ジャニーズ事務所が設置した外部専門家による再発防止特別チームが、ジャニー喜多川さんが少なくとも約50年にわたり、数百人のジャニーズJr.らに性加害をしていたことは事実と認定し、この問題を事務所ぐるみで隠蔽してきたことなどを糾弾した上で、藤島ジュリー景子社長に対しては辞任を提言しました。
この提言を受けてジャニーズ事務所は7日(木曜)14時から記者会見を開くことを発表し、現時点でこの会見には誰が出席するのかは明らかになっておらず、代表の藤島ジュリー景子社長らは最後まで表に出てこずに代表を辞任、雲隠れするのではとも囁かれています。
ジャニー喜多川さんの性加害問題が波紋を広げ、見て見ぬふりを続けてきた藤島ジュリー景子社長の進退、事務所としての今後の対応に注目が集まる中で、かつて関西・関東のジャニーズJr.に合計10年近く所属していた長渡康二さん(ながと・こうじ 40歳)が週刊誌『週刊文春』の取材に応じ、ジャニーさんの性加害の実態を顔出し実名で告白しています。
長渡康二さんは年齢的には関ジャニ∞のメンバーたちと同世代で、小学校6年生だった1996年に自ら履歴書を送ったところ、ジャニー喜多川さん本人から電話があり、それがきっかけで週1回のペースでダンスレッスンに通うことになったそうです。
<↓の画像は、小学生時代の長渡康二さんの写真>
レッスンに通い始めてから約2ヶ月後の1996年5月(当時中学1年生)に、V6のライブパフォーマンスでバックダンサーを務めるにあたりリハーサルに参加し、終電を逃したことで事前にジャニー喜多川さんから手渡されていた携帯電話の番号に連絡したところ、ジャニーさんからタクシーで指定のホテルに来るよう指示されたといいます。
部屋にはジャニー喜多川さんしかおらず、長渡康二さんが部屋に着くなりマッサージを始め、「ここが一番リンパ流れるんだよ」などと言って際どい部分を触り始めたため、長渡さんは「そこ違いますやん」とツッコんで逃れようとしたそうです。
しかし、その後もジャニー喜多川さんは下半身を弄り続けたといい、明らかな異常行為に身の危険を感じた長渡康二さんはトイレに逃げ込んだものの、最終的には部屋に戻されて口で性的な行為をされたとのことです。
翌朝になると、ジャニー喜多川さんからは10枚の千円札を手渡され、「こういうのがあるから。そういうことがあれば、もっとね、良い位置とか、仕事もあるでしょ」などと言われ、実際に数日後には東京で仕事のオファーがあったそうですが、長渡康二さんはジャニー喜多川さんにされたことが大きなトラウマとなり、顔を見るのも嫌になったことでジャニーズと距離を置いていた時期もあったといいます。
そうした中で2000年秋に、テレビの仕事前日に東京・六本木の東京全日空ホテルに宿泊したところ、ジャニー喜多川さんが牛丼を持って部屋を訪ねてきたといい、一緒にお風呂に入ろうと誘われたり、マッサージから無理やり性的な行為をされたそうです。
それが耐えきれず長渡康二さんはそのままホテルの部屋を飛び出して逃亡を図り、翌日にはジャニー喜多川さんから「ちょっと失礼じゃないの!?」と言われ、この事件がきっかけでジャニーズを辞めたとのことです。
長渡康二さんは自身が過去に受けた性被害だけでなく、4年前に参加したイベントでは『嵐』のリーダー・大野智さんについても言及し、被害者の1人として名前を挙げていました。
ジャニー喜多川さんの裏の顔を告発している長渡康二さんは、元ジャニーズJr.の平本淳也さんが代表を務める『ジャニーズ性加害問題当事者の会』に所属し、他の被害者たちと共にジャニーズ事務所の問題を糾弾しており、様々なメディアにも登場し始めていますが、こうした複数の元ジャニーズJr.、当事者たちからの被害訴えを受けてジャニーズ事務所には一日も早く誠意ある対応を見せてほしいと思います。