SMAPの木村拓哉さんが主演を務めたドラマ『アイムホーム』(テレビ朝日系)の最終回が18日に放送され、関東地区での平均視聴率が19.0%、瞬間最高視聴率は24.5%を記録した事が明らかとなりました。
木村さんは『アイムホーム』で初めてテレビ朝日系の連続ドラマで主演を務め、初回平均視聴率は今年の民放連続ドラマの中でトップとなる16.7%を記録し、第2話の視聴率は14.0%、第3話は13.5%、第4話は12.6%、第5話は14.5%、第6話は13.2%、第7話は13.4%、第8話は13.8%、第9話は16.5%で初回以降初めて15%を超え、最終回は自己最高となる19.0%で、この数字も現時点で今年放送された民放連続ドラマの中でトップ。
更に、全10話の平均視聴率も14.8%で、今年1月期に同枠で放送された沢村一樹さんが主演のドラマ『DOCTORS3～最強の名医～』を抜き、現時点ではトップとなっています。
『アイムホーム』は、1997年7月～1998年12月まで『ビッグコミックオリジナル』で連載されていた石坂啓さんによる漫画『アイ’ム ホーム』が原作となっているのですが、最終回前の12日に放送されたラジオ番組『木村拓哉のWhat’s up SMAP』(TOKYO FM)にて、石坂さんから話を聞く機会があったというリスナーから、「『アイムホーム』を最初に書くときに、ちょうど、同じく記憶をなくした男が主役の『ギフト』（フジテレビ系）というドラマを木村さんが演っていて、影響を受けたと話していらっしゃいました」というお便りが届いており、意外な繋がりがあったことが明らかになっています。
ちなみに、『ギフト』は1997年4月期にフジテレビ系の水曜21時のドラマ枠で放送された作品で、木村さん演じる記憶喪失の早坂由紀夫の葛藤を描く社会派サスペンスドラマとなっているのですが、木村さんがドラマ内でバタフライナイフを振り回しているシーンがあり、これに影響を受けた当時13歳の少年が、当時26歳の女性教師をバラフライナイフで刺し殺害してしまう「栃木女性教師刺殺事件」を起こし、少年がこのドラマを観て「かっこ良さ」を見出したなどと供述。
これに各マスコミは「少年がドラマの影響で人を殺した」等と報道、これらの事件が発生したことなどから、当時放送されていたこのドラマの再放送は打ち切られ、ビデオ化もされていたものの現在は廃盤で、DVDも発売されていません。
ちなみに、『アイムホーム』と同時間帯に今期TBS系で放送されていた元AKB48の大島優子さんが主演の『ヤメゴク～ヤクザやめて頂きます～』も18日に最終回を迎え、平均視聴率は6.2%という結果となっていたのですが、ラストシーンでは『アイムホーム』でのキーアイテムとなっていた仮面と思われお面が映し出されるというサプライズがあり、ネット上では話題になっていました。
（↓の画像は、『アイムホーム』の仮面と『ヤメゴク』のラストシーンに映し出されたお面）
これにネットでは、
- ただいま～～～と帰れる家族を大切にしようと思わせてくれた素敵なドラマでした。最後の仮面が取れていく時の二人の表情に、自然と涙が出ました。
- アイムホーム面白かった！裏が大島優子だからこっち見てたけど正解でした！ハッピーエンドだったし家族についていろいろ学ばせてもらえたような気がする。ありがとうございました(^-^)
- ギフトそろそろDVD出してくれ。あれをお蔵にするにはもったいない。自分の過去の過ちを記憶を取り戻しながら償っていく・・・アイムホームにつながるとてもいい作品だと思うよ。記憶を取り戻す過程にぞくぞくした覚えがある。
- アイムホーム、家庭も会社も問題を全部（多分）回収してスッキリ終わった良い最終回。つくづく完成度の高い脚本だったと思う。「仮面を着けているように見える」というのは仮面夫婦が具現化した姿だったのか。10本の鍵を1本ずつ開けることで過去が明らかになる趣向はすごく気が効いてて面白かった。
- アイムホーム最終回で泣きまくり。素晴らしい…。久しぶりにいい最終回を観たし、木村くんの熱演に感動。演技力すげえ。「キムタクは何やってもキムタク」と言いたがる輩は、自分達の方こそ木村拓哉に「キムタク」仮面を勝手にかぶせて、彼の演技を何一つ見ていないのだと言いたい。
などのコメントがありました。
惜しくも最終回の視聴率が20%には届かなかったものの、『アイムホーム』に対しての視聴者からの反応を見てみると絶賛する声が多数寄せられており、昨年7月期に放送された月9ドラマ『HERO』(フジテレビ系)に負けず劣らずといった感じで、録画再生率もかなり高いのではないでしょうか。
そして、『アイムホーム』の原作は『ギフト』影響を受けていたという運命的な繋がりがあったことが明らかとなっていますが、バタフライナイフを使った事件が発生してしまったものの、この作品を見たことがある方は非常に高い評価をしており、今後再放送もしくはDVD・Blu-ray化してほしいものですね。