28日放送の音楽番組『ミュージックステーション』(通称:Mステ テレビ朝日系 20時)に、男女7人組グループ『AAA(トリプル・エー)』が6年ぶりに出演し、5日発売の新曲『涙のない世界』を披露する予定となっているのですが、同番組への出演が6年も空いたのは、ジャニーズ事務所の圧力が原因だとニュースサイト『日刊サイゾー』が報じています。
エイベックスに所属するAAAは、2005年9月にデビューを果たし、デビューシングル『BLOOD on FIRE』は同年の『日本有線大賞』で有線音楽賞、『第47回日本レコード大賞』では最優秀新人賞を受賞。
その後も精力的な活動を続け、2008年1月リリースのシングル『MIRAGE』がデビュー以来、初めてオリコンのランキングで1位を獲得しました。
その後もリリースしたシングルやアルバムは上位にランクインし、2010年以降は、毎年『日本レコード大賞』の優秀作品賞を受賞するのと同時に、『NHK紅白歌合戦』にも6年連続出場を果たしており、エイベックスを代表する人気グループです。
- AAA『涙のない世界』MV(YouTube)
そんなAAAが『Mステ』に初出演したのは、デビューから4年後の2009年10月のことで、その後2010年5月に2度目の出演、同11月に3度目の出演。
それ以降は『Mステ』出演しておらず、28日放送で6年ぶり4度目の出演となるのですが、『日刊サイゾー』が報じている記事によると、実力と人気が十分で、多くのファンを抱えているにも関わらず『Mステ』に6年もの間出演できなかった原因は、「『Mステ』と蜜月関係にあるジャニーズの圧力が原因。」だといい、同様にDA PUMPやw-inds.もジャニーズの圧力によって出演できなかったとのこと。
そうしたジャニーズの圧力があったにも関わらず、6年ぶりに出演することになった理由が気になるところですが、これはテレビ朝日・早河洋会長の発言が作用しているといいます。
早河会長は9月に行った同局の定例会見で、報道陣からSMAPの番組継続に絡み「(芸能)事務所の影響力は大きいのか」という質問が寄せられ、それに対して「事務所の力があるというより、タレント、アーティストは視聴者の支持がないと活躍できない。事務所が強ければ成功するというものではない」と語り、さらに「テレビの視聴者が画面に出てくる歌声、演技、パフォーマンスに魅力を感じるのが前提。そういうタレントを多く抱える事務所が客観的に見れば影響力があるように見えるかもしれないが、我々から見れば、プロダクションはいっぱいあるわけで、その中の優れた俳優をそろえて編成していくということ」と断言しました。
早河会長は特定の事務所に対して言及したわけではないのですが、これは芸能界で大きな力を持ち、これまで各メディアに対して情報統制を行ってきたジャニーズ事務所に向けて放った言葉なのではないかと話題になりました。
そして、それが現実となり、AAAは6年ぶりに『Mステ』に出演することになったのではないかというのですが、同時にジャニーズ事務所の力の弱体化が指摘されています。
すでにジャニーズのタレントが出ていれば視聴率が取れるという時代は終わり、メディアへの露出量はまだまだ少ないものの、EBiDAN、Da-iCE、超特急、BOYS AND MENなど、様々な男性アイドルグループの人気が高まっていて、現在は「ダンス&ボーカルユニット戦国時代」と言われ、まだまだジャニーズがメディアを占拠している状況にありますが、今後徐々にジャニーズ以外の男性アイドルグループのメディア露出が増えていく可能性があるようです。
そして、これに対してネット上では、
- 1時間番組にジャニーズ2組は迷惑。バランス良くお願いします。
- AAAはバックがavexで、ジャニーズと喧嘩出来る体力あるんだから圧力とか関係ないやろ
- ホント、ジャニーズばかりでうんざりする。歌番組、バラエティー、CM…
- DA PUMPは本当に可哀想だったなぁ。絶対もっと売れていたはずだと思うんだけど。
- Mステはジャニーズ番組ではない。メリジュリは勘違いしないでいただきたい。
- いいことだよね。SMAPとか好きなジャニーズもいるけど、もっと他の男性アイドルたちも出してあげて欲しい。DA PUMPやw-inds.も見たかったなあ。ワンオクとかも出して欲しいな~!その方が視聴率上がりますよ!
- ジャニーズいないとさみしいわ。目の保養が無くなる
- ジャニーズとかAKBグループなんて一部のファンしか興味ないから。こんなジャニーズ枠とかと別な枠は音楽番組に必要ない。ジャニーズもAKBも新曲出したら自分らの番組で歌ってるだけで十分
- ライジングが出る=ジャニ枠がなくなるってわけでもないとは思うんだが・・・でもMステって出てる人がいつも同じだから目新しさって意味ではいいと思う。同じライジングだが三浦大知くんが出た時のパフォーマンスは本当にすごかった。彼にもまた出てほしい
などのコメントが寄せられています。
『ミュージックステーション』は1986年10月よりスタートし、今年で30周年を迎える長寿番組となったのですが、番組放送開始当初は視聴率の獲得に苦戦しており、それを打開するために当時トップアイドルグループだった『光GENJI』を1988年からレギュラー出演させ、若者向けの音楽番組として定着。
同番組を立ち上げ、現在はエグゼクティブプロデューサーを務めている山本たかおさん(57)は、光GENJIに対しては未だに恩義を感じていることを明かした上で、「ジャニーズと『ミュージックステーション』はとても親密な関係を持たせていただいているんですね。ですので、ジャニーズが毎週出るというのはうちの番組のひとつの特徴だし、これまでの歴史を見てもそれがプラスになっていることは確かです。」と語っています。
そのため、今後『Mステ』のいわゆる“ジャニーズ枠”が廃止になる可能性は低いのではないかとみられるのですが、番組の出演者にも少しずつ変化が出てきているようなので、引き続き『Mステ』の出演者に注目をしていきたいですね。