A LIFE』に関する記事を報じており、木村さんの意気込みは撮影前から相当なもので、プロデューサーとも念入りに打ち合わせを行い、脚本にも木村さんの意見が反映されているといい、ドラマのタイトルについても、当初は『GET READY！！』や『零に挑む』だったものの、「A」はA級などの最上級を表す言葉だということや、「LIFE」という言葉が好きな木村さんの意向もあり『A LIFE』に决定したとのこと。

また、このドラマの放送時期については、ジャニーズ事務所側から今年10月期放送に前倒し出来ないかという相談があったそうなのですが、10月からは米倉涼子さん主演の人気医療ドラマ『ドクターX ～外科医・大門未知子～』(テレビ朝日系 木曜21時)が放送され、TBS側は『ドクターX』には勝てないと判断したため、ジャニーズ事務所側からの要望を断ったそうです。

しかし、この話が木村さんの耳に入り激怒したそうで、木村さんは「勝てばいいんでしょ？ だったら俺が言う共演者やゲストを出して」と言い始めたことから、豪華キャストが揃ったといい、さらに山崎努さんや笑福亭鶴瓶さんにも出演オファーをしたたため、見積もりで1話あたりの制作費が1億円を超える回も出てしまったといいます。

通常の民放ドラマの1話あたりの予算は3000～4000万円で、そのうちの25％程度が出演者のギャラとのことなのですが、『A LIFE』では医療機器についても本格的なものを使用しているため、使用料は1000万円単位にもなるため、木村さんの要望通りにキャスティングした場合、ギャラだけで3000万円を超えてしまうそうです。

以前であれば木村さんが主演というだけで高視聴率が望め、脇を固める俳優も豪華であれば、その分高い数字を得られる可能性が高まったのですが、今は出演者が豪華というだけで数字は取れず、ただでさえ木村さんのイメージが悪くなっているため、相当面白いドラマでなければ高い数字は取れないかと思われます。

木村さんにとってはSMAP解散後初の主演ドラマで、来年4月29日には主演映画『無限の住人』(三池崇史監督)の公開も控えていることから、ヒットさせたいという気持ちはこれまで以上に強いと思われますが、とりあえず初回の視聴率と世間の反応に注目したいところです。