NHKが14日に2024年度の番組編成を発表し、元『A.B.C-Z』の河合郁人さんと『ニューヨーク』が司会で、ジュニア(旧ジャニーズJr.)等が出演の『ニュージェネ!』(旧・ザ少年倶楽部)や、『King & Prince』の永瀬廉さんと高橋海人さん等が司会の『プレミセ!』(旧・ザ少年倶楽部プレミアム)など、旧ジャニーズ事務所(現SMILE-UP.)のタレントがレギュラー出演する8本の番組終了などを発表しました。
NHKはジャニー喜多川さんの性加害問題を受けて、「被害者への補償や再発防止が着実に実施行されていることが確認されていない限り、当面新規の出演依頼を行わないとする方針」
を定めていました。
そして、14日に行わった会見で稲葉延雄会長は、旧ジャニーズ事務所による被害者補償について「率直に言って、我々の期待している動きに比べると少し遅い」などと語り、山名啓雄メディア総局長は「SMILE-UP.、STARTO ENTERTAINMENTに所属している方は現時点では新規での契約はしないというスタンス」として、4月以降の番組出演について「新規の出演はなくなる」と説明しています。
これによって旧ジャニーズ事務所のタレントがレギュラー出演する番組はゼロとなるものの、再放送や声の出演などはあり得るとしています。
NHKの発表によると2023年度をもって終了する番組は『ニュージェネ!』『プレミセ!』のほか、『SixTONES』が出演の『バリューの真実』、『WEST.』(旧ジャニーズWEST)の桐山照史さん出演の『言葉にできない、そんな夜』、中間淳太さん出演の『世界サンライズツアー』、永瀬廉さん出演の『とまどい社会人のビズワード講座』、『A.B.C-Z』が出演のラジオ番組『STUDY!ぼくたちとみんなのラジオ』、『Hey! Say! JUMP』の八乙女光さん、伊野尾慧さんやジュニアが出演の『らじらー!サタデー』となっています。
また、『Snow Man』の佐久間大介さんが出演の『みんなの手話』、『TOKIO』の城島茂さんが出演の『民謡魂 ふるさとの唄』、『KinKi Kids』の堂本光一さんがナレーションを担当の『The Covers』などについては、出演者を変更して放送を継続予定としています。
このようにNHKは新年度より旧ジャニーズ事務所のタレント起用をゼロとし、番組から完全排除することを明らかにしており、この対応に対してネット上では、
- ここまでやる必要があるんだろうか
- えー何かもう、もはやいじめじゃない?
- 大切にしてた物が無くなるのは辛すぎる
- 受信料払ってるの来月から止めたい
- もう補償が全て終わってNHKが解禁しても、旧ジャニーズ側からそちらにはもう出ませんって言ってほしい
- バリューの真実は大人の私でも興味深いテーマが多くて、終了してしまうのが非常に残念
- NHKプレミアムこれで、3月でスッキリ解約出来るわ。こっちもせいせいする。しかしNHKもさんざん旧J使っておいてやり方が極端で汚いね。
- NHKの判断は素晴らしいと思います。評価に値します。
- やっとかよ、遅いわまじで
- 民放もこれくらいやれよ
- STARTOもダメなんだ。「同じ穴の狢」と言われても仕方がないと言えばそうだが、一つの時代が終わった感じがする。
民放もこの姿勢は見習うべきだろう。「タレントに罪は無い」は通用しない
などと賛否の声が上がっています。
NHKは昨年10月に『NHKニュース7』で、同局のトイレでジャニー喜多川さんから性加害を受けたという被害者の証言を伝え、この告発を受けて『ザ少年倶楽部』の公開収録を即中止としました。
その後の会見で稲葉延雄会長は「大変重く受け止めている。看過できない問題」とし、番組タイトルを『ニュージェネ!』に変更したほか、これまで番組の出演者は大半がジュニアでしたが、他事務所のアイドルやアーティストも出演の番組に変更しました。
ただ、旧ジャニーズ事務所との契約は2023年度末までとしていて、2024年春までに終了する方向で調整していると『朝日新聞』などが伝えていました。
そのため『ニュージェネ!』や『プレミセ!』の終了については驚きはなく、当初の予定通りの対応を取ったまでだと思いますが、2024年度から旧ジャニーズ事務所のタレント起用がゼロになるというのは少し驚きました。
そして、NHKの毅然とした対応に対してファンからは怒りの声が噴出しており、ネット上では大荒れとなっていますが、4月から旧ジャニーズ事務所のタレントが新会社のSTARTO ENTERTAINMENTと新たな契約を結ぶことによって、NHKも対応を改めて検討していく形になるのではないかと思います。
旧ジャニーズ事務所からの出場がゼロとなった昨年の『NHK紅白歌合戦』は、K-POP勢を大量起用するも視聴率上昇とはならず、前年から視聴率を大きく落とし、2部制になった1989年以降では歴代ワーストの世帯視聴率となっていたので、今年からまた紅白にも出場させるのではと思いますが、民放は変わらず番組への起用を続ける中で、NHKはどういった対応を取っていくのか、引き続き動向を注視していきたいです。