人気デュオ『KinKi Kids』が10月2日に、デビュー以来毎年開催してきた年末年始のドームコンサート中止を発表したことで解散説などが浮上している中で、ニュースサイト『ビジネスジャーナル』は、KinKi Kidsが一時活動休止の方向で調整しているという話が浮上していることや、最悪の場合「解散もない話ではないかもしれない」と伝えています。
KinKi Kidsは2日にファンクラブ会員に対して、1998年から21年にわたって続けてきた年末年始のドームコンサート中止を報告し、中止の理由については、昨年6月に突発性難聴を発症した堂本剛さん(どうもと・つよし 39歳)の耳の状態を考慮してのものだとしており、「少しずつ回復に向かっているものの、ドームクラスの公演の音圧に耐えうるまでには、残念ながらまだ回復しておりません。(中略)KinKi Kidsとしてのパフォーマンスに制限がかかり、万全な形をお見せすることが出来ないことを考えますと、一旦、今年のドームコンサートはお休みさせていただこう、という結論に至りました」
と説明しています。
しかし、KinKi Kidsは2017年末と今年初めにも例年通りコンサートを開催しているほか、ソロ活動も行っている堂本剛さんは今年6月7日に、『ENDRECHERI TSUYOSHI DOMOTO』と題したコンサートをNHKホールで開催しています。
この時に突発性難聴の症状についても言及し、「完全に治ることはないだろうなと思う」と明かしながらも、発症当初よりは症状が軽くなっており、処方されている薬を服用することによって音響障害を軽減させているといい、「無茶すると(耳を)壊しちゃうだけ。でも、多少の無理はしないと。ちょっとの無理をして楽しかったなという気持ちがいい作用を働かせればいいな」と語っていました。
その後も堂本剛さんは2009年以降、ライフワークとなっている神社仏閣コンサート『平安神宮 LIVE 2018』の3日連続公演を2年ぶりに開催し、耳への負担を軽減させるためにヘッドホンを着用した上でパフォーマンスを披露していました。
<↓の画像は、今年6月放送の『テレ東音楽祭2018』に出演したKinKi Kidsの写真>
(左が堂本剛さん、右が堂本光一さん)
KinKi Kidsはこれまでに歴代最多となる20年連続で東京ドーム公演を開催しており、どのグループよりも年末年始のコンサートを大事にし、ファンもそれを楽しみにしていて、1月1日は堂本光一さん(どうもと・こういち 39歳)の誕生日でもあるため、元日のコンサートでは光一さんの誕生日を祝うというのも恒例となっています。
そうした大事なコンサートを中止することを電撃発表し、ファンらの間ではKinKi Kidsの解散説などが飛び交う事態となっているのですが、『ビジネスジャーナル』の記事では、「剛の体調がなかなか回復せず、年末年始コンサートも中止せざるを得なかったみたいです。それを受けて、“療養優先”で活動をしばらく休止する方向で調整に入ったと聞いています」
とテレビ局関係者が語っています。
さらに、週刊誌記者は堂本剛さんと堂本光一さんはもともと方向性の違いがあったとし、光一さんは舞台の仕事に力を注いでいる一方、剛さんはソロでも音楽活動するほど音楽に力を注いでおり、そうした中で剛さんが突発性難聴を発症したことによって、このまま活動を継続するのは難しいのではないかといった話が聞こえてくると明かしています。
その上で、「9月にタッキー&翼の解散が発表された際、ジャニー喜多川社長としては、今井翼が完治するまで面倒を見るつもりだったみたいですが、翼がジャニーズを辞めたいと言いだした。KinKiについても、同じ道をたどる可能性はないとはいえず、最悪の場合、解散もない話ではないかもしれません」
と語っています。
一方で、月刊誌の編集者は「解散はしたくても、させてもらえないはず」と語っています。
今年に入ってから山口達也さんがTOKIOを脱退、ジャニーズ事務所からも退所し、加えて関ジャニ∞のメンバーだった渋谷すばるさんも退所、さらにタッキー&翼は解散、滝沢秀明さんは芸能界引退、今井翼さんは事務所を退所などと、ネガティブな話題が続いています。
そのため、「そこにきて、KinKiまで解散するとなっては、ダメージが大きすぎますから、なんとか解散は避けたいはずです。活動休止の発表についても、少なくとも年明けまでは正式な発表はないと思います」
としています。
なお、『女性セブン』の記事ではKinKi Kidsの解散説を否定しており、2人が出演するCMも新たに決まったばかりであることや、2014年10月からスタートした冠番組『KinKi Kidsのブンブブーン』(フジテレビ系 土曜午前11時21分)も好調であるため、解散は無いだろうとしています。
今回ドームコンサートを中止したのはあくまでも、「剛くんの耳がドームでのコンサートに耐えられないということ。光一くんも昨年、クラシックなものを見せただけに今回も同じような演出でいいのかという葛藤があったそうです。そこで、満足いくステージを作るためにも、今回は休むという決断をしたそうです」
とスポーツ紙記者が語っています。
堂本光一さんも自身のWeb連載『Show must go on』にて、今年もドームコンサートを開催できないか模索をしたものの、音圧の問題があったり、KinKi Kidsの楽曲は堂本剛さんがソロで演奏しているファンクとは違って「メロディを正確に当てていかなければいけない」といい、KinKi Kidsの曲を大事にしているからこそ今回は開催を見送ったなどと説明しています。
<↓の画像は、堂本光一さんの写真>
このように活動休止や解散の話が出ている一方で、解散説を打ち消す話も複数出ていることから、果たして真相はどちらなのか現時点では分からない状況にあるのですが、少なくとも堂本剛さんは今年もドームコンサートをやりたい思いだったことが明らかになっています。
堂本剛さんは10月16日にトークイベント『第24回 堂本剛独演会「小喜利の私」』を開催し、このイベントを訪れたファンの報告によれば、その中で「ドームは出たかった」「やりたかった」と漏らし、耳への負担を軽減させるためにアンプラグド(電気楽器を使用しない演奏)、アコースティックライブ、トークショーを行うのはどうかと提案したそうなのですが、「それはない」と却下されてしまったといい、「それ以上何も言えなくて、お任せしたら今年のコンサートはなしになった」などと明かしていたそうです。
<↓の画像は、堂本剛さんの写真>
さらに、昨年7月に横浜スタジアムで開催のイベント『KinKi Kids Party! ~ありがとう20年~』は、堂本光一さんが1人でステージに立ち、堂本剛さんは別場所からの生中継での映像出演という形が取られたのですが、これについても剛さんは「会場に行きたい」と伝えたものの、実現しなかったことを明かしていたといいます。
こうした話を聞いてしまうと、KinKi Kidsが一時活動休止や解散となる可能性はあるのではないかと思ってしまうのですが、これまで何度も不仲説などが浮上しながらもジャニーズ事務所に入所して以来25年以上にもわたって共に活動しています。
また、2人の距離感や掛け合いも絶妙ですし、何よりもこれまでに数多くのヒット曲を生み出してきただけに、活動休止は仕方がないことだったとしても、解散だけはしてほしくないというのが正直な思いですね。
それは多くのファン、KinKi Kidsを長年テレビなどで見てきたファン以外の人たちも同様に、解散だけは避けてほしいと思っているとみられるので、今後もKinKi Kidsとしての活動は続けていってほしいです。