『King & Prince』からの脱退を経て、元日にデビューした『Number_i(ナンバーアイ)』が、今年の『第66回 日本レコード大賞』の大賞(最優秀作品賞)有力候補に浮上しているとニュースサイト『ピンズバNEWS(双葉社)』が伝えています。
Number_iのデビュー配信シングル『GOAT』は、YouTubeでのMV(ミュージックビデオ)再生回数が日本の男性アーティストでは史上最速の3日で1,000万回再生に到達(16日時点で約7,100万回再生)し、7月末にはオリコンのストリーミングランキングで累計再生数が1億回を突破するなど大ヒットを記録しました。
そんなNumber_iと同様に高い人気を誇る『Snow Man』も、7月リリースの両A面シングル『BREAKOUT/君は僕のもの』が大ヒットを記録し、『BREAKOUT』のMVはYouTubeで公開から6日で2,000万回再生を記録(16日時点で約6,390万回再生)するなどしています。
ただ、Snow Manが所属するSTARTO ENTERTAINMENTは旧ジャニーズ事務所から引き続き、「事務所内でアーティスト同士が賞のために競争するのはしのびない」として、今後もレコ大とは距離を置く方針をとると見られるとピンズバNEWSは伝えています。
そうしたことも背景にあり、今年のレコ大有力候補としてNumber_iの名前が挙げられているといいます。
レコード会社関係者によれば、Number_iのプロデュースを手掛ける所属事務所『TOBE』の滝沢秀明社長は、タレントの売出しにかなり力を入れているとし、「TOBEのNumber_iが『レコード大賞』を受賞したら、“旧ジャニーズ、STARTO社が取れない賞を取った”という優位性が生まれると考えられます。当然ながら、世間にもNumber_iが“日本の音楽界を代表する賞に輝いたグループ”だとアピールできるし、グループの勢いをより加速させることになると。『レコ大』は歴史ある賞で番組の視聴率も高い。Number_iのファン層以外にもあらためて彼らを知ってもらえる機会ですよね。そして、近年“オワコン”という声も聞こえていた『レコ大』ですが、まだまだ影響力は健在。」
だとし、レコ大の受賞はグループに様々な好影響を与えるとしています。
Number_iはレコ大の受賞だけでなく、『第75回 NHK紅白歌合戦』への初出場も有力視されているとし、「TOBEがライバルであるSTARTO社に優位性を持つという意味でも、Number_iの『レコード大賞』受賞、そして続く紅白への出演はかなり大きなこと。そして、滝沢氏はそこに向けて戦略性を持って動いていくと見られています」
とレコード会社関係者は語っています。
この報道を受けてネット上では、
- Number_iのファンだけど、今年のレコード大賞はCreepy Nutsの「Bling‐Bang-Bang-Born」だと思ってる。
新人賞や優秀作品賞は受賞はするかもだけど大賞は違うかなと感じる。 - 今更レコ大と言われても誰も興味無いと思いますが…ここまで順調にきてるのに、そんな賞を貰っても意味あるの?
変にアンチやらマスコミに「金で買った」なんて下げ記事書かれるのは嫌 - レコード大賞って金で買える賞って出ちゃったからな…なんの価値もないよ
- レコ大って昭和の遺物って感じ。平成すらとっくに終わってるのにいつまで続けるんだろ
- レコード大賞って大手レコード会社の宣伝のようなものだから、TOBEレーベルで出しているNumber_iには関係ない気がするけど
- もしこの話に滝沢社長が乗ったらがっかり。そもそもレコード大賞の趣旨が分からない。
単純にレコード(CD)が一番売れたアーティストが受賞するのが当然ですが実際はそうではない。
裏で特定の権力で無名に近いアーティストが受賞したり、お金を積んで受賞という件もありました。題名からしてもう時代に合っていないし紅白以上に価値がない。
などの声が上がっています。
日本レコード大賞は、大手芸能事務所、大手レコード会社の所属アーティストが大賞候補となる優秀作品賞を受賞し、その中にはそこまでヒットしていない楽曲が含まれることもあり、そして2016年には週刊誌『週刊文春』がレコ大買収疑惑を報じ、これによって番組のヤラセ、出来レース疑惑を巡って大騒動に発展しました。
この件はウヤムヤにされたまま現在に至っており、レコ大の権威は失われつつあります。
それは番組の視聴率にもハッキリと表れており、昨年のレコ大では“ミセス”こと『Mrs. GREEN APPLE』のヒット曲『ケセラセラ』が大賞、アイドルグループ『FRUITS ZIPPER』が最優秀新人賞を受賞しましたが、第1部(17時半~)の平均世帯視聴率は6.7%、第2部(19時~)は9.6%となっていて、レコ大史上初めて第2部の数字が2ケタを切りました。
そして、レコード大賞を受賞することによってお金で買収したのではないかなど、あらぬ疑いをかけられる可能性は十分あることから、Number_iのファンからも大賞有力候補との報道に対して期待の声は少ない様子です。
また、Number_iは大手レコード会社には所属しておらず、TOBEの独自レーベル『TOBE MUSIC』から楽曲をリリースしているため、優秀作品賞に選出される可能性は低いのではとも予想されていますが、『GOAT』も今年話題になった楽曲ではあるので、果たしてレコ大の大賞候補に選ばれるのかどうかに注目したいですね。