11月2日21時~5日21時までの3日間にわたり、インターネットテレビ局「AbemaTV」で放送された『72時間ホンネテレビ』は、3日間の総視聴者数が7400万回超えという同局史上過去最高の数字を記録するなど、非常に大きな反響を呼びましたが、実際にはどれほどの人が番組を視聴したのかが注目を集めています。
総視聴者数として発表された数字は1人1回のカウントではなく、サイトに訪問して視聴する度に1カウントされるため、重複を含んだ7400万という数字だけでは、何人が番組を視聴者のかは分かりません。
そうした中で、テレビ番組の視聴率、ラジオ番組の聴取率などを調査し発表している『ビデオリサーチ』が11月28日、独自で調査を行った結果を発表したのですが、そのデータを取り下げたことが明らかとなりました。
11月30日に公式ホームページが更新され、
といった謝罪コメントがサイトトップに掲載されています。
『ビデオリサーチ』が28日発表の「『ホンネテレビ』の『ホント』の影響力って?~『VR CUBIC』ログデータで紐解く『AbemaTV』」とするプレスリリースはすでに削除されているのですが、そのデータを確認してみると、同社が有している独自の分析方法で調査したところ、「『ホンネテレビ』の放送中に『AbemaTV』を視聴したのは(15~69 歳ベースで)200万人強の規模と推計された。」といった結果を出しています。
同社の調査(対象エリア:関東の1都6県、対象年齢:15~69歳、アプリの起動率はAndroidユーザーベースで算出)によると、アプリもしくはブラウザで番組を視聴した割合は「約2.4%」というデータが出たとし、この数字を日本の人口(15~69歳)に当てはめると「約207万人」が、『72時間ホンネテレビ』を視聴していたと推計されるとしています。
このようなデータを発表したものの、公開からわずか2日で取り下げて謝罪するというトラブルが発生したのですが、これに対してネット上では、
- どちらかといえば憶測データを出されたアベマ側がクレームつけたのでしょう。一部のアンドロイドユーザーから算出した適当データでしたので。藤田社長とホリエモンが実際国内最高の同時アクセスだったとコメントしてます。一回もダウンさせなかったアベマの技術をもほめてあげないとともおっしゃってます。ビデオリサーチは単なる余計なおせっかいです。
- 視聴率だってたかだか900世帯のデータで集計されている仮想データ。数字をこねくりまわしてテレビ離れしてない言われてもワケわかんないわ。
- 印象操作を指摘されたので、ヤバいと思って取り下げたのかな
- 総視聴人数は207万よりずっと多かったと言う事でしょうか?1000万人くらい?
- 何が言いたいのかな。楽しんだ人がたくさんいたことにかわりはありませんので・・・ビデオリサーチって電通の子会社だっけ?
- 電通傘下のビデオリサーチの視聴率の計り方も到底正確なものと思えないですけどねぇ。完全デジタルに移行した現代ならもっと正確な数字が出せるはずなんですけど。有料放送契約者世帯除外も解せません。
などのコメントが寄せられています。
『ビデオリサーチ』が先日発表したデータに対しては、「AbemaTV」を運営する『サイバーエージェント』の代表・ 藤田晋社長がトークライブアプリ『755』などで苦言を呈しており、29日には「視聴率換算に付き合わないと決めとこう」「しかし昨日のビデオリサーチの記事酷かったな。元記事は削除してもらった筈だけど」といった投稿をしていました。
<↓の画像は、藤田晋社長が『755』に投稿していたコメント>
なお、藤田晋社長はビジネスニュースサイト『BUSINESS INSIDER JAPAN』のインタビューを受けた際に、実際にはどれほどのユーザーが『72時間ホンネテレビ』を視聴していたのか聞かれると、「直接の数字はまだ出ていないんですけれども、1000万まではいっていないけれども結構いいとこまではいってるんじゃないかと。」と答えています。
藤田晋社長がこうした発言をしているため、『ビデオリサーチ』が算出したデータには大きな誤りがあったとみられます。
結局はどれほどのユーザーが『72時間ホンネテレビ』を見たのかは定かではなく、3日間で約450万人とするデータを出しているところもあれば、リアルタイム視聴者数は6~7%程度だったのではないかとしているところもあるのですが、どれも憶測で正確なデータというのは出ていません。
果たして、正確にはどれほどのユーザーが番組を視聴したのかは気になるところなのですが、今後正式な数字の発表などは行われないのでしょうかね…。