旧ジャニーズ事務所（現SMILE-UP.）が10月2日に行った会見で、タレントと契約を結ぶ新たなエージェント会社を約1ヶ月以内に設立することを発表しましたが、現在もまだ新会社の設立は発表されておらず、ニュースサイト『ピンズバNEWS』はその裏側を報じています。
記事では芸能プロダクション関係者が、エージェント会社の設立が遅れている理由として考えられることとして、「被害者への補償の件」と「今後も増えるとされる“離脱者”との交渉」の2つを挙げています。
前者に関しては1日に、現時点で性加害の事実確認が取れている被害者35人中30人から、補償内容に同意する連絡をもらったこと、そして23人に対しては11月30日までに補償金の支払いが完了したことを事務所の公式サイト上で発表しましたが、他にも被害を訴えている人は約800人います。
また、10月にはジャニー喜多川さんからの性被害を訴えていた元ジャニーズJr.の40代男性が、旧ジャニーズ事務所の対応が不十分だったことで自殺するという問題もあり、これらのトラブルも要因として考えられるとしています。
そして、もう1つの理由として考えられているタレントとの交渉について芸能プロ関係者は、「新会社と契約せずに独立されてしまうのは、事務所の弱体化につながる。契約はタレントの自由意志とはいえ、事務所は当然、“説得”をする。その交渉などで新会社の立ち上げが遅れていると囁かれています。そして現在、特にジュニア（旧ジャニーズJr.）が大量に離脱するのでは、ともっぱらなんです。」
と明かしています。
旧ジャニーズ事務所には11月時点で約200人のジュニアが在籍しているのですが、その中でもメディア露出が多い『美 少年』『HiHi Jets』『Aぇ! group』といったグループは、デビューが近いとかねてから週刊誌などに報じられていたものの、メンバーの様々なスキャンダルに加えて性加害問題によって、今後いつデビューできるか不透明な状況にあります。
その一方で、5月に退所した7人組グループ『IMP.』（旧名・IMPACTors）は、滝沢秀明さんの事務所『TOBE』に移籍後早々にデビューを果たし、さらに2日放送の『ベストアーティスト2023』（日本テレビ系）にVTR出演するなど順調に活動しており、こうした動きを受けて複数のジュニアがTOBEへの移籍を検討しているといいます。
＜↓の画像は、TOBEに移籍したIMP.のメンバー写真＞
そのため、ジュニアのプロデュースを手掛ける『Annex』（旧・ジャニーズアイランド）の社長等を務める元『V6』の井ノ原快彦さんは、不満の声をあげているジュニアをなだめて残留するように説得しているそうです。
旧ジャニーズ事務所からの離脱を懸念されているのはジュニアだけでなく、3年前に『Snow Man』と同時にCDデビューした『SixTONES（ストーンズ）』もだと芸能プロ関係者は語り、「彼らは今、事務所との交渉が難航している、と聞こえてきています。2024年以降もSixTONESは多くの仕事が控えているため、独立せずに新会社とエージェント契約をしてグループ活動を続けると考えられてきましたが……すべてが順調というわけではないようです」
としています。
＜↓の画像は、SixTONESのメンバー写真＞
今後控えているのは、ニューアルバムやファンクラブ会員限定で販売する来年のカレンダー、その他に松村北斗さんと京本大我さんはそれぞれ主演映画が来年公開予定で、加えてまだ未解禁ながら、7月期に日本テレビ系の日曜ドラマ枠（日曜22時30分）で放送の作品に田中樹さんが2番手での出演が内定し、すでにドラマの撮影はスタートしているといいます。
このように多くの仕事を抱えながら、SixTONESのメンバーとの交渉が難航している理由は、事務所内での扱いや給料といった待遇面への不満としています。
SixTONESは、旧ジャニーズ事務所で現在活動中のグループの中で、上位に入るCD売上を記録しており、ファンクラブ会員数（通し番号）は70万人台と多くのファンを抱えているものの、Snow Man等と比べるとメディア露出は少ないほか、「基本的にグループやメンバーの意見は会社には通らず、上から降りてくる方針に従わねばならない」という部分に強い不満を抱いているとの報道もあります。
それにより、SixTONESはかねてから週刊誌『週刊文春』などにも、今後退所の可能性が高いグループとして名前を挙げられてきました。
そうした中で、Snow ManとSixTONESをプロデュースし、デビューに導いた滝沢秀明さんは先月にSNSでのライブ配信の中で、旧ジャニーズタレントについて語る場面があり、固有名詞を避けながらも「守ってやりたいと思う子は多い」としていました。
今のところ、SixTONESが旧ジャニーズ事務所を離れて、TOBEに移籍するという具体的な情報はなく、事務所に残留となるのではとみられているようですが、これに関しても現時点では噂、憶測の話なので、今後どういった形になるのか引き続き動向を注視していきたいですね。