『KinKi Kids』の堂本光一さんと堂本剛さん、シンガーソングライター・吉田拓郎さんがMCの音楽バラエティ番組『LOVE LOVE あいしてる』(フジテレビ系)が約16年ぶりに、スペシャル番組『LOVE LOVE あいしてる 16年ぶりの復活SP』(7月21日放送)として復活することが先日発表されました。
『堂本兄弟』の前身番組にあたる『LOVE LOVE あいしてる』は、1996年10月~2001年3月まで放送され、KinKi Kidsの2人と吉田拓郎さんのテレビ共演は10年ぶりとのこと。
<↓の画像は、『LOVE LOVE あいしてる』がレギュラー放送されていた当時のKinKi Kids>
番組にはレギュラー出演していた篠原ともえさん、『THE ALFEE』のギター・坂崎幸之助さんらも集結し、ゲストとしてフリーアナウンサー・古舘伊知郎さん、俳優・菅田将暉さんが出演するとのことなのですが、16年ぶりに復活の裏ではある異変が起きていたとニュースサイト『サイゾーウーマン』が報じています。
<↓の画像は、7月21日放送の『LOVE LOVE あいしてる 16年ぶりの復活SP』のワンシーン>
その“異変”というのは、番組の名物プロデューサーだった“きくちP”こときくち伸さん(本名=菊地伸 55歳)をはじめ、番組収録に“きくち派”とされていたスタッフやバックバンドメンバーも参加していなかったそうです。
きくちPは『LOVE LOVE あいしてる』の他に、『HEY!HEY!HEY!』『僕らの音楽』『FNS歌謡祭』など、フジテレビで制作された多くの音楽番組を担当していた方で、フジテレビの名物音楽プロデューサーでした。
<↓の画像が、“きくちP”こときくち伸さんの写真>
しかし、2014年6月に行われた人事異動で地上波の制作現場からは完全に離れ、現在は「フジテレビジョン総合開発局メディア開発センターペイTV事業部ゼネラルプロデューサー」として、CSで放送の音楽番組を担当しています。
きくちPが異動となった理由については定かではありませんが、自身が手掛けていた番組に出演するアーティストについては「口パク」を認めないという方針をとったことで、芸能事務所側とトラブルになっていたという噂もあります。
きくちPは2013年3月5日に更新したブログで、「『MUSIC FAIR』は去る2月6日の会議・全会一致で『僕らの音楽』『堂本兄弟』同様『口パク』を受け入れないことを決めました。『多くの視聴者がカラオケや口パクでも一向に構わないと思っている事も、充分把握』した上で『多くのゲストを擁する音楽番組としては、画期的な取り組み』に挑みます!歌手であるからには、フツーに歌えることが絶対条件だと思うので。」と、口パクをNGとすることを発表。
この発言は各メディアが取り上げ、大きな反響を呼ぶことになりました。
そして、その後行われた『FNS歌謡祭』に出場した嵐が口パクだったことから物議を醸し、嵐批判がヒートアップ。
この「口パクNG」は視聴者側からは支持の声が多く上がっていたものの、業界側からは良い反応は得られなかったと言われており、『サイゾーウーマン』によれば、ジャニーズ事務所、アミューズなどの芸能事務所が不満を抱き、きくちPにクレームも寄せられた結果、地上波の番組から完全に外されCSに左遷。
きくちPが現場から離れたと同時に、フジテレビは口パク歌唱を解禁して物議を醸したのですが、7月放送の『LOVE LOVE あいしてる 16年ぶりの復活SP』にきくちPが一切関わっていないのも、フジテレビがジャニーズ事務所に配慮したものなのではないかと言われているそうです。
そうした結果、16年ぶりに復活する『LOVE LOVE あいしてる』には、番組を手掛けたきくちPらは全く関わっていないとのことなのですが、これに対してネット上では
- 才能や能力の高いスタッフがみんなBSやCSに飛ばされた結果今のフジテレビが出来上がっていた。(逆にBSフジやフジテレビONE、TWO、NEXTは本体以上に良質な番組増えてきている)
- 飯島派のきくち伸さんは2014年に1000人規模の大左遷で亀山に飛ばされた。『僕らの音楽』も終わってきくち伸さんの変わりに『VS嵐』の人がFNS歌謡祭担当になりワケわからない。FNS歌謡祭になったとさ。才能ある人を全部追い出したら今のフジテレビの出来上がり。
- うちの可愛い子が口パク披露されて音痴がバレてヒステリック親子が圧力と権力できくちさんを追い出した。口パク受け入れない番組に口パクで出る方がおかしい!きくちさんじゃないのにLOVE LOVE愛してるを復活させるのもおかしい!きくちさんと音組の作る歌番組が戻ってきて欲しいです。
などのコメントが寄せられています。
きくちPが離れたことによって、『FNS歌謡祭』などの音楽番組の内容などはかなり変更され、以前のように偏りのある人選ではなく、幅広くピックアップされているという部分は良い点ではあるのですが、口パクがOKになったことで音楽番組としての魅力は減少したように感じられますね。
同様のことはGLAYのTERUさん、ナインティナインの岡村隆史さん、東野幸治さんらも言っていましたが、また口パク禁止の番組作りを目指してほしいものです。
そして、これまで画期的なことをやってきたきくちPのことを、いつかまた地上波担当に戻してほしいものですが、ジャニーズ事務所をはじめとした大手とトラブルになってしまったという話なので絶望的なのでしょうかね…。