今年9月にデビュー25周年を迎える国民的アイドルグループ『SMAP』が、12月31日をもって解散することをジャニーズ事務所が発表しました。
ジャニーズ事務所は14日未明にFAXで、「デビューより25年間アーティストとしてグループ活動をして参りましたSMAPは2016年12月31日を持ちまして解散させていただくことになりました。」と年内をもって解散することを発表。
今年1月に表面化した分裂・解散騒動後、メンバーからグループ活動を存続させたいという意向を受けて、事務所としてはSMAPをサポートするために様々な準備を進め、2月から8月10日まで個々のメンバー、メンバー全員との面談を重ね、音楽番組への出演、コンサートの開催、『SMAP×SMAP』の20周年とCDデビュー25周年を記念したイベントの企画などを提案し、協議を進めてきたそうです。
しかし、議論を行っていく中で「今の5人の状況ではグループ活動をすることは難しい」という要望をメンバー数名から受け、7月に出演を予定していた大型音楽番組『音楽の日』(TBS系)と『FNSうたの夏まつり』(フジテレビ系)への出演を辞退した経緯があったといいます。
また、8月に入ってから落ち着いて考える時間を持ち、前向きな状況が整うまでグループ活動を休止することを提案したものの、メンバー数名から「休むより解散したい」という希望があったことから、「全員一致の意見ではないものの解散したいと考えるメンバーがいる状況でのグループ活動は難しいと判断し、本日の御報告となりました。」と解散することに至った説明。
ファンや関係者に向けて、「25周年のコンサートやイベントを待ち望み応援してくださっているファンの皆さま、そして彼らを今日まで支えてくださった関係者の皆さまのご期待に応えることができず本当に心苦しく、私どもの力不足をお詫び申し上げます。誠に申し訳ございません。」と謝罪をしています。
<12月31日をもって解散することが決定したSMAP>
(左から香取慎吾さん、稲垣吾郎さん、中居正広さん、木村拓哉さん、草彅剛さん)
そして、メンバーそれぞれのコメントも同時に発表。
中居正広さんのコメント
木村拓哉さんのコメント
稲垣吾郎さんのコメント
草彅剛さんのコメント
香取慎吾さんのコメント
SMAPは年内をもって解散することが決定したものの、メンバー全員が9月の契約をすでに更新し、ジャニーズ事務所に残留することはすでに決定しており、来年以降はそれぞれがソロ活動をこれまで通り行っていくとのことです。
各スポーツ紙が報じている記事によると、ジャニー喜多川社長がSMAPの解散を否定した5月以降に、メンバーはジャニー社長と2回、個別で2回、今後の活動について協議し、メリー喜多川副社長との面談は無かったものの、藤島ジュリー景子副社長とも会談を重ねていたといいます。
木村さんはグループの存続、25周年の活動には積極的で、中居さんも解散に対しては否定的で「できれば(解散せず)このままやっていきたいという考え方」だったそうなのですが、稲垣さん、草彅さん、香取さんの3人は8月10日に、とりあえずSMAPの活動を休止するという事務所側からの折衷案に対して、「休止は中途半端。休止明けのプランが立てられるなら活動休止でもいいけど、いつ活動を再開するかというのは自分たちの中にない。だったら、中途半端にファンに期待を持たせるより、潔く解散を選んだ方がいい」と希望。
翌11日には事務所の役員協議が行われ、グループの活動を継続するのは難しいと判断し、解散が正式決定したそうで、解散までにコンサートの開催、新曲のリリース、25周年イベントなどは無く、5人での会見も行わないといいます。
なお、香取さんが25周年記念コンサートの開催を拒否したなどと、週刊誌『女性セブン』などによって報じられたものの、関係者は「嫌がったというより、虚脱感の方が大きかった。やりきったという感じが強かった」「(ほかのメンバーへの)文句を言うことはなかった。5人で今まで以上のパフォーマンスはもうできないということのように感じた」などと語っています。
このようにして年内をもってSMAPが解散することが決定したとのことなのですが、そうなると大晦日に放送される『NHK紅白歌合戦』をラストステージにすることが期待されるものの、現段階では「それは100%ない」とテレビ局の関係者が語っています。
また、年内をもって解散となる背景には、『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)の存在があるといい、9月の改編期に打ち切るのは「後番組の準備期間もなく困難。最もお世話になった番組であり、次の改編期の年内いっぱいでの終了となった」とも語っています。
そして、SMAPは2020年の東京パラリンピックを支援するために設立された「日本財団パラリンピックサポートセンター(パラサポ)」の応援サポーターを務めており、PR活動に協力してきましたが、これも14日をもって活動は終了するといい、これから正式発表される予定とのことですが、現時点で代役などは決まっていないそうです。
その他に、SMAPのファンクラブについてですが、SMAPのファンクラブの新規入会受付、更新手続きは14日をもって停止することが発表されており、入会している会員が支払った4000円の年会費については、準備が整い次第返金するといい、今後については「新に彼らひとりひとりの活動を応援していただける、新サービスの提供を検討しております」とし、『ジャニーズファミリークラブ (JFC)』内に、個々のファンクラブが立ち上げられることになりそうとのことです。
これに対してネット上の反応を見てみると、
- 個人でやっても彼らだったら十分やっていけると思う
- 今回の件で、他のジャニグループをテレビで見る気も失せています。事務所の扱い方が他のグループにもこんな感じだとすると、今後に不安でジャニ自体応援する気が失せました。
- 1つの歴史が終わるね。残念だけれど、ありがとう。お疲れ様でした。個人個人の活躍を楽しみにしています。
- 複雑な関係でグループ活動続けるより、個人で活動したほうが全然いいと思う。彼らの生歌は聴けなくなるけど、曲はなくなるわけじゃないから。
などのコメントが寄せられています。
多くの方から愛されていたグループだけに、ついに現実のものとなってしまった解散を悲しむ声は多く上がっているのですが、あの騒動以降のグループの状態を見て、解散はしょうがないという声も多く上がっていますね。
SMAPはメンバーそれぞれがソロでも活躍している数少ないグループで、グループが解散となってしまったとしても、表舞台から消えてしまう可能性は低く、来年以降のソロ活動に注目をしたいところです。
しかし、今後のソロ活動について『スポーツニッポン』などは、香取さんが「ライブの演出を担当するなどSMAPを一番楽しんでいた。マネジャーがいなくなって仕事への情熱をなくしている」といった関係者の証言を掲載し、親しい仲間には「辞めたっていいんだ」とも漏らすこともあるといい、絵画やファッションなどのアート方面で才能を発揮していることから、将来その道に進む可能性を指摘する人もいるといい、もしかすると芸能界から離れて活動することも考えられるようです。
香取さんはドラマやバラエティ番組などでも活躍しており、今後テレビでその姿を見られなくなってしまうというのは非常に残念ではあるのですが、芸能界を離れたいと思っているのであれば無理に芸能活動を続けるのではなく、自分がやりたい活動をしていき、また以前の様なイキイキとした笑顔、姿を見せてほしいですね。