『第72回NHK紅白歌合戦』の出場歌手43組が発表され、今年は「ジャニーズ枠」が昨年の7枠から5枠に減少し、今年デビュー15周年を迎えた3人組グループ『KAT-TUN(カトゥーン)』が紅白初出場となったことで話題になりましたが、週刊誌『フライデー』のWeb版『フライデーデジタル』は、この選考に対して“ジャニーズ忖度”がにじんでいるとしています。
『KAT-TUN』は2001年に6人組グループとして結成され、2006年にシングル『Real Face』でCDデビューを果たし、発売初週の売り上げ枚数が75万枚超え(オリコン調べ、以下同)、2ヶ月でミリオンセラーを達成しました。
その後、2010年に赤西仁さん、2013年に田中聖さん、2016年に田口淳之介さんと3年毎にメンバーが脱退していき、デビュー10年の2016年にグループ活動を一時休止、2018年に活動を再開させ、現在までに3枚のシングルをリリースしており、今年3月リリースの28枚目シングル『Roar』は初週に25.3万枚、9月リリースのグループ初となる両A面シングル『We Just Go Hard feat. AK-69/EUPHORIA』は、初週20.5万枚を売り上げました。
現在でも、CDを20万枚以上売り上げるほどの人気を持っている『KAT-TUN』ですが、スポーツ紙記者は、「他のジャニーズグループと比べると、(CDの売上は)あまり誇れるものではありません。それでも、紅白に出場できたのは、やはり事務所の力が大きいでしょうね」
と指摘しています。
女性誌記者も、「ファンにとっては彼らの紅白初出場は本当にうれしいことだと思います。ですが、それがヒット曲を出しての選出ではなく、“周年”を大切にしたいというジャニーズからの“願い”をくみ取っての出場であるならば、ファンも内心は複雑なんじゃないですかね」
と語っています。
『フライデーデジタル』によれば、デビュー15周年ということでフジテレビは今年4月から、『何するカトゥーン?』というアニバーサリー番組を月1レギュラーとしてスタートさせたとし、「テレビ局などの“大手メディア”が、どれだけジャニーズに気を遣っているかわかる例…ともいえる」としています。
芸能プロダクション関係者は、「特にここ数年は“その年のヒット曲を優先したい”ということで、NHKは演歌歌手などを事実上リストラしてきた。ここからも、もう名前だけで紅白に出られる時代でないことは読み取れるのですが、もし事務所が大きければヒット曲には関係なく出られる…というのであれば、公平とは言い難い。ましてや、受信料を取る公共放送のNHKから、事務所の顔色を伺うような忖度感が出てしまう…というのは、決してフェアではないと思いますけどね」
と指摘しています。
このように『KAT-TUN』の紅白初出場は、NHKがジャニーズ事務所に忖度した結果だと感じ取れるとしているのですが、これに対してネット上では、
- 事務所の力具合によって枠が決まってます。とnhkが認めたようなものですね
- TOKIOだってずーっと出ていたからね
- 逆に1番売れてた時に出なかったことに違和感
- なにわ男子を出すよりKAT-TUNを出場させる事を選んだ人達を称賛したい
- ジャニーズに関わらず、紅白は全員が「忖度」選出じゃないの?いつのまにか年末最大の「シラケイベント」になりました。
- 売り上げ枚数だけ気にするなら、何で、KATーTUNがデビュー曲を出して一番売れてた時に、出れなかったんだって話しになるよ
- KATTUNさんに関しては、 同世代や後輩がどんどん出てる中で初めてなのがびっくりした。むしろ長年の努力が認められたんだから、おめでとうでいいと思う
- KAT-TUNには申し訳ないけど、苦労ばかりで不憫だから応援したいっていう気もある。
ジャニファンじゃなくても今回の初出場決定はおめでとう!って感じ - そのジャニーズ忖度のせいで15年前デビュー曲でミリオンヒットを記録したのにも関わらず紅白に出られなかったのがKAT-TUNというグループなんですがね
などの声が上がっています。
このタイミングで『KAT-TUN』が紅白初出場を決めた裏に、ジャニーズ事務所からの猛プッシュがあったとの噂は、ニュースサイト『サイゾーウーマン』や『日刊大衆』なども伝えています。
記事によれば、今年の紅白でNHKが当初用意したジャニーズ枠は「4枠」だったそうですが、ジャニーズサイドはその4枠に加えて、『KAT-TUN』と11月にデビューした『なにわ男子』をねじ込もうとしていたといい、ジャニーズの“ゴリ押し”によって最終的には『KAT-TUN』のみ出場が決まったとし、『なにわ男子』は来年の出場が確実とも言われているそうです。
また、『KAT-TUN』が今年猛プッシュされていた背景について、「亀梨さんは、ジャニーズ事務所社長の藤島ジュリー景子氏の特別なお気に入り、いわゆる“スペオキ”だといいます。」
との情報も伝えています。
このように『KAT-TUN』の紅白初出場を巡って様々な情報が飛び交っており、今勢いに乗っている『ジャニーズWEST』などのグループを差し置いての出場に対しては、ジャニーズファンからも疑問や批判の声が上がっている状況です。
ただ、『KAT-TUN』はデビュー曲が記録的な大ヒットをするも、2006年当時は紅白のジャニーズ枠が2枠で、『SMAP』と『TOKIO』で固定されていたことから紅白に出場できず、その後はメンバーの脱退や後輩グループの台頭もあり、デビューから早15年も経っていることもあり、今年の紅白出場に文句はないといった反応も少なくありません。
『KAT-TUN』の紅白初出場を巡り賛否両論となってはいますが、紅白の舞台で最高のパフォーマンスを是非とも見せてほしいですね。