24時間テレビ今年は放送か中止か…新型コロナウイルス感染拡大も社長は継続宣言、ネットでは批判の声が噴出も…

日本テレビの小杉善信社長が3月23日に行った定例社長会見で、毎年恒例のチャリティー番組『24時間テレビ 愛は地球を救う』を今年も放送すると断言し、これに対して批判的な声が噴出する事態となっていましたが、番組には欠かせない存在のジャニーズタレントが番組出演に難色を示し、出演を拒否する可能性が浮上しているようです。

小杉善信社長は東京五輪の開催延期が発表される前日に行われた会見で、新型コロナウイルスの感染拡大が続く中でも番組を放送するのか記者から質問されると、「全然やる予定です。もちろん。」と即答した上で、「やらないといけないという使命感を我々も持っていますので。どういう形になろうが、必ずやるという風に考えております」と語っていました。

小杉善信社長が『24時間テレビ』の放送を明言した背景について、週刊誌『フライデー』の記事では日本テレビ関係者が、「視聴率がいいだけでなく、“チャリティー”を謳っているので、番組イメージが良いですからね。ナショナルクライアントがずらりと並び、正直言って“ボロ儲け”。毎年、大きな黒字を出すので、局は是が非でもやりたいんです。コロナは国民全員が共有する危機。それでも、社長は鼻息が荒くなっていたのだと思いますよ」と語っています。

しかし、18日には国内の新型コロナウイルス感染者数がついに1万人を突破、国内トップの感染者数を記録している東京都だけでも約3000人の感染者が出ています。

また、芸能界、各テレビ局でも新型コロナウイルス感染者が相次いでおり、日本テレビでは3月25日にスペイン旅行していた50代男性社員が感染、4月10日には日本テレビタワーに勤務する関連会社の50代スタッフが感染したことを公表しています。

テレビ朝日では富川悠太アナウンサーのほか、報道番組『報道ステーション』に携わるスタッフ2名の感染が判明、18日にはそのスタッフの妻でフリーの赤江珠緒アナが新型コロナに感染したことが判明しています。

こうした状況についてテレビ局関係者は、「報道部員は取材活動があるので、他の業種に比べて感染リスクは高い。公表されないだけで、テレビ業界には“隠れコロナ社員”は相当数いるんじゃないかとウワサされていますよ」と語っています。

そして、『24時間テレビ』を巡っては出演タレントからもNGが続出する可能性があるとし、「『24時間テレビ』のメーンパーソナリティーは、例年ジャニーズ事務所のタレントが務めてきた。昨年は嵐、今年はジャニーズいち押し『King & Prince』の抜擢も一部でウワサされていた。それも感染リスクのあるうちはジャニーズ側もOKは出さないだろう。タレントを預かる身としては、リスクにさらすことはできない」とスポーツ紙記者が語っています。

ニュースサイト『日刊サイゾー』はさらに、この状況の中で『24時間テレビ』を強行した場合、会場提供などもしている『日産』が番組スポンサーを降りるとの話も出始めているほか、出演タレントの芸能事務所サイドも新型コロナウイルスへの感染を懸念し、出演に難色を示しているといいます。

某芸能事務所のマネージャーは『24時間テレビ』について、「こんな時期に出演するのはかなりのリスク。当日は、日テレの制作スタッフだけで外注も合わせて1000人を超え、タレントや関係者も含めると膨大な数の人が出入りします。そこでコロナに感染したとあってはタレントのイメージもダウンしますし、なにより日テレと今後、仕事がし辛くなってしまいます……」と語っています。

民放関係者は、「今年はジャニーズタレントを走らせる予定だったようで、Sexy ZoneやKAT-TUNのメンバーがリストアップされ、話が進められていました。」と、チャリティーマラソンランナーとしてジャニーズタレントを候補として挙げていたことを明かした上で、「しかし、ジャニーズ事務所サイドが、日テレ社長の『24時間テレビ』強行発言が批判を受けて炎上したことを危惧して、協力はできないと難色を示しているみたいです」と語り、ジャニーズ事務所側が番組出演を拒否する可能性があるとしています。

これらの報道を受けてネット上では、

• コロナ関係なく、チャリティー利権の番組だからな。これを機に打ち切りでいい
• これを機会にくだらない番組、芸能人、文化人が一掃される事を期待
• 24時間テレワークにすれば良い。出演者各々自宅から放送してマラソンは自宅でランニングマシン。登山は階段のぼりおり。歌は風呂場で熱唱。
• テレビ局がいつもと変わらないから危機感が今一つ広がらないんじゃないのかな。
  非常事態宣言のときにテレビは何を流すべき、流さないべきかの考えが足りない気がする。
• ただの大規模イベントだから、現状だと論外。目先の１年にこだわるほど阿呆ではないかもだが、マスコミ全般が「オレらは特別」って錯覚してるフシはあるし、どうだろね。
• 例年だと、当日の映像だけではなく、ドキュメンタリー映像もあり、それはだいぶ早くから撮影されていたと思う。
  まさか、もう、障がい者施設に打合わせや取材に行ったりしていないでしょうね。
• 北関東住みだけど、そう言えば 昨日か一昨日 24時間TVのあのマークの取材車を家の近所で見たな。
  「24時間TVの募金でこの車を買ってもらいました」って言う方の車じゃなくて、「この車を使って24時間テレビの取材をしますよ」的な方の車。
  このご時世で24時間テレビやるんだなって思った。テレビ局が一切儲けず、タレントもノーギャラなら世論も誉める良い番組なんじゃないかな？無理だろうけど。
• ２４時間テレビって、もう辞めればいいのに。視聴率を上げるための番組としては、時代遅れなんじゃないですか？
  チャリティーの意味もあるのでしょうが、マンネリ化しているし、ここらで何か新しい番組を期待しています、各テレビ局の制作スタッフさん！

などのコメントが寄せられています。

8日に緊急事態宣言が発令され、その期間は現時点では5月6日までとなっていますが、現在の国内の状況から延期となる可能性が高いですし、政府が今後さらなる自粛を求めることも十分考えられます。

また、新型コロナウイルスの感染拡大が落ち着くまでには最低でも1年以上かかるとも言われており、こうした状況の中で多くのスタッフを動員し、人と人との接触が避けられない『24時間テレビ』を放送するというのは暴挙で、さすがに今年は放送を見送るという判断をするのではとも思うのですが、色々と理由を付けて番組内容も大幅に変更して放送を強行するのでしょうかね。

毎年タレントを出演させているジャニーズ事務所に関しては、新型コロナウイルス感染拡大防止のための対策はもちろんのこと、社会貢献活動も行っており、17日には医療従業者を支援するためにマスク50万枚、防護服3.3万枚（総額8000万円）の寄付を発表しています。

こうした活動を行っている中で、感染拡大を招く恐れがある『24時間テレビ』にタレントを出演させる可能性はやはり低いのではとも思います。

また、『24時間テレビ』に限らず番組はスポンサーありきで、もし日刊サイゾーが報じている通り、ナショナルクライアントの日産がスポンサーから撤退となった場合には、出演者どうこうの話では無くなります。

『24時間テレビ』のスポンサー（協賛企業）として名を連ねている大手企業は、日産、イオン、住友生命、東洋水産、ヤクルト、ライオンなどとなっており、特に日産については第1回から番組のスポンサーとして、福祉車両の製造も担当しています。

日本テレビがもし『24時間テレビ』の放送を強行し、それに協力しただけで世間から猛バッシングを食らう可能性もあり、もし感染者が出た場合にはとんでもないことになるのは間違いないため、放送中止とするのが妥当だと思いますが、果たしてどのような判断を下すのでしょうかね。