昨年デビュー10周年を迎えたジャニーズの5人組グループ『A.B.C-Z』の冠番組が相次いで終了し、CDの売り上げ枚数も伸び悩み、正念場を迎えていると週刊誌『フライデー』のWeb版『フライデーデジタル』が報じています。
A.B.C-Zは2008年に結成し、2012年にジャニーズ史上初めてCDではなくDVDでデビュー曲『Za ABC~5stars~』をリリースし、デビューDVDは初週に5.6万枚を売り上げ、オリコンの週間DVDランキングで1位を獲得しました。
その後も毎年新曲を1~2曲リリースしていますが、オリコンのランキングで初登場2位以下のことも珍しくなく、フライデーデジタルはA.B.C-Zについて、「今をときめく若手グループとは比にならないほど、圧倒的に売れていない」としています。
2021年にリリースした11枚目シングルCD『夏と君のうた』は、奥田民生さんが作曲、スピードワゴン・小沢一敬さんが作詞を手掛けたことで話題になったものの、初日の売上枚数は約1.8万枚、初週の売り上げは約2.7万枚でランキング最高位は2位と、寂しい数字となっていました。
この件について先日放送の『アッパレやってまーす!~土曜日です~』(MBSラジオ)で、A.B.C-Zの河合郁人さん(35)と小沢一敬さん(49)が言及し、河合さんは「ジャニーズの中としては売れてないです」とぶっちゃけ、小沢さんも印税収入に期待したものの「全然入ってこなかった」「(後輩グループの売上と比較し)想定の12分の1」と語っていました。
スポーツ紙記者はA.B.C-Zの現状について、「冠番組『ABChanZOO』(テレビ東京)が今年4月1日をもって終了。9年9ヶ月の歴史に幕を下ろしました。さらに、動画配信サービス・Paraviでは2020年11月開始の『A.B.C-Zの1000本ノック』という番組に続いて、『えびたび』が配信されていましたが、こちらも最終回となったようです。」「ちなみに、昨年10月発売のシングル『#IMA』の初日売り上げは2.8万枚台。2021年デビューのなにわ男子の最新曲『Special Kiss』は初日だけで約35.8万枚を記録していましたから、A.B.C-Zとの差は歴然です」
と語っています。
こうした厳しい状況の中でA.B.C-Zの各メンバーは地方に進出し、生き残りを図っているといい、「冠番組『あっぱれ!A.B.C-Z』や、準レギュラー出演する『若っ人ランド』(ともにテレビ熊本)は現在も続いており、メンバーは個々でも地方に複数のレギュラーを持っている。」「河合は名古屋テレビ放送の『ドデスカ!』に出ていますし、千葉県出身の橋本良亮は『ちば朝ライブ・モーニングこんぱす』の金曜メインパーソナリティや、『市町村てくてく散歩』(ともに千葉テレビ放送)に登場しています。また、河合・橋本・塚田僚一は週替りで『サタデーファンキーズ』(岩手めんこいテレビ)のMCを任されているんです。他のデビュー組よりも地方に進出している点が、A.B.C-Zの強みと言える」
としています。
フライデーデジタルはこのようにA.B.C-Zの現状を伝えているのですが、これに対してネット上では、
- このグループはアクロバットみたいな事もしてたような気もするけど、他のグループに比べて露出も少ないのは事務所からの後押しがないからなのかな。歌も全く知らない。
- せめて、戸塚・橋本がビジュアル担当としてそれなりに頑張ってたらもう少しなんとかなったと思うけど、2人とも独特なセンスの持ち主だから万人受けしなかった。
結局河合と塚田のお笑い担当で頑張るしかなかったけど、三流なのでこちらもそんなにウケるわけがない。厳しいよなぁ。 - 友人が熱心なファンだから、メンバーの顔と名前は一致するし曲も聞いたことあるけど、そもそも魅力を感じない。
5人が並んだ写真でぱっと見魅力がないと売れるのは難しいと思う。 - センターの橋本くんが一番やる気というか覇気が感じられない。悪く言えば愛想がないというか、「がんばります!応援してね!」みたいなのがない。良くも悪くも売れることに執着してないというか、ギラギラしてなくて。
河合くんと塚田くんは、その辺をノリと明るさキャラクターでカバーできた感じかなー。アクロバットが得意だったり、もっと売れても良さそうなのに、残念な感じ。 - 「日本一売れてないジャニーズ」って自虐的にネタにしていた記憶があるんだよね。
そう言う部分ではイマイチ事務所が真剣に売ろうとしてる気がしないし、確か音楽デビューもCDじゃなくてDVDだったんじゃないかな?
事務所のバックアップが期待出来ないんじゃ厳しいと思うよ - 河合くんはピンの仕事であまりグループの話をしないよね。A.B.C-Zの話をした方がファンも喜ぶんじゃないかな。個人の活動をグループに還元しようという意気込みが見えない。
はっしー、とっつー、ごっちも、大人しすぎるのか前へ前へ!という姿勢が見えない。5人一緒に頑張っていこう!というのがもうちょっとあれば。。。
などの声が上がっています。
A.B.C-Zのメンバーでは、河合郁人さんと塚田僚一さん(36)が主にバラエティ、センターの橋本良亮さん(29)と戸塚祥太さん(36)が主に舞台で活躍の場を広げており、ソロでの活動量は他グループのメンバーとそこまで大きな差は感じないものの、人気が伸び悩んでいるためかグループのメディア露出量は少なく、ジャニーズ事務所からもあまり推されていないと感じますね。
メンバーたちもデビューから2年後の2014年時点で、「マネージャーさんにね、君たち今月結構仕事ないよって」「1週間ぐらいヒマでした」と自虐的に語り、2020年10月放送の『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)に河合郁人さん、塚田僚一さん、橋本良亮さんの3人が出演した際にも、「ジャニーズなのに、なんかパッとしないと言われる」として明石家さんまさん等に悩みを相談し、メンバーが「もう1人メンバーを増やしたほうがいいかも」と語る場面もありました。
メンバーたちは度々自虐的なトークを披露し、それによってバラエティ番組で笑いを取っている一方で、応援しているファンからは複雑との声も多く上がっており、そうしたこともファン離れの要因になっている気がしますね。
また、ネット上でも指摘されていますが、メンバーたちからもグループ活動をさらに増やし、人気を上げていこうという気概はあまり感じられず、それぞれがソロ活動に注力しているという印象です。
A.B.C-Zは激しいダンスやバック転などのアクロバットを得意とし、グループ名の“A.B.C”は「Acrobat Boys Club」を略したもので、かねてからパフォーマンス力が高く評価されており、橋本良亮さん以外のメンバーはすでに30代半ばから後半となっていて、アクロバットも段々難しくなっていくと思いますが、強みを活かした活動や新たな分野への挑戦もしながら、グループの人気を押し上げていってほしいですね。